2017/18 V・プレミアリーグ 東京大会 堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2018年1月28日(日) 15:00
- 会場
- 墨田区総合体育館
2
- 25-20
- 22-25
- 25-21
- 23-25
- 11-15
LOSE
3
リザーブメンバー
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高橋 賢
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岡本 祥吾
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秦 耕介
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星谷 健太朗
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喜入 祥充
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2017/18V・プレミアリーグはついにレギュラーラウンド最終戦を迎えた。現在5位のサンバーズは、7位の堺ブレイザーズと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはスパイクミスが続き、堺のサービスエースやブロックなどで0-5とつまづいた。それでも、鈴木の連続サービスエースと藤中のカウンターアタックで4-5とすぐに巻き返し、塩田のクイックでサイドアウトのリズムを作る。すると中盤、エスコバルの強力なサーブで崩し、エスコバル、栗山がカウンターアタックを決めて10-9と逆転した。その後、ブロックのワンタッチからエスコバルのスパイクで切り返し16-12と点差を広げた。レセプションを崩されても、セッター大宅がカバーし、それをスパイカーがきっちり決めてサイドアウトを奪い、エスコバルのサービスエースで21-17と点差を広げる。さらに、後衛に入った内定選手・喜入の好守備を藤中がブロックで得点につなげ、第1セットを先取した。
しかし第2セットも連続サービスエースを奪われ0-3と出遅れた。それでも塩田のブロックで追い上げ、サーブ好調の大宅のサービスエースで4-5と巻き返す。再び引き離されても、好守備で粘って、栗山のブロックやスパイク、大宅のブロックで9-9の同点とした。さらに、藤中が巧みにカウンターアタックを決め11-10と逆転。その後逆転されるが、サンバーズは藤中や栗山が3枚ブロックを弾き飛ばして得点につなげるなど、攻めの姿勢を崩さない。終盤、堺のサーブに崩されてミスが続き18-21と引き離されるが、ピンチサーバーとして入った喜入の強力なサーブで崩し、星谷のブロックで仕留めて20-21と追い上げた。しかしその後、同点に追いつくチャンスをミスで逃してしまい、堺のブロックで点差を広げられ、セットを奪われた。
第3セットは塩田がノータッチエースを奪い3-1と先行。その後は鈴木のクイックでサイドアウトを重ね、堺のミスで6-3とリード。さらに大宅のノータッチエースで9-5とした。堺のサーブに押され追い上げられるが、鶴田の好守備を栗山が得点につなげて踏みとどまる。栗山がサーブで崩して相手のミスを誘い14-12と再び引き離し、エスコバルのカウンターアタックで16-13とリードを広げた。大宅、塩田の息の合ったクイックでサイドアウトを重ね、大宅のサービスエースや、エスコバルのカウンターアタックで19-14とリードを広げた。鶴田がフェンスを飛び越えながらボールをつなぐなど、サンバーズはボールへの執念を見せる。終盤、堺のブロックで23-21と追い上げられるが、最後は栗山のパイプ攻撃と塩田のブロックで逃げ切り、王手をかけた。
しかし第4セットはスパイクミスや、ブロックフォロー、レセプションのミスが失点につながり4-8と先行された。コートに入った主将・米山の力強いスパイクや塩田のクイックでリズムを立て直し、エスコバルのスパイクで9-11と追い上げるが、堺のブロックに捕まり連続失点して9-14と引き離された。それでも、エスコバルのノータッチエースがライン上に決まり、さらにエスコバルのカウンターアタックで13-15と追い上げる。そして、大宅が鋭いサーブでこの日4本目のエースを奪い17-17と追いついた。終盤、塩田のサーブで崩し、米山の好守備からエスコバルがカウンターアタックを決めて20-19とついに逆転。しかしその後、堺の強力なサーブに崩されて21-22と逆転される。堺の好守備に阻まれて切り返され、試合をフルセットに持ち込まれた。
第5セットは栗山のカウンターアタックや米山のノータッチエース、塩田のブロックで3-0と好スタートを切った。しかしサンバーズに返球ミスやスパイクミスが続いて追い上げられ、堺のサービスエースで5-5の同点に。その後ブロックに捕まり6-7と逆転される。それでも、好守備からエスコバルがカウンターアタックを決めて8-7と逆転。さらに、大宅のサーブで崩してエスコバルが得点につなげ10-8とした。ところが、レセプションを崩され、スパイクミスが出て10-10と追いつかれる。さらに、堺の3本のサービスエースとサンバーズのスパイクミスで10-14と一気にマッチポイントを握られ、追い上げることができず敗れた。
レギュラーラウンドを通して課題だった、レセプションの乱れからの連続失点がこの日も大事な場面で出てしまった。荻野監督は、「今日は耐えていたけど最後に出た。ファイナル6までの2週間でしっかりレセプションを調整していきたい」と語った。
それでも、もう一つの課題だったサーブについては明るい兆しが見えた。エスコバルや内定選手の大宅のサーブが好調で、大宅は鋭いジャンプサーブでチーム最多の4本のエースを奪った。
しかし試合後の大宅は、「今日はトスに関して本当に最悪だったので、他のプレーで挽回しないと入っている意味がない。あとできるのはサーブとディグなのでサーブで攻めていきました。でも本職はトスなので、安定感をもっと出さないと」と反省しきりだった。
この日は同じく内定選手の喜入が、セット後半コートに入り、サーブやディグで貢献した。
「いろんな内定選手が活躍していますが、自分は自分で、しっかりチームが勝つために役割を果たすことだけを考えています。今日のサーブに関してはちょっと、ミスらないことに重点を置いてしまったので、次はポイントを取りにいき、相手が僕に回ってきたら嫌だなと思うようなサーバーになりたい」と力強く語った。
レギュラーラウンド5位でファイナル6に進出したサンバーズ。大宅は、「今5位ですけど、そこからはい上がる気持ちをもう一度確認することが必要になってくる」と前を向く。頼もしい新戦力たちと融合し、2週間後に始まるファイナル6で、サンバーズは1戦必勝で上位浮上を目指す。