2018-19 Vリーグ 広島大会 東レ戦
- 開催日時
- 2018年11月 4日(日) 12:00
- 会場
- 呉市総合体育館
1
- 23-25
- 26-24
- 23-25
- 24-26
LOSE
3
リザーブメンバー
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岡本 祥吾
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山本 湧
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秦 耕介
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塩田 達也
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喜入 祥充
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
2018/19Vリーグ第3戦、サンバーズは、昨シーズンのV・プレミアリーグ4位の東レアローズと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズは栗山、星谷のスパイクでサイドアウトのリズムを作り、守備で粘って東レのミスを誘い3-1と好スタートを切った。その後追いつかれるが、粘り強く拾って、ムセルスキーがカウンターアタックを決め7-4と再びリードを奪う。ところがスパイクミスが出たり、東レのブロックで8-8と追いつかれる。すると中盤、またもサンバーズにミスが出て11-13と逆転された。それでも東レのミスで追いつき、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねると、終盤、星谷が東レのパイプ攻撃をシャットアウトして18-17と逆転。しかし東レのサーブに崩されて切り返され18-20と逆転された。サンバーズはムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねるが、ブレイクを奪うことができず、第1セットを失った。序盤好スタートを切ったにも関わらず、ミスから相手に主導権を渡してしまった。
第2セットは東レの堅い守備にサンバーズのスパイクを拾われて切り返され、4-7と先行されるが、東レのミスで点差をつめ、藤中のブロックで10-10と追いついた。ところが、サンバーズにスパイクミスが続いてまたも流れを手放し11-14とリードされてしまった。それでも、セット途中から入ったセッターの岡本が、コートエンドに落ちるノータッチエースを決めて追い上げ開始。終盤はサンバーズの守備が機能し徐々に流れを引き寄せると、ムセルスキーのカウンターアタックで23-23と追いついた。さらに、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて24-23と逆転。デュースとなるが、最後はムセルスキーのブロックが決まり26-24で競り合いをものにしセットを取り返した。
このセットは途中から入った岡本が流れを変えた。「東レは怪我人が多くチームが苦しい中でも奮起していて、その姿に今日はうちが押されている感じがあったので、しっかりやらなきゃいけないぞと鼓舞する役割だと思ってコートに入りました。それと、両サイドへのトスは、スパイカーがしっかり踏み込んで打てるトスを意識しました」と岡本。
第3セットは、サーブレシーブが崩れても、岡本が丁寧に打ちやすいトスを上げ、藤中がブロックを利用してスパイクを決めたり、ムセルスキーが決めてカバーし、我慢強くサイドアウトを重ねていく。中盤には栗山のサーブが走り、星谷のブロックや藤中のカウンターアタックで9-7と先行した。東レのブロックで追いつかれるが、ムセルスキーのスパイクで切り返して14-12と再びリード。サンバーズのスパイクを拾われて逆転されるが、栗山のスパイク、ブロックで16-15と逆転した。しかしサンバーズはサーブミスが続いて抜け出せない。すると終盤、東レのブロックやサンバーズのミスで19-21と逆転された。
それでも、続くラリーを藤中の巧みなスパイクでものにすると、リリーフサーバーとして登場した小川が、サイドライン際に狙いすましたノータッチエースを決め21-21。さらに、小川の好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決めて22-21と逆転した。ところが、東レにサービスエースを奪われて24-23と逆転される。最後はサンバーズのフェイントを拾われ、東レコートからのフェイントをサンバーズは拾えず、セットを奪われた。
第4セットは東レのミスやムセルスキーのカウンターアタックで4-2と先行するが、東レの2本のサービスエースやブロックで6-8と逆転された。それでも、第2セット途中から入った塩田がノータッチエースを決めて9-8と逆転。さらに、栗山のブロックで11-9とリードした。その後追いつかれても、鈴木の好ブロックを藤中が得点につなげ14-12と再び先行。ところが、東レの鋭いジャンプサーブに連続でエースを奪われ14-15と逆転されてしまった。星谷のブロックで20-19と逆転し、岡本の好守備で粘って東レのミスを誘い22-20とリードするが、東レの連続ブロックで22-22と追いつかれる。サンバーズは立て続けにリリーフサーバーをつぎ込むが、サーブミスが続いて抜け出せずデュースにもつれ込む。すると、ムセルスキーが3枚ブロックに捕まり、最後は東レのサーブがネットに当たってコートに落ち24-26でゲームセット。サンバーズは接戦をものにできず、今シーズン初黒星を喫した。
選手たちが敗因に挙げたのは"サーブの差"だった。栗山は、「東レはサーブで攻め続け、僕らは攻められなかった。そこの差だと思う。相手は『ミスしてもオッケー』ぐらいな感じで常に強気で攻めていて、それが入ってきた時にすごいサーブが来て、エースを取られてしまった」と振り返った。サービスエースの数はサンバーズの3本に対し、東レは7本。勝負所でサービスエースを奪われ形勢逆転される場面が目立った。
荻野監督は、「サーブレシーブ陣が、直接ポイントをされることなく、とにかく上にあげるということをやらないと」と、サーブレシーブ側の課題も挙げた。
連勝中だろうと、"攻め"の姿勢をなくせば勝機を失うという教訓を得た試合だった。次週はアグレッシブなバレーで、再び連勝を目指す。