試合日程・結果

GAME

2018-19 Vリーグ 沖縄大会 豊田合成戦

開催日時
2019年1月19日(土) 12:00
会場
沖縄市体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

1

  • 23-25
  • 35-37
  • 25-21
  • 24-26

LOSE

3

豊田合成トレフェルサ

スターティングメンバー

喜入 祥充

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2018/19Vリーグ、レギュラーラウンドは2レグ最終週を迎えた。現在2位のサンバーズは、男子大会の開催が16年ぶりとなる沖縄で、4位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
 スターティングメンバーを大きく変えて臨んだサンバーズは、第1セットの立ち上がり、Vリーグ初先発の秦が豊田合成のオポジット、イゴール・オムルチェンのスパイクをブロックして幸先のいいスタートを切る。一度は逆転されるが、リベロ喜入の好守備を栗山のスパイクで得点につなげたり、今季初先発のセッター山本のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのカウンターアタックや栗山のブロックで連続得点を奪い7-5と先行。追いつかれても、秦のこのセット2本目のブロックで11-9と再び引き離す。しかしその後、豊田合成のブロックで追いつかれ、サンバーズのスパイクミスで13-14と逆転された。山本の好守備から、秦が巧みにカウンターアタックを決めて17-16と逆転するが、その後、イゴールの強烈なサーブにエースを奪われて逆転されると、終盤にもサーブレシーブを崩されてリードを奪われ、第1セットを先取された。
 第2セットは秦がスパイク、サービスエースで連続得点を奪い3-1と抜け出すと、相手のミスで4-1とリードを広げた。しかしサーブレシーブやつなぎが乱れて追い上げられ、中盤には豊田合成のブロックやサンバーズのミスが出て9-10と逆転された。鈴木のブロックで一度は逆転するが、サンバーズはスパイクミスが出たり、ブロックに捕まって連続失点し13-16と引き離された。それでも、ブロックのワンタッチからムセルスキーのスパイクで切り返して連続得点を奪い17-17の同点に。再び引き離されても、秦のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて逆転し、栗山のブロックで23-21とリードした。ところが最後にスパイクミスが出て追いつかれ、デュースにもつれる。
 サンバーズはムセルスキーにトスを集めてサイドアウトを重ねていく。スパイクを拾われても、ミドルブロッカーの鈴木、星谷がブロックで相手のカウンターアタックを封じてピンチをしのぎ、白熱の攻防は30点を越えた。しかしついにムセルスキーがブロックに捕まって35-36と逆転されると、最後はスパイクがアウトとなり、サンバーズはセットを連取された。
 第3セットは豊田合成のブロックやサンバーズのスパイクミスが続き3-6と出遅れた。しかし中盤、徐々に流れが変わり始める。セッター山本のブロックで10-10と追いつくと、栗山のスパイクや、このセットの途中から入った小野のクイックが勢いよく決まり、サイドアウトのリズムができ始めた。そして、栗山のパイプ攻撃が決まって15-14と逆転。さらに小野が強烈なジャンプサーブでノータッチエースを奪い16-14とリードした。終盤には喜入の好守備をムセルスキーが得点につなげ22-19とすると、山本のサービスエースでさらに点差を広げ、サンバーズがセットを取り返した。
 第4セットは立ち上がりに豊田合成のブロックで先行されるが、星谷のブロックや、山本のスパイクで粘り強くラリーをものにし、小野のサービスエースで7-6と逆転。ムセルスキーが立て続けにカウンターアタックを決め9-6とリードした。中盤、豊田合成のブロックなどで追いつかれるが、ムセルスキーのカウンターアタックや山本のブロックで14-11と再び引き離した。ところが、サンバーズのサーブレシーブを崩されてカウンターアタックを決められ16-16と追いつかれた。さらに終盤、サービスエースを奪われて18-19と逆転を許す。セット途中から入った米山のサーブで崩し、星谷のブロックで20-19と逆転するが、スパイクミスが出て豊田合成にマッチポイントを握られる。ムセルスキーのスパイクでデュースに持ち込むが、最後は強力なサーブに崩されてダイレクトスパイクを決められ、ゲームセット。サンバーズはセットカウント1-3で敗れた。
 サンバーズは競り合いをものにできず、JTサンダーズと順位が入れ替わり3位となった。ただ、体調不良などのため先発メンバーの約半分が入れ替わる中、これまで出場機会の少なかった選手が躍動し、セットを追うごとにいい流れを作ったことは次戦につながる。
 今シーズン初めて先発出場したセッターの山本は、「(フルセットに持ち込んで)1ポイントでも欲しかったけれど、メンバーが代わった中でこれだけやれたというのはチームとして大きな収穫だった」と前を向いた。
 これまでサーブレシーブの中心となってきた鶴田と藤中に代わり、この日は1年目のリベロ喜入と秦が踏ん張った。Vリーグ初先発の秦は手応えをこう語った。
「今日は(藤中)謙也さんの代わりに入るということで、サーブレシーブが僕の仕事になるんだろうなと予想していて、その通りにサーブが僕のところに来ましたが、思っていた以上に返せたので、やっていけるなという自信になりました。イゴール選手のサーブは想像以上に速かったですが、(エースを取られた場面も)正面に入っていれば上げられたボールだと思うし、横との連携を深めれば防げると感じたので、やれるなと思いました」
 荻野監督も、「喜入、秦はチームの士気を上げるという面では、よく声を出してムードを上げてくれていた」とねぎらった。
 4月まで続く長いリーグを制するためには、選手層の厚さは必須。この日手応えを得たフレッシュなメンバーが、次戦の堺ブレイザーズ戦は、収穫だけでなく、勝利もつかみ取りにいく。

2018/19シーズン

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