試合日程・結果

GAME

2018-19 Vリーグ ファイナル6 静岡大会 

開催日時
2019年3月10日(日) 15:00
会場
草薙総合運動公園体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

2

  • 25-21
  • 25-20
  • 16-25
  • 22-25
  • 18-20

LOSE

3

豊田合成トレフェルサ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

  • 鈴木 寛史

  • 小野 遥輝

  • 松林 憲太郎

  • 岡本 祥吾

  • 喜入 祥充

  • 小川 猛

  • 米山 達也

試合経過

2018/19Vリーグ、ファイナル6の第2戦。レギュラーラウンドを2位で通過したサンバーズは、レギュラーラウンド3位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
 第1セット序盤、サンバーズはムセルスキーのサービスエースで4-3と先行する。前日に続き鶴田が好守備を見せると、ムセルスキーが得点につなげたり、塩田のサーブで崩し、栗山がカウンターアタックを決めて8-5とリードした。さらに、大宅がネット際を狙った巧みなサーブでエースを奪い、星谷が相手のクイックをシャットアウトして11-6と点差を広げた。その後も、栗山がコートの角にノータッチエースを決めたり、ムセルスキーもレシーバーを弾き飛ばす強力なサーブでエースを奪い16-10と引き離す。守備が機能し始めた豊田合成にじわじわと追い上げられるが、終盤、塩田がクイック、ブロックで流れを引き戻し、サンバーズが第1セットを先取した。
 第2セットも大宅や鶴田、ムセルスキーなどの好守備でラリーに持ち込み、栗山のパイプ攻撃や秦のレフトスパイクで得点につなげて4-1と好スタートを切った。追い上げられても、栗山が巧みに相手ブロックを弾き飛ばしてカウンターアタックを決め、豊田合成のミスで8-3と点差を広げた。中盤、豊田合成のサービスエースやブロックで11-10と追い上げられるが、ムセルスキーのサーブで崩し、栗山のパイプ攻撃などで14-10と再び引き離す。その後、追い上げられるが、塩田の強烈なクイックで流れを断ち切り、再び点差を広げた。終盤ミスが出て21-19と迫られたが、ここでも塩田のクイックで流れを切ると、最後はこのセット終盤から入った米山がサービスエースを奪い、サンバーズがセットを連取した。
 第3セットは立ち上がりにミスが続き0-3と出遅れる。第2セット後半からムセルスキーに代わって出場したオポジットの小川がスパイクを決めるが、サンバーズは2本のサービスエースを奪われ3-8とリードを広げられた。その後、大宅がサーブで揺さぶって相手のミスを誘ったり、栗山のブロックで8-10と追い上げる。しかし中盤、スパイクミスや豊田合成のサービスエース、ブロックで5連続失点し9-16と引き離された。小川に代わって松林がオポジットに入るが、終盤、点差を広げられてセットを奪われた。
 第4セットはサンバーズのスパイクを拾われて切り返され4-6と先行された。第3セット終盤から入った小野がクイックを決めたり、アウトサイドで入った松林が力強いスパイクを決めて徐々に流れを引き寄せる。中盤、小野のブロックや、米山がノータッチエースを奪い15-15と追いついた。しかしスパイクミスが出て再び先行され、豊田合成にカウンターアタックを決められて17-20とされた。それでも、松林が勢いよくサーブを打ち込み、大宅がブロックを決めて19-20と迫る。引き離されても、ワンポイントブロッカーとして入った鈴木のワンタッチでチャンスを作り、米山がライトからスパイクを決めて21-22と再び迫った。その後も全員で懸命にボールをつなぎ、米山が豪快にスパイクをたたき込んで22-23と食らいつくが、惜しくもセットを奪われ、試合をデュースに持ち込まれた。
 第5セットは、星谷のダイレクトスパイクや、塩田が相手のクイックをシャットアウトし2-0と先行するが、サンバーズのスパイクミスや豊田合成のカウンターアタックで2-3と逆転され、サーブレシーブにミスが出て点差を広げられた。それでも、ディグから何度も粘り強く攻め直し、最後は松林がカウンターアタックを決めて10-11と追い上げる。さらに、塩田のサーブでプレッシャーをかけてミスを誘い13-13と追いつくと、星谷のブロックで14-13と逆転し、マッチポイントを握った。
ところがサンバーズはチャンスでトスがずれたり、スパイクがブロックされて決めきれず、5度のマッチポイントをものにできない。すると豊田合成にカウンターアタックを決められ18-19と逆転された。最後は松林のスパイクがブロックされ、フォローしたプレーがホールディングと判定されてゲームセットとなった。
 第2セット途中からサンバーズのムセルスキー、豊田合成のイゴール・オムルチェンともにコートを離れ、日本人選手同士の戦いとなったが、「1、2セット目は相手が最終的に頼る場所が限られていて、こちらのブロックも機能していましたが、3セット目以降、日本人選手だけになり速い攻撃でトスを散らしてきて、それにうちが対応しきれなかったのが敗因」と塩田は語った。
 それと同時に、サンバーズの攻撃が、ムセルスキーがコートを出た後、決定力を欠いたことも一つの要因だった。
 栗山は、「ディマ(ムセルスキー)がいなくなってからバタバタしてしまった。日本人だけになった時にもう少しそれぞれが仕事をできれば戦えるんですが......。ディマが決めてくれていたところを誰かが決めないと勝ち星はついていかない」と険しい表情だった。
 敗戦の中でも荻野監督が収穫に挙げたのは松林だ。第3セットの途中でコートに入った時は、本人が「フワフワしていた」と反省したように、ミスが続いたが、打数を重ねるごとに持ち前のパワーあふれるスパイクを取り戻し、得点につなげた。
「ディマが何度も僕のところに来て、『パワー、パワー』と言ってくれた。決まらなくても、かわしたり技に走ったりするんじゃなく、ミスは忘れてパワーで打っていけ、ということだと思って、打っていきました。次は最初から、後半のよかった時のプレーができるようにしたい」と松林は振り返った。
 この日はベンチ入りした14人全員がコートに立ち、総力でフルセットを戦った。
「ここまで来たらポジションを争うとかじゃなく、本当にチーム一丸となってみんなで戦う時。誰かがダメでも、他に調子のいい人が出て勝てればいい。次につなげるためにはそうやっていくしかない」と松林は言う。
 ファイナル6は残り3戦。もうレギュラーも控えもない。全員が試合で役割を果たす準備を整え、今週末、大阪市中央体育館で行われる2連戦に挑む。

2018/19シーズン

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