2018-19 Vリーグ 大阪金岡大会 堺戦
- 開催日時
- 2018年11月25日(日) 12:00
- 会場
- 堺市金岡公園体育館
3
- 19-25
- 25-21
- 25-12
- 25-21
WIN
1
リザーブメンバー
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小野 遥輝
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山本 湧
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秦 耕介
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加藤 久典
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喜入 祥充
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
2018/19Vリーグは1レグ最終戦。現在7勝1敗で2位につけているサンバーズは、6位の堺ブレイザーズと、堺のホーム・堺市金岡公園体育館で対戦した。
5連勝中のサンバーズは、試合の立ち上がり、栗山が勢いよくサーブを打ち込み、藤中のカウンターアタックで得点につなげると、その後も栗山のサービスエース、ムセルスキーのカウンターアタックで4-0と好スタートを切った。ところが、逆に堺のジャンプサーブに崩されてブロックに捕まり4-4と追いつかれる。さらに、サンバーズのスパイクミスなどで失点は止まらず、6連続失点で4-6と逆転された。攻撃のリズムができないサンバーズは、ムセルスキー、藤中が堺の1枚ブロックに捕まって連続失点し6-11と点差を広げられた。鈴木のブロックやクイックで食らいつき、星谷も堺のクイックを封じて13-16と追い上げる。ところがその後、クイックにコンビミスが続き再びリードを広げられた。終盤、鈴木が胸のすくようなブロックを決めて1人気を吐くが、点差を縮められずセットを先取された。
第2セットはムセルスキーのサーブが火を吹き、5-2と先行した。第1セット途中から入った米山の力強いスパイクでサイドアウトを奪い、ムセルスキーの好守備からカウンターアタックで8-4とリードを広げた。しかし堺は堅いディフェンスでサンバーズのスパイクを拾い、じわじわと追い上げる。するとサンバーズはサーブで崩されて切り返され11-11と追いつかれた。それでも、藤中のブロックで18-16と抜け出すと、鈴木のブロックのワンタッチからムセルスキーがカウンターアタックを決めて19-16とリードを広げた。さらに、藤中のサーブで揺さぶってチャンスを作ると、ムセルスキーが確実に決めて点差を広げる。終盤は鈴木の力強いクイックや米山のスパイクでサイドアウトを重ね、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットも、サンバーズは星谷がサービスエースを奪い、鈴木の好ブロックからムセルスキーが切り返して3-0と好スタートを切る。サーブとディグで作ったチャンスを確実に得点につなげ8-4とリードを広げた。追い上げられても、ムセルスキーのブロックで堺のパイプ攻撃を封じ、相手のフェイントも米山が拾ってムセルスキーが切り返し、隙を見せないサンバーズは、中盤、ムセルスキーのサービスエースで15-9と点差を広げた。さらに終盤、藤中がレシーバーの間を狙ってノータッチエースを奪うと、米山がカウンターアタック、ブロックを決めるなど8連続得点で23-10と大差を付け、サンバーズがセットを連取した。
第4セットも、サンバーズは米山のサーブで流れをつかむ。ノータッチエースを奪ったり、星谷がブロックで仕留め3-0とスタートダッシュに成功。その後は鈴木のクイックなどでサイドアウトを重ね、大宅のブロックで9-4と点差を広げた。中盤、サーブレシーブが乱れても、大宅のブロックでカバーし、米山が力強いスパイクを決めて流れを渡さない。藤中が正確にサーブレシーブを返し続けてサイドアウトを重ねると、終盤にはムセルスキーがサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い21-16とリードを広げる。その後もムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねて相手に反撃を許さず、サンバーズが3セットを連取して逆転勝利。連勝を6に伸ばした。
荻野監督は、「1セット目を取られたけれど、米山が2セット目から爆発してくれた。あそこが一番の勝因」と第1セット途中からコートに入った米山を讃えた。
今季はリリーフサーバーでの出場が多かったが、怠ることなく準備していたベテランは、チームの悪い流れを見事に変えた。
「自分は年齢が上なので、他の選手には気持ちよくやってもらいたいと思って、ミスしても『切り替えて、気にせず次取ればいいから』ということを言って、ムードメーカー的にチームを盛り上げていければと思っていた。そうしたら自分自身も調子がよくて、ゲーム展開もいい方向にいきました」と米山。
また、ミドルブロッカーでは鈴木が久しぶりに先発出場。「ベテランらしい安定感というところでは、チームに貢献できたかなと思う」とうなずいた。今季のミドルブロッカーは星谷が軸となり、その対角に入る選手が試合ごとに入れ替わり、それぞれが持ち味を発揮している。その中で鈴木は、「僕はスパイクというよりブロックの選手。タイプとしては、星谷は止めるブロッカーだけど、僕は本数を出すというより、しつこく追いかけてワンタッチを取って、味方にチャンスを作るタイプ」と語るが、この日は3本のブロックポイントを記録し、クイックでも12本中8本という高い決定率でチームを支えた。
前日のFC東京戦は若手選手が躍動し、この日はベテランが存在感を発揮して逆転勝利。チームが噛み合っているサンバーズは、8勝1敗の2位で1レグを終えた。
鈴木は、サンバーズ好調の理由をこう分析する。
「ディマ(ムセルスキー)が存在感を発揮しているので、相手チームはそこに注意を引きつけられるから、セッターはそれを利用して攻撃できる。あれだけ決定率が高い選手がいれば、サーブレシーブ陣も、『強いサーブは上にあげておけば、(サイドアウトを)切ってもらえる』と余裕を持てて、相手にリズムを作らせない。ブロックでも、彼が前にいる時には、僕ら他のブロッカーは彼のところは任せて、他をマークしにいける。ディマを軸に、攻撃も守備も今はうまくリンクしていると思います」
荻野監督は、「選手だけでなく、コーチ、アナリスト、メディカルなど、全員が担当している仕事をまっとうしてくれているので、こういう結果につながっている。そこは継続していきたい」と1レグの結果には納得の表情。ただ、今後に向けて課題も挙げた。
「ディグアタックがムセルスキーに集まっていて、今後はさらにマークされて負担がかかると思うので、他の選手の決定力アップが必要」
まだリーグは始まったばかり。サンバーズはさらにチーム力を充実させ、高みを目指す。