第60回近畿総合選手権大会
- 開催日時
- 2018年9月 1日(土) 14:30
- 会場
- 島津アリーナ京都
2
- 22-25
- 25-19
- 25-21
WIN
1
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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松林 憲太郎
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岡本 祥吾
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塩田 達也
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星谷 健太朗
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米山 達也
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鶴田 大樹
試合経過
9月1日、サンバーズは近畿6人制バレーボール総合選手権大会に出場した。初戦の相手は洛南高校。サンバーズは山本、藤中、秦、加藤、栗山、リベロ喜入というスターティングメンバーで臨んだ。
試合の立ち上がり、サンバーズは一気に抜け出したいところだが、コンビが合わず、連続得点のチャンスを逃してしまう。サンバーズにミスが出てリードを許すと、洛南高のコンビバレーが勢いに乗り6-9とリードを奪われた。栗山の連続得点で8-9と追い上げるが、サンバーズのスパイクミスで再びリードが開く。サンバーズはサーブが弱く、相手のサーブレシーブを崩すことができず、洛南高の時間差攻撃に振り回されてしまう。逆にサンバーズはなかなかコンビが合わず、攻撃にスイッチが入らない。それでも中盤、小野のクイックや藤中、栗山のスパイクで連続得点を奪い16-16の同点とするが、栗山がブロックに捕まり16-19と再びリードされた。終盤も追い上げることができず、そのまま第1セットを奪われた。
第2セットは洛南高OBの塩田が、加藤に代わってコートに入る。「初戦ということや、相手が高校生ということもあり1セット目はなかなかリズムをつかめていなかった。慣れない時間差攻撃に振られて相手に勢いに乗られ、先行されて焦る悪いパターンになっていた」と、塩田はコートの外から冷静に試合を見ていた。
第2セットの出だしは秦のスパイクやサービスエースなどで3-0と好スタートを切る。ミスが出て追い上げられるが、小野のクイックやこのセットから入った米山の巧みなスパイクで5-2と再びリード。それでも、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され5-5と追いつかれた。ここで塩田が、鋭いコースにクイックをたたき込み先輩の貫禄を見せつける。その後、長いラリーとなるが、藤中やリベロの喜入がボールに食らいついて泥臭くつなぎ、粘り勝ってラリーを制し9-6とリードを広げた。追い上げられても、塩田のサービスエースで11-8と再び点差を広げ、小野の滞空時間のあるクイックや米山のスパイクでサイドアウトを重ねていく。終盤には小野の鮮やかなブロード攻撃も決まって19-15とし、さらに小野がサービスエースでリードを広げると、最後は塩田がキレのあるクイックで締めてサンバーズがセットを取り返した。
第3セットも出だしは秦のスパイクや、米山の強烈なカウンターアタックで3-0と好スタートを切るが、藤中のスパイクがブロックされて3-2と追い上げられ、秦のパイプ攻撃が合わずにミスとなり4-4と追いつかれた。それでも、塩田のクイックで嫌な流れを断ち切ると、相手にミスが出て7-5と再びリード。秦が確実にサイドアウトを重ね、山本のサービスエースで10-7と点差を広げた。中盤、塩田のクイックや藤中のスパイクで切り返して連続得点を奪い16-10と点差を広げる。洛南高にサービスエースを奪われ点差を詰められるが、山本がサービスエースを奪い返す。終盤は、セット途中からコートに戻った加藤のブロック、クイックで得点を奪い25-21でゲームセット。サンバーズが苦しみながらも初戦を突破した。
流れを変えた塩田は、「相手は自分の母校なので、どんなコンビをするかはわかっていますから。それでも自分のプレー自体はあまりよくなかった。まだ50点」と不満顔だった。
「もっとスッキリ勝ちたかった。ただ、近畿総合はいろいろと試す場でもある。もちろん勝ちにはこだわりますが、いろいろとやっていきたい。それにしても今日の試合は悪すぎたので、明日は修正しないと」
フル出場したルーキーの秦は、「1セット目はみんなが少し受け身になってしまっていた。でも相手は高校生なので、負けられないというプライドもありました。個人的には感覚は悪くなかったんですが、バレーはチームスポーツ。チームの流れが悪い時に、流れを変える役割を、先頭に立ってやっていかないと」と語った。
自身の役割は「チームの潤滑油」と自負している。サーブレシーブやつなぎの役割をこなしながらも、攻撃のリズムが悪かったこの日は「僕が点を取らないと」と攻撃でも存在感を発揮。苦戦の中でも、秦やミドルブロッカー小野、リベロ喜入というルーキー3人の活躍は収穫だった。