2018-19 Vリーグ 熊本HG パナソニック戦
- 開催日時
- 2019年2月 2日(土) 14:00
- 会場
- 熊本県立総合体育館
2
- 18-25
- 15-25
- 25-20
- 25-22
- 11-15
LOSE
3
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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山本 湧
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秦 耕介
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
今週末はサンバーズにとって今シーズン最後のホームゲーム2連戦が熊本県立総合体育館で開催された。熊本でのホームゲームは5年ぶり。現在3位のサンバーズは、首位のパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはサーブレシーブを崩されて切り返され4-7と出遅れるが、大宅がノータッチエースを決めて6-7と追い上げる。しかしその後はサーブで崩しても、それをなかなか得点につなげられない。すると中盤、サーブレシーブがネットを越えて、パナソニックにカウンターアタックを決められ9-13と引き離された。サンバーズはコンビが合わず、スパイクを拾われて切り返され10-16と点差を広げられる。その後もサーブレシーブが安定せず、サイドアウトを切ることができずにリードを広げられ、セットを失った。
第2セットも先行されるが、サンバーズは藤中のサーブで崩し、大宅のブロックで仕留めて3-3と追いついた。小野、栗山にスパイクミスが続いて3-7と引き離されるが、小野がジャンプサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて5-7と迫る。その後も好守備が出てラリーに持ち込むが、最後はブロックに捕まり追い上げきれない。すると中盤、サンバーズのスパイクを拾われて次々に切り返され、サービスエースも許し、7連続失点で5-14と一気に突き放された。それでも、大宅に代わって入ったセッター山本が巧みなサーブで相手を崩すと、ムセルスキー、塩田、そしてセット途中から入った秦が立て続けにカウンターアタックを決めて9-14と追い上げる。しかし終盤、パナソニックのサーブに揺さぶられて連続失点し、大差をつけられてセットを連取された。
2セットとも一方的な展開になったが、3セット目が始まるまでの間、選手たちは集まって「攻めていこう!」と前向きな言葉をかけあった。ムセルスキーも、「こんな状況だからこそ楽しんでやろう。相手をつぶす気持ちでいこう」とチームの士気を高めた。
すると第3セットの立ち上がりは、塩田がサーブで崩し、その塩田の好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決めて3-0と好スタートを切る。さらに、秦が思い切りのいいサーブと好守備で作ったチャンスを、ムセルスキーが得点につなげて6-2とリードを広げる。守備が機能し始めたサンバーズは、中盤にも栗山やムセルスキーがカウンターアタックを決めて10-4と点差を広げた。その後は秦のレフトスパイクや栗山のパイプ攻撃、塩田のクイックなどでリズムよくサイドアウトを重ねていく。塩田、秦の連続ブロックも出て流れを渡さない。終盤、サンバーズにスパイクミスが続いて18-16と追い上げられたが、パナソニックのカウンターアタックを秦がシャットアウトして流れを食い止めると、ムセルスキーがサービスエースを奪って21-17と再びリードを広げ、セットを取り返した。
第4セットの立ち上がりもムセルスキーのブロックで2-0と先行。その後は星谷のクイックや秦がレフトから鋭いコースにスパイクを決めてサイドアウトを重ねる。しかしブロックに捕まり追いつかれると、サンバーズのミスで6-8と先行された。それでも中盤、大宅の好守備などで粘り、栗山がパイプ攻撃を決めて10-10と追いつくと、ムセルスキーのサーブで崩して相手のスパイクミスを誘い12-11と逆転。星谷が勢いよくクイックを決めて流れを渡さず、終盤にはムセルスキーのサーブで崩し、栗山がパイプ攻撃を決めて20-18とリードを奪った。ワンポイントブロッカーとして入った鈴木のブロックなどでさらに引き離し、サンバーズが試合をフルセットに持ち込んだ。
しかし第5セットは相手の好守備に阻まれて先行されると、パナソニックのサービスエースやカウンターアタックで3-6とリードされた。それでもムセルスキーのブロックで6-7と追い上げ、栗山が好サーブでプレッシャーをかけてミスを誘い8-8と追いついた。ところが、ムセルスキー、秦にスパイクミスが出てしまい9-12と引き離される。星谷のクイックで流れを切り、秦がこの日3本目のブロックを決めて11-12と1点差に迫るが、パナソニックのブロックに捕まりマッチポイントを握られると、最後はサンバーズのスパイクがアウトになり、ゲームセットとなった。
あと一歩勝利には届かなかったが、粘って勝ち点1ポイントは確保した。第3セット以降、途中出場の秦や星谷が流れを変え、チームとしてもブロックの絞り方を変えたことが功を奏し、ワンタッチを取ったり、ディグが上がってボールがつながるようになった。荻野監督は、「秦がブロックでかなりいい位置取りをしてくれたのでうまくはまった」とルーキーを評価した。
今年に入り存在感を増している秦は、首位チーム相手の厳しい展開でも攻守に渡って好プレーを見せ、「首位のパナソニックが相手なので、立ち向かうというか、やってやろう、踏みつぶしてやろうという気持ちで入った。押されている場面で入っていいプレーができて、ああいう展開に持っていけたのは今後につながる」と自信を深めた。
ただ、「勝ちきれなかったのがすごく悔しい。いいプレーができていたのに、最後までもたなかった」と続けた。特に悔やんだのは、5セット目に星谷との間を狙われてサービスエースを奪われた場面。「あの時、前を狙ってくるのはわかっていたので、星谷さんに声をかけて連携をとれていたら違ったのに...」
特に上位チーム同士の試合ともなれば、1つの判断や声かけが明暗を分けると痛感した試合となった。
また、塩田は「今日は1、2セット目にエンジンがなかなかかからなかった。うちの課題はスロースターターなこと。スタートダッシュを切れるか切れないかが大きく影響する」と反省点を語った。
次戦は、今季最後のホームゲームであるVC長野トライデンツ戦。次は勢いよくスタートダッシュを切り、熊本のファンに勝利を届ける。