2019-20 V.LEAGUE 大阪HG JTEKT戦
- 開催日時
- 2020年1月26日(日) 12:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 25-19
- 25-15
- 25-22
WIN
0
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1、レギュラーラウンドは残すところ7戦。サンバーズは丸善インテックアリーナ大阪で今シーズン最後のホームゲームを迎えた。現在6連勝中の4位サンバーズは、13連勝中で首位を走るジェイテクトSTINGSと対戦した。
前日にファイナルステージ進出を決めたが、順位を上げるために重要な1戦。サンバーズは、ジェイテクトの強力なサーブで攻められながらもサーブレシーブ陣が踏ん張り、丁寧につないでムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねていく。小野が強力なサーブで攻め、季がブロックで仕留めて9-8と先行すると、塩田のサービスエースで13-11とリードした。ライト側でブロックに跳んだミドルブロッカーの小野がタッチを取ってチャンスを作ると、その小野がライトからカウンターアタックを決め16-13とリードを広げる。終盤、ジェイテクトにカウンターアタックを決められ19-19と追いつかれるが、リリーフサーバーとして登場した内定選手の西田が巧みなサーブで崩し、小野がジェイテクトのオポジット・西田有志を連続でシャットアウトし22-19と突き放す。その後もサンバーズの連続得点は止まらず、季のカウンターアタックや藤中のブロックで6連続得点を奪い一気にセットを先取した。
第2セットはムセルスキーのサーブで崩してチャンスを作ると、塩田がクイックで切り返して4-3と先行。逆転されても大宅のブロックで追いつき、その後も好ブロックでチャンスを作って季がパイプ攻撃を決めて7-5とリードした。追いつかれても、大宅のサーブで攻め、小野が再びライトからカウンターアタックを決めるなど12-9と点差を広げた。さらに、ミドルの位置でブロックに入っているムセルスキーがワンタッチを取ってチャンスを作り、今度は塩田がライトからカウンターアタックを決めて15-11と引き離す。終盤もブロックでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、ムセルスキーのブロックや藤中のカウンターアタックで連続得点を奪って大差をつけ、サンバーズがセットを連取した。
第3セットはジェイテクトに1-3と先行されるが、小野のサーブで崩して塩田が押し込み追いつくと、塩田のブロックや小野のクイックでサイドアウトを重ね、大宅がサイドライン上にノータッチエースを決めて8-7と逆転する。中盤ミスが出て逆転されるが、季がサービスエースを奪って13-12と再び逆転。ジェイテクトのミスで18-15とリードした。終盤、サービスエースを奪われ19-18と追い上げられるが、ムセルスキーのサーブで崩し、季がフェイントで得点につなげて21-18と再び先行。ムセルスキーがブロックされても懸命にフォローしてつなぎ、季が強烈なスパイクで得点につなげてリードを死守する。最後はムセルスキーがインナーのコースに強烈なスパイクをたたき込んで締め、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
1、2レグのジェイテクト戦では、強力なサーブにポイントを奪われて連続失点する場面が多かったが、この日はリベロの鶴田、藤中が踏ん張って相手のサーブポイントを2本に抑えた。強いサーブが来てもレシーバー陣が直接ポイントを奪われずにコート上に返球し、両サイドのムセルスキー、季が得点につなげてしのいだ。荻野監督は、「季が二段トスも決めていたので助かった。ムセルスキーだけじゃなく、もう1枚、二段トスを決められる選手がいたのは今日の収穫」と語った。
この日は、オポジットのムセルスキーがブロックの際にミドルの位置に入り、ミドルブロッカーの小野や塩田がライトの位置でブロックに跳ぶブロックチェンジが効果を発揮した。身長218cmのムセルスキーがミドルにいることで、相手は真ん中からの攻撃を使いにくくなり、レフトからの攻撃に対しては小野と塩田のブロックがしっかりとワンタッチを取ってチャンスにつなげた。
「ディマ(ムセルスキー)が真ん中にいることで、僕らはサイドに割り切って跳びに行ける。そうして自分の100%のジャンプができていたからこそタッチが取れた」と塩田。
小野も、「ディマとのブロックチェンジは今リーグ通してチャレンジしていることですが、今までは僕がライトブロックで跳ぶ時にうまく行っていない部分もあった。そこを修正しようと練習してきて、今日は力を出しきれた。もっと技術を高めていけたら、もっといいパターンになると思う」と語った。
そうやってブロックが機能してブレイクのチャンスを作ると、そのままムセルスキーがクイックに入ったり、本来クイックを打つ小野や塩田がライトからカウンターアタックを決め、チームはさらに勢いづいた。
「2人ともライトから打つ練習はしていて、決まっていた印象があったので、今日は思い切って使いました」とセッターの大宅は言う。
バリエーション豊かな戦い方で相手を翻弄し、次はどこにトスが上がるのか、どんなことを仕掛けるのか、とワクワクさせるバレーで、大勢の観客ni
ホームの会場を沸かせたサンバーズ。首位を走っていたジェイテクトの連勝を13で止め、自らの連勝を7に伸ばした。
前日の試合後、「明日のジェイテクト戦は決勝戦だと思って戦う」と意気込んでいた大宅は、「ストレートで勝てたという結果以上に、戦う姿勢というのが今シーズンで一番出ていてよかった試合だと思う」とうなずいた。小野も、「ジェイテクトにはこれまで負けていたので、3連敗するわけにはいかないという気持ちだった。チームとして今日のような試合ができれば、どんどん上がっていくと思う。今日のプレーや雰囲気を忘れずに戦っていきたい」と前を向く。
塩田が「今までやられていた部分で今日は踏ん張れたことが大きい。僕たちが成長した結果、今日勝ち切れた」と語ったように、後半戦に入り、サンバーズは着々と成長を遂げている。
次週も、ジェイテクトに代わって首位に立ったパナソニックパンサーズ、3位JTサンダーズ広島という上位チームとの連戦が待っている。持てる力をフル活用したサンバーズにしかできないバレーで、次週も勝利し、上位浮上を狙う。