2018-19 Vリーグ 沖縄大会 堺戦
- 開催日時
- 2019年1月20日(日) 12:00
- 会場
- 沖縄市体育館
3
- 23-25
- 25-21
- 25-19
- 14-25
- 15-11
WIN
2
試合経過
2018/19Vリーグ、レギュラーラウンドは2レグ最終戦を迎えた。現在3位のサンバーズは、7位の堺ブレイザーズと対戦した。
第1セットは堺のサービスエースで先行されるが、米山がレフトから立て続けにスパイクを決めて攻撃のリズムを作ると、ムセルスキーがライン際にノータッチエースを決めて7-6と逆転。その後逆転されても、山本のブロックで9-8と再逆転した。しかし中盤、栗山のスパイクがブロックに捕まり9-11とリードを奪われた。さらに、ムセルスキーのスパイクもブロックされて11-15と点差を広げられる。それでも、山本が再三の好守備を見せ、それを米山が得点につなげて追い上げる。終盤には米山のサーブで崩し、星谷がダイレクトスパイクをたたき込み17-19と迫った。終盤から入った秦のブロックでピンチをしのぐと、サンバーズはブロックとディグで粘って相手のミスを誘い21-22と1点差に追い上げるが、あと一歩届かず、セットを先取された。
第2セットは秦のサーブで崩し、第1セット途中から入った小野がダイレクトスパイクを決めて好スタートを切ると、ムセルスキーのカウンターアタックや星谷のブロックで4-1と先行した。サンバーズはセッター山本やリベロ喜入を中心に好守備を見せ、堺のスパイクを1本で決めさせない。中盤、堺のサーブに崩されてカウンターアタックを決められ逆転されるが、ムセルスキーのブロックで逆転。さらに、小野が力強いサーブでエースを奪い12-10とリードした。互いにサーブで攻め合い、中盤逆転されるが、米山のサーブで崩してムセルスキーのカウンターアタック、星谷のブロックで16-13と引き離す。追い上げられても、小野がこのセット2本目のサービスエースを奪って22-18と突き放し、サンバーズがセットを取り返した。
流れを変えた小野は、「ミドルブロッカーはそれぞれタイプが違うので、自分が入る時は(コート内の)色を変えるつもりで入った。僕は守りに入ってもしかたがないので、サーブも攻めていかないと。今日は相手も攻めてくるので、こっちも攻めていこうと言っていたので、ガンガン行きました」と振り返る。
勢いに乗るサンバーズは、第3セットも秦がサーブを的確に狙って崩し、ムセルスキーのカウンターアタックや小野のブロックで4-0とスタートダッシュに成功した。サンバーズのコンビが合わず切り返されたり、堺の強力なサーブに崩されて5-6と逆転されるが、ムセルスキーの強烈なサーブで崩してミスを誘い7-6と逆転。ムセルスキーが好守備から自らカウンターアタックを決めたり、米山のサーブで崩し10-7とリードを広げた。堺のブロックで追い上げられても、ムセルスキーの強烈なサービスエースで16-13と再び引き離す。終盤にも、ブロックのワンタッチからムセルスキーがフェイントを決めて点差を広げ、セットを連取した。
しかし第4セットは堺のサーブに崩されたり、トスも乱れてスパイクを打ち切れず2-7と出遅れた。中盤にもサービスエースを奪われたり、ミスが出て8-15と引き離された。終盤、セッター岡本とオポジット小川が2枚替えで入り、小川がブロックポイントを挙げて流れを変えようとするが、サンバーズにつなぎのミスが続いて得点できず、点差を広げられる。小川が強烈なサーブを打ち込んで崩し、堺のミスを誘って追い上げるが、大差は埋まらず、試合をフルセットに持ち込まれた。
第5セットの出だしはサーブレシーブを崩され、切り返されて0-2と先行されるが、秦が力強いサーブで崩して追いつくと、小野もサーブで攻め、相手のスパイクミスを誘って4-3と逆転した。コートに戻った栗山のスパイクでサイドアウトを奪い、秦が堺のオポジット、ジョルジェフ・ニコラをブロックして8-6とリードした。さらに、山本の好守備をムセルスキーが得点につなげて10-7と点差を広げる。終盤には秦が強烈なサーブで崩し、小野がダイレクトスパイクをたたき込む。リリーフサーバーとして入った小川も巧みなサーブで崩して栗山が得点につなげ14-9とマッチポイントを握った。最後は守備固めで入った藤中がきっちりとサーブレシーブを返し、栗山が時間差攻撃を決めて締めくくり、ゲームセット。
サンバーズは体調不良で不在の選手もいる中、総力でフルセットの接戦をものにし、再び2位に浮上した。この勝利は、特にこれまで控えだった選手にとって大きな意味を持つ。
米山は、「普段試合に出ていないメンバーが頑張って、何よりも勝ったということが、選手には自信になると思う。今週出られなかった選手も次は戻ってくると思うけど、今日の自信を次につなげて、チーム内をどんどん活性化していければ」と語った。
第1セット終盤からコートに入り、サーブやブロックで流れを変えた1年目の秦は、「勝てたことはかなり自信になったし嬉しかった」と満面の笑顔で話した。
「サーブは大学の時から自信を持っていたし、昨日負けているので今日は絶対に負けたくないと、集中して打ちました。普段Bチームで練習しているメンバーが入って勝てたのはチーム力の底上げになると思うし、練習はムダじゃないんだと思えました」
試合に出続けることで若い選手が得た収穫は大きい。この2試合、1人で試合に出続けた1年目のリベロ・喜入は、「出始めた当初は、選手間の連携、特にサーブレシーブを自分がどこまで取りにいって、どこまで任せたらいいのかがあいまいで、自分がいけるボールでも人に任せてしまうことがあったんですが、今日は相手が狙ってくるであろう場所を予測して、自分で動いて取りにいくことができるようになりました」と手応えを語った。
これまで出場機会の少なかった山本、秦、喜入の活躍は、チーム内競争に刺激を与え、米山の言うようにチームの活性化、そしてチーム力アップにつながるに違いない。