試合日程・結果

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2018-19 Vリーグ 大阪枚方大会 ジェイテクト戦

開催日時
2018年12月 8日(土) 12:00
会場
パナソニックアリーナ
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 22-25
  • 25-15
  • 25-19
  • 27-25

WIN

1

ジェイテクトSTINGS

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

  • 鈴木 寛史

  • 山本 湧

  • 秦 耕介

  • 加藤 久典

  • 喜入 祥充

  • 小川 猛

  • 米山 達也

試合経過

2018/19Vリーグは年内最後の2連戦を迎えた。現在10勝1敗の2位につけているサンバーズは、3位のジェイテクトSTINGSと対戦した。
 第1セット序盤、サンバーズはノータッチエースを奪われるなど、ジェイテクトのサーブに崩され、攻撃のリズムをつかめず9-4とリードされた。サンバーズはジェイテクトの堅い守備に阻まれ、1点を奪うために何本もスパイクを繰り出さなければならない。それでも中盤、サンバーズも粘りが出始め、ミドルブロッカーの小野が後方からのトスを勢いよく決めて反撃。さらに藤中のサーブで揺さぶり、ムセルスキーや栗山がカウンターアタックを決めて5連続得点を奪い15-14と一気に逆転した。終盤には、大宅が好調のジャンプサーブで崩して相手のミスを誘うと、次はノータッチエースを決めて19-16と引き離し、ムセルスキーのブロックで20-16と点差を広げた。しかしジェイテクト西田有志の強力なサーブにおされて切り返されたり、ムセルスキーがブラトエフ・ヴァレンティンのブロックに捕まって追いつかれると、サービスエースを奪われて22-23と逆転された。失点は止まらず、スパイクミスでセットポイントを許すと、最後も鋭いサーブでエースを奪われ、6連続失点と崩れてセットを失った。
 嫌な形でセットを奪われたが、サンバーズは慌てなかった。第1セット終盤に、らしくないスパイクミスが出たり相手ブロックに捕まったムセルスキーは、「まず、なぜうまくいかなかったのか、状況を冷静に分析した。僕自身は初めての体育館で慣れるのに時間がかかっていたし、相手は自分を非常に研究し、マークしてきていると感じたので、相手が予想していないことをやっていかなければいけないと思った」と振り返る。
 第2セットの立ち上がりは、ムセルスキーがお返しとばかりにブラトエフをブロックで止めて3-1と先行すると、星谷がサーブで揺さぶって得点につなげ5-1とリードを広げた。ノータッチエースを奪われるが、小野が思い切りのいいクイックで再び流れを引き寄せる。すると中盤、サンバーズはサーブと連動したブロック&ディグが機能し、ムセルスキーのカウンターアタックで12-7と点差を広げた。さらに、藤中のサーブから、栗山のカウンターアタックや小野のブロックなどで18-10と大差をつける。その後も大宅のツーアタックなどでラリーを制し、サンバーズがセットを取り返した。
 第3セットもサンバーズはサーブと連動したブロックが機能。星谷のブロックで3-2と先行すると、藤中がいろいろなコースにサーブを打ち分けて相手の攻撃を絞り込み、大宅、小野がブロックで仕留めたり、栗山がカウンターアタックを決めて10-5とリードを広げた。その後、ジェイテクトのサービスエースやブロックで13-10と追い上げられる。それでも、相手のカウンターアタックのチャンスを小野がブロックで封じると、終盤、星谷のブロックや、大宅のサーブで崩して得点につなげ21-15と再び点差を広げ、サンバーズがセットを連取した。
 第4セット、サンバーズは序盤に2本のサービスエースを奪われ先行されるが、藤中のサーブで崩して小野がブロックで仕留め8-7と逆転した。互いにサイドアウトを奪い合うが、栗山がサービスエースを奪い12-10と抜け出す。ブレイクを狙った相手のカウンターアタックを、小野がまたもブロックで封じて同点を許さない。しかし中盤、小野のクイックがブロックに捕まり追いつかれると、サービスエースを奪われ20-21と逆転された。それでも、藤中のスパイクで追いつくと、ムセルスキーのサーブで崩して相手のスパイクミスを誘い22-21と逆転。さらに、ワンポイントブロッカーとして入った鈴木が見事にブロックを決めて24-22とマッチポイントを握る。ジェイテクトにカウンターアタックを決められデュースに持ち込まれるが、最後は栗山が力強くカウンターアタックを決めて競り合いを制し、サンバーズがセットカウント3-1で勝利した。
 この日はルーキーのミドルブロッカー小野が攻守に渡って存在感を発揮した。いつも「自分の持ち味は攻撃力。ブロックが課題」と語っていたが、この日はキレのあるクイックだけでなく、6本のブロックポイントを決めチームのピンチを救った。
 その対角の星谷も2本のブロックポイントを挙げたりワンタッチを取り、戦術的なサーブで相手を揺さぶって得点につなげるなど、サーブを含めたトータルディフェンスの中心となった。今季はミドルブロッカーの軸として最も多くの試合に起用され、ブロックランキング5位と安定した働きを見せている。
「相手の重要な選手というか、抑えなきゃいけない選手に対してどうアプローチするかというのは考えながらやっています。今季はどのミドルが出ても結果を残している。それぞれの役割をみんなが認識した上でやれているからこそだと思う。例えば小野だったら、今日のように機動力を存分に発揮してもらえばいい。僕にはそれがあるわけではないので、ブロックだったり、ムセルスキーという大砲にどうやって持っていくかということや、他の選手のモチベーションをどう維持するか。そういうところを意識してやっています」
 頭の中は冷静でいながら、コート上では熱くチームを盛り上げる。サンバーズ5年目の副キャプテンが、日に日に安定感と存在感を増している。
 この日の勝利で連勝を9に伸ばした11勝1敗のサンバーズは、ついに首位に浮上した。次戦は年内最後のリーグ戦。JTサンダーズに勝利し、首位で今年のリーグを締めくくる。

2018/19シーズン

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