試合日程・結果

GAME

2018-19 Vリーグ 広島大会 VC長野戦

開催日時
2018年11月 3日(土) 13:00
会場
呉市総合体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-22
  • 25-16
  • 25-12

WIN

0

VC長野トライデンツ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

  • 山本 湧

  • 秦 耕介

  • 塩田 達也

  • 加藤 久典

  • 喜入 祥充

  • 小川 猛

  • 米山 達也

試合経過

2018/19Vリーグ開幕戦で白星スタートを切ったサンバーズは、11月3日、第2戦で、昨シーズンまでV・チャレンジリーグに所属し、今季V1リーグに参戦したVC長野トライデンツと対戦した。VC長野とはこれが初対戦となった。
 試合の立ち上がり、VC長野が強力なジャンプサーブを打ち込むが、藤中がこれを正確に返すと、Vリーグ初先発の小野がキレのあるクイックを決めて初得点を挙げた。すると栗山がサービスエースで続き2-0と好スタートを切る。その後はムセルスキーや栗山のスパイク、大宅の巧みなツーアタックなどでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで9-5とリードした。ところが、VC長野のサーブに崩されて切り返され、4連続失点で9-9と追いつかれた。サンバーズはブロックのワンタッチとディグで拾い、小野のクイックで切り返して再びリードを奪うと、栗山のサーブで崩して得点につなげ13-9と点差を広げた。しかしVC長野のブロックやカウンターアタックで追い上げられ、サンバーズのパイプ攻撃がミスになり13-13とまたも追いつかれてしまう。
 それでも、ムセルスキーのブロックで流れを切ると、小野が思い切りのいいジャンプサーブを打ち込んで崩し、ムセルスキーが得点につなげて15-13と再び先行。さらに、ムセルスキーが鋭いサーブで崩して星谷のブロック、ムセルスキーのバックアタックで得点し、18-14 とリード。VC長野のサービスエースなどで追い上げられるが、栗山のカウンターアタックで再び点差を広げて逃げ切り、第1セットを先取した。
 第2セットはムセルスキーと小野の3連続ブロックが出て5-2と先行した。その後追いつかれるが、ムセルスキーの好守備を大宅がつなぎ、ムセルスキーがそのボールに走り込んでスパイクを決め8-5と再び点差を広げた。その後サービスエースを奪われるが、藤中が立て続けにスパイクを決めて13-10と再びリード。中盤はムセルスキーのサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて15-11とした。以降も栗山がパイプ攻撃を鮮やかに決めて流れを渡さず、小野のサーブで崩し、栗山のブロックや相手のミスを誘い19-13と点差を広げた。終盤にも藤中のカウンターアタックや小野のブロックなどでリードを広げ、サンバーズが2セットを連取した。
 第3セットは序盤から粘り強く拾って、栗山が立て続けにカウンターアタックを決めて連続得点を奪い、小野のブロックなどで10-3とリードを広げた。中盤には藤中のパイプ攻撃が勢いよく決まり、VC長野のミスやムセルスキーのスパイクで連続得点を挙げ16-7と大差をつけた。終盤には、二枚替えで入ったオポジットの小川とセッターの山本が存在感を発揮する。小川は立て続けにスパイクを決め、後衛では強力なサーブで崩し、そこから山本が相手の意表をつく星谷の素早いクイックを使って切り返す。栗山のノータッチエースでさらに点差を広げ、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
 この日はセッターの大宅が非常にバランスのいいトスワークを見せた。全81本の打数のうち、3分の1がクイックとパイプ攻撃というコート中央部分からの攻撃で、真ん中に相手ブロックを引きつけた分、サイドのスパイカーも楽な状態でスパイクを決められた。特に、大宅は試合の立ち上がりから、同じ1年目のミドルブロッカー小野のクイックを積極的に使った。
「今日は小野がデビュー戦だったので、意識して多く上げました。ちょっと多すぎたかなとも思うけど、ほとんど決めてくれた。小野がヒーローインタビューに選ばれてほしかった」という大宅の同期愛に、小野が応えた。
「大宅から『上げるぞ』と言われていて、その中で、1セット目の序盤に何本も打って決めることができた。そこから相手ブロックが僕についてくるようになったので、今日の入り方としてはよかったかなと思います」と小野。
 大宅は夏場に怪我をしたため完全復帰したのはリーグ開幕の約1週間前だったが、小野とのコンビは合っていた。
「小野は対応力があって、打てる幅が広いので上げやすい。たとえトスが悪くなっても、ミスにせずに、相手の嫌なところに返したりしてくれるので、また安心して上げられます」と大宅は信頼を寄せる。
 荻野監督も、「小野は、塩田と同じぐらいの幅を持っているので、サーブレシーブが返ればそれなりに計算できる選手」と評価。課題のブロックでも、この日は4本のブロックポイントで貢献した。
 ただ、チームの試合内容については、浮き沈みが多く課題が出た。荻野監督は、「二段トスのミスなどまずいミスが多々あって、相手にリズムを渡してしまったところがあった」と指摘する。
 それでもセットを落とさずに勝てたことは収穫。勝ちながら課題を見つけ、より精度を高めて次の勝利につなげるのが、長いリーグの理想的な戦い方だ。サンバーズは開幕2連勝でつかんだ自信と、この日見えた課題を、次戦の東レアローズ戦につなげる。

2018/19シーズン

TOP