2018-19 Vリーグ 東京大会 ジェイテクト戦
- 開催日時
- 2019年2月16日(土) 16:00
- 会場
- 大田区総合体育館
3
- 30-28
- 21-25
- 27-25
- 25-17
WIN
1
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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山本 湧
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秦 耕介
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塩田 達也
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喜入 祥充
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
2018/19Vリーグ、レギュラーラウンドは残すところ3試合となった。現在2位のサンバーズは、6位のジェイテクトSTINGSと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはジェイテクトのブロックに捕まったり、サーブレシーブのミスで連続失点し0-4と出遅れた。星谷のブロックで追い上げるが、サンバーズの攻撃をジェイテクトの堅い守備で拾われて切り返され3-8とリードを広げられた。それでも、小野のブロックのワンタッチでチャンスを作ると、小野が自らクイックで切り返して8-9と追い上げる。すると中盤、栗山のブロックやカウンターアタックで連続得点し13-12と逆転。さらに、小野のブロックで16-13とリードした。追い上げられても、藤中の強烈なパイプ攻撃で流れを食い止め、終盤、小野が勢いよくサービスエースを奪って20-17と再び点差を広げ、大宅の巧みなツーアタックなどで24-21とセットポイントを握った。その後サンバーズにスパイクミスが出たり、ジェイテクトに切り返され24-24と追いつかれてデュースに持ち込まれる。一度は逆転されるが、小野がクイックを決めて流れを引き寄せると、星谷、藤中の連続ブロックで競り合いを制し、サンバーズが第1セットを先取した。
しかし第2セットも立ち上がりが悪い。クイックがブロックに捕まったり、サーブレシーブを崩され、鶴田がフェンスを飛び越えながら懸命につなぐが、ジェイテクトに切り返されて2-6とまたも出遅れた。中盤はコンビが噛み合わずに連続失点し5-11と引き離される。小野がブロック、サービスエースを奪う奮闘を見せて追い上げ、栗山のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて15-17と迫った。しかし終盤、連続得点を奪いたいところでミスが出て追い上げきれず、セットを奪われた。
第3セットは栗山のパイプ攻撃が小気味よく決まり、ジェイテクトにミスが出て3-1と先行した。ところが、ノータッチエースを奪われ追いつかれると、スパイクミスも出て3-4と逆転された。その後もブロックに捕まったり、このセット2本目のノータッチエースを奪われて5-9とリードを広げられた。それでもムセルスキーが強烈なサーブでエースを奪い追い上げを開始。中盤には星谷のクイックや栗山のブロック、ムセルスキーのカウンターアタックで連続得点を奪い15-14と一気に逆転した。しかしその直後、スパイクミスで流れを手放し、終盤にはサービスエースを奪われて点差を広げられるが、栗山のサーブで崩し、栗山が自らパイプ攻撃で得点につなげて23-23と追いつくと、セット途中から入っていた米山がブロックを決めて24-23と逆転。デュースとなるが、最後はムセルスキーがサービスエースを奪って締め、サンバーズが接戦の第3セットをものにした。
第4セットは序盤からムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、小野のブロックなどで3-0と好スタートを切る。その後も栗山や藤中のカウンターアタックで得点を重ね7-2とリードを広げた。中盤にはムセルスキーのブロックで点差を広げ、星谷がサイドライン上にノータッチエースを決めて12-5と大差をつける。終盤にも、大宅のサービスエースやムセルスキーのカウンターアタック、藤中のブロックなどでさらに引き離し、最後はこの日好調の栗山がレフトからスパイクを決めてゲームセット。サンバーズはセットカウント3-1で今季の18勝目を挙げ、トータル53ポイントとした。
この日は試合の立ち上がりが悪かったが、先発出場したミドルブロッカーの小野が、セッター大宅との息の合ったクイックや、強力なジャンプサーブを勢いよく打ち込んでチームに流れを引き寄せた。スパイクは8本中6本決め、2本のサービスエース、3本のブロックポイントも挙げた。前週の試合ではサーブが不調だったが、「先週はネットにかけてしまうことが多かった。トスの高さが低くなっていたと周りの人たちに指摘されたので、今週は練習の時からトスを高くして、高い打点で捉えるというのを意識してやってきました」ときっちり修正した。
また、2レグまでチームの課題の一つだったパイプ攻撃が、この3レグでは試合ごとに打数、精度ともにアップしており、攻撃の重要なピースになりつつある。前週の試合では栗山が「手応えが出てきた」と話していたが、この日はその対角の藤中のパイプ攻撃もしっかりと決まり、バリエーションも増えている。
前週ファイナル6進出を確定させたサンバーズが今目指しているのは、レギュラーラウンド2位通過(1位は既にパナソニックパンサーズに確定)と、レギュラーラウンド20勝だ。今季のサンバーズは、勝った試合の後、その日の勝利数と同じ背番号の選手を中心に集合写真を撮っている。この日のジェイテクト戦の勝利で18番の小川まで回ってきた。残すは19番栗山と20番米山のみ。そしてレギュラーラウンドの残り試合はわずか2試合だ。
「今、『(20番の)米さん(米山)まで回そう』というのが一つのモチベーションになっている。1つでも負けた時点で米さんの写真がなくなってしまうので、レギュラーラウンドの残り試合に全部勝って、みんなで写真を撮りたい」と大宅は言う。
その20勝を達成した時、ファイナルステージを勝ち上がるための自信や武器も手にしているに違いない。