2017/18 V・プレミアリーグ ファイナル6 豊田合成戦
- 開催日時
- 2018年2月18日(日) 15:00
- 会場
- 福岡市民体育館
1
- 17-25
- 25-20
- 18-25
- 14-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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岡本 祥吾
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秦 耕介
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塩田 達也
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喜入 祥充
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小川 猛
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2017/18V・プレミアリーグ、ファイナル6第3戦。レギュラーラウンド5位のサンバーズは、レギュラーラウンド2位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズは豊田合成の強打を堅いブロックとディグで拾うが、それをなかなか得点につなげられず、豊田合成の2本のブロックなどで4-6と先行された。その後、サーブで崩されてリードを広げられるが、好守備からセッター大宅が力強いツーアタックを決めて10-11と追い上げる。しかし同点に追いつくチャンスをブロックで阻まれると、その後もブロックに捕まり10-13と再び点差を広げられた。好守備で粘って相手のミスを誘い追い上げるが、痛いスパイクミスが出て自ら流れを手放すと、豊田合成のブロックで15-20と再びリードを広げられた。終盤には連続サービスエースを奪われてさらに引き離され、大差でセットを失った。このセットだけで6本ものブロックポイントを与えたことが響いた。
第2セットの立ち上がりも豊田合成のサーブに押され、コンビミスやスパイクミスが出て1-4と出遅れた。それでも、星谷や大宅のブロックで5-5と追いついた。その後、スパイクミスで再びリードを許すが、中盤、エスコバルがサイドライン際に鋭いサーブを打ち込んで連続サービスエースを奪い、一気に11-10と逆転。さらにサーブでプレッシャーをかけてミスを誘い12-10とリードした。その後追いつかれるが、大宅のサーブから、エスコバルや栗山がカウンターアタックを決めて3連続得点を奪い18-14と引き離す。終盤には、後衛から入った喜入が力強いサーブで崩し、セット途中からコートに入った塩田がダイレクトスパイクをたたき込みリードを広げる。その後も塩田が切れ味抜群のクイックを打ち込んで流れを渡さず、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットの立ち上がり、サンバーズは粘り強く拾うが、つなぎにミスが出てチャンスを逃すと、スパイクミスが出て0-2と出遅れる。その後、立て続けにブロックに捕まり1-6とリードを広げられた。それでも、リベロの髙橋を中心とした守備は機能しており、好守備を栗山が得点につなげたり、エスコバルのカウンターアタックで4-6と追い上げた。しかし中盤、レセプションを崩されて連続失点し、6-13と一気に引き離された。その後、藤中のブロックで追い上げ、二枚替えで入った小川が勢いよくスパイクを決めて追い上げムードを作るが、終盤、豊田合成のブロックで点差を広げられ、セットを奪われた。
後がなくなった第4セットは、豊田合成に連続ブロックを許し2-4と先行された。大宅のサーブで崩し、エスコバルのスパイクで切り返して5-6と追い上げるが、豊田合成の強烈なサーブに3本のエースを含む4連続得点を奪われて7-13と一気に引き離された。その後もサービスエースを奪われて点差を広げられる。塩田、鈴木のクイックなどでサイドアウトを奪っていくが、終盤、豊田合成の粘り強い守備から切り返されて点差を広げられ、ゲームセット。サンバーズはセットカウント1-3で敗れた。
これでファイナル6は3連敗。先発でトスを上げ続けている内定選手の大宅は苦悩の表情を浮かべた。
「レギュラーラウンドでは真ん中の攻撃が通用していたんですけど、データを取られて研究されて、真ん中に対する相手のマークが厚くなっていると感じます。それでも真ん中を使うことはやっぱり大事なので、怖がらずに上げていきたい。今、本当に難しくて......。自分がセッターで出させてもらって、チームがうまく回っていないことがすごく悔しいし、その中でいらだちも少しずつ試合の中で出てきてしまっている。でもそこをクリアして、もう一度、強気のセッターというか、最初のデビュー戦を思い出してやりたいと思います」
スパイカー陣も苦しんでいる。この日の試合は相手に13本ものブロックを許した。奪われたサービスエースも9本にのぼり、「悪いところが全部出た」と荻野監督は振り返った。
この敗戦で、サンバーズのファイナル3進出の可能性がついえた。荻野監督は、「そこに行くことを目標にしていたので非常に残念です。でも、開幕した時点に比べたら選手たちはすごく成長した。来週の残りの2試合は大阪大会なので、地元・大阪のみなさんにいい試合をお見せしたい」と語った。
そして、今季のリーグを最後に引退するリベロの髙橋にとっては、次週は現役最後の2試合となる。
「個人的には、このファイナル6は、最後までしっかり全力でやることで、何か周りに伝えられることがあったらいいかなと思ってやっています。来週に向けても、チームも個人も、しっかりと準備をして臨みます」と静かに語る。
今リーグ最後の2試合、勝って髙橋を送り出すために、そして来季につなげるために、サンバーズは今シーズンのありったけの力をぶつける。