第60回近畿総合選手権大会 決勝
- 開催日時
- 2018年9月 2日(日) 14:30
- 会場
- 島津アリーナ京都
0
- 21-25
- 23-25
LOSE
2
リザーブメンバー
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鶴田 大樹
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鈴木 寛史
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岡本 祥吾
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加藤 久典
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星谷 健太朗
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米山 達也
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松林 憲太郎
試合経過
近畿6人制バレーボール総合選手権大会決勝、サンバーズはVリーグのパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セット序盤、サンバーズは栗山のサーブで崩し、小野がダイレクトスパイクをたたき込み4-2と先行。その後も小野のサーブで崩して相手のミスを誘い8-4とリードを広げた。その後、スパイクミスが出て追い上げられるが、中盤、秦のスパイクとブロックで16-12と再び点差を広げる。ところが、そこからスパイクミスが続いて追い上げられ、相手にカウンターアタックを決められ16-16と追いつかれた。終盤はサンバーズのスパイクがパナソニックのブロックにワンタッチされて拾われ、思うように決まらない。そこから切り返されて18-19と逆転されると、藤中のスパイクがブロックされて19-21と点差を広げられた。さらに、栗山のバックアタック、小野のクイックも立て続けにブロックに捕まり、第1セットを奪われた。
第2セットは栗山の時間差攻撃が鮮やかに決まり、藤中、栗山のスパイクでサイドアウトを重ねる。秦のスパイクがブロックに捕まり先行されるが、塩田のクイックで切り返して9-8と逆転。しかし中盤、パナソニックに強力なサービスエースをライン際に決められて12-13と逆転され、その後もサーブに崩されてリードを広げられた。逆にサンバーズはサーブミスが続いて反撃の糸口をつかめない。塩田のクイックや秦のブロックで食らいついていくが、藤中の時間差攻撃がブロックに捕まり16-20と点差を広げられた。終盤、塩田の連続ブロックで1点差に迫り、栗山のブロックで23-23と追いつくが、最後は栗山のスパイクがブロックに阻まれて一歩及ばず。セットカウント0-2で敗れ、サンバーズは準優勝で大会を終えた。
今シーズン、主将となった藤中は、今大会の収穫と課題をこう総括した。
「今年はサーブと、リードブロックからのトランジション(切り返し)に力を入れて取り組んできましたが、今大会ではそのトランジションの面で、ブロックで触ってディグを上げるところまでは成果が出ていました。ただ、そこからの攻撃の決定率がこのままではリーグで通用しない。1本目のあとのつなぎのトスと、攻撃をもっと上げていかないと。また、劣勢の場面でのサーブが、自分たちにとってプレッシャーになってしまっていた。負けている時こそ攻めたいんですが、ミスしちゃいけない、という気持ちが出てしまう。そこは気持ちの問題だし、個人の修正能力が問われるところだと思います」
藤中は今年の夏、山本とともに約2ヶ月間ブラジルで過ごした。ブラジルのクラブチームに加わって練習する中で感じたことを、主将としてチームに還元したいと考えている。
「ワンプレーに対する姿勢やコミュニケーションの面で学ぶものがありました。日本ではあまりない選手同士の言い合いや、追及する言葉が、チームを詰めていく上では大事なんだなと。日本では『いいよいいよ』というふうになりがちだし、僕自身、あまり言うタイプではないんですが、でも言わなきゃいけない。今年はキャプテンということもありますし、勝つために、言うことも大事だと感じました」
選手がお互いに厳しさを追及し、劣勢でもアグレッシブに攻め続けられるチームに−−。Vリーグ開幕まであと2ヶ月弱。サンバーズが生まれ変わるための歩みはまだまだ続く。