試合日程・結果

GAME

2018-19 Vリーグ 愛知大会 豊田合成戦

開催日時
2018年11月10日(土) 16:00
会場
ウイングアリーナ刈谷
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-22
  • 25-22
  • 24-26
  • 25-22

WIN

1

豊田合成トレフェルサ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

  • 鈴木 寛史

  • 小野 遥輝

  • 岡本 祥吾

  • 秦 耕介

  • 喜入 祥充

  • 小川 猛

  • 米山 達也

試合経過

2018/19Vリーグ第4戦、サンバーズは昨シーズンのV・プレミアリーグ2位の豊田合成トレフェルサと対戦した。

 試合の立ち上がり、サンバーズは栗山、ムセルスキー、藤中のスパイクでサイドアウトを重ねていくが、クイックが豊田合成のブロックに捕まり、さらに豊田合成の堅い守備に粘られてミスを出し4-7と先行された。しかしサンバーズは、ムセルスキーがコートエンドにノータッチエースを決めて追い上げ開始。セッターの大宅もサーブで崩し、栗山がカウンターアタックを決めて11-10と逆転した。

 前週までジャンプフローターサーブを打っていた大宅が、この日は鋭いジャンプサーブを打ち込み相手守備を崩した。「前の試合(東レ戦)はサーブの弱さが露骨に出たので、攻めていくしかないと思った」と大宅。

 中盤には星谷が伸びるサーブでエースを奪い14-12とリードを広げ主導権を握った。豊田合成も強力なサーブで攻めてくるが、リベロの鶴田が正確に返球し連続失点を許さず、サイドアウトを重ねる。終盤にはルーキーの喜入を守備固めで投入して万全を期した。前週、サーブで攻めきれずに敗れたサンバーズが、この日はサーブで劣勢を打開し逆転でセットを先取した。

 第2セットもサーブで攻めるサンバーズは、大宅がサービスエースを奪い3-2と先行。その後、ミスが出て逆転されるが、粘り強く拾って塩田のCクイックで切り返し8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。豊田合成のサーブに崩されて切り返され逆転されるが、中盤、星谷がフローターサーブで崩し、藤中のカウンターアタックや豊田合成のミスで14-12と再びリード。ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、大宅のブロックや藤中のフェイントで連続得点につなげると、ムセルスキーが鋭いサーブでエースを奪い18-13とリードを広げた。終盤、豊田合成のブロックなどで21-20と追い上げられるが、最後はムセルスキーがノータッチエースを奪って締め、サンバーズが2セットを連取した。

 第3セットは豊田合成に先行されるが、大宅の好守備をムセルスキーが得点につなげて5-4と逆転。しかしサンバーズの好サーブを豊田合成にきっちりと返されて抜け出せず、一進一退の攻防が続く。中盤、サンバーズのスパイクミスでリードされるが、ムセルスキーのサーブで崩し、藤中がカウンターアタックを決めて15-14と再び逆転。しかし、豊田合成のネットインサーブがコートに落ちて逆転されると、スパイクミスが出て17-19とリードを許す。それでも、ムセルスキーが強力なサーブを打ち込み、自ら拾ってスパイクを決め22-22と追いついた。しかしデュースの末、豊田合成の好守備から切り返されてセットを奪われた。

 第4セットは星谷のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのブロックやスパイク、豊田合成のミスで4-0と好スタートを切った。その後ミスが出て追い上げられるが、藤中のサーブで崩し、ムセルスキーがスパイクを決めて7-3と再びリード。サーブレシーブが崩れても、セッターの大宅が丁寧にトスでカバーし、栗山が高い打点からブロックアウトを奪ってサイドアウトを切る。すると中盤、再び星谷のサーブから、藤中のカウンターアタックで切り返して3連続得点を奪い14-7とリードを広げた。終盤は星谷のクイックでサイドアウトを重ねていく。ムセルスキーのカウンターアタックで24-19とマッチポイントを握った後、サーブレシーブを崩され、豊田合成のブロックやサンバーズのミスが続き24-22と追い上げられたが、最後はムセルスキーがバックアタックを決めてゲームセット。セットカウント3-1でサンバーズが勝利した。

 この日はサーブで攻め、サーブレシーブで踏ん張り、勝機をつかんだ。昨季は豊田合成の強力なサーブに連続得点を奪われ苦戦したが、この日は序盤に、強いサーブを鶴田をはじめとする守備陣がきっちりと返球してしのいだことで、相手を勢いに乗せなかった。

「とにかく直接ポイントを取られないことを意識し、難しいサーブはコートの中に上げればいいということを徹底した」と鶴田は言う。

 強いサーブを無理してセッターの定位置に返球(Aパス)しようとすると、ネットを越えてしまったりミスになるリスクがあるため、以前から「難しいサーブはコートの真ん中に」という約束事はあったが、昨季までは徹底できていなかった。「コートの真ん中でいいと言っても、そうした時に昨季までは得点につなげられていなかったので......。でも今年はディマ(ムセルスキー)がいることが大きいですね」と鶴田。

 サーブレシーブが多少崩れても得点を決めてくれる大砲がいることで、サーブレシーブ陣が余裕を持って構えられているという。また、オポジットのムセルスキーもサーブレシーブに加わる4枚の布陣もこの日は功を奏した。

 サーブでは、ムセルスキーがジャンプサーブで3本のエースを奪うなど高い効果率を挙げたが、星谷のジャンプフローターサーブも相手のリズムを崩し、たびたび連続得点につなげた。

「本当はもっと攻撃的なサーブを打ちたいところですが、僕はあまりリスクが好きじゃなくて、ローリスクハイリターンが性に合っている。たとえ記録上はAパスでも、セッターが上げにくいAパスやスパイカーが入りにくいAパスもある。だから僕は、ミスを抑えながら、そういう相手の嫌がることをしようと思ってやっています」と星谷は自身の役割を認識し、まっとうしている。

 サーブ力なくして上位進出はありえない。サンバーズは今後も攻めのサーブを貫き、次戦、ジェイテクトSTINGS戦での連勝を狙う。

2018/19シーズン

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