2017/18 V・プレミアリーグ 静岡大会 FC東京戦
- 開催日時
- 2018年1月21日(日) 13:00
- 会場
- 草薙総合運動公園体育館(このはなアリーナ)
3
- 22-25
- 25-19
- 25-23
- 26-28
- 15-8
WIN
2
リザーブメンバー
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高橋 賢
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岡本 祥吾
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松林 憲太郎
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星谷 健太朗
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小川 猛
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2017/18V・プレミアリーグ、レギュラーラウンドは残すところ3試合。現在5位のサンバーズは、8位のFC東京と対戦した。サンバーズはこの試合に勝利すればファイナル6進出が決定する。
試合の立ち上がり、サンバーズはいきなりサービスエースを奪われるが、その後はエスコバルや栗山のスパイクでサイドアウトを重ねていく。サンバーズのスパイクを拾われて切り返されたり、レセプションを崩され7-9とリードされるが、大宅のサーブで崩し、塩田のクイックで切り返したり、ダイレクトボールを藤中が押し込んで10-9と逆転。さらに、エスコバルが強烈なサーブで連続エースを奪い15-12とリードした。ところが、FC東京の好守備から切り返されて追いつかれ、さらにブロックに捕まり16-17と逆転された。終盤もサンバーズのスパイクを粘り強く拾われ、FC東京のサービスエースで20-23と点差を広げられ、セットを先取された。
第2セットは、大宅のサーブで崩し、塩田の緩急をつけたクイックやエスコバルのカウンターアタックで5-3と先行した。点差を詰められても鈴木のブロックで9-6と再びリードし、塩田のブロックのワンタッチで作ったチャンスをエスコバルが得点につなげて13-9と点差を広げた。その後も鈴木がFC東京のクイックをシャットアウトして引き離す。終盤にはエスコバルが強烈なサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて19-13とリードを広げ、その後は鈴木のクイックやエスコバルのスパイクなどでサイドアウトを重ねてセットを取り返した。
第3セットは栗山のパイプ攻撃が決まり、リズムよくサイドアウトを重ね、大宅の巧みなサービスエースで5-3と先行した。しかしその後、レセプションを崩されてミスが出たり、FC東京のブロックで8-9と逆転される。その後も相手の好守備から切り返されて9-11とされた。それでも、エスコバルの強烈なジャンプサーブでエースを奪い15-15と追いついた。レセプションを崩されても大宅が巧みなツーアタックでカバーし、酒井の好守備をエスコバルが得点につなげて17-16と逆転。その後は互いにサイドアウトを奪い合う。そして終盤、栗山のサーブで崩し、エスコバルがカウンターアタックを決めて24-22とセットポイントを握り、最後もエスコバルが決めて逃げ切りセットを連取した。
第4セットはエスコバルの連続サービスエースで2-0と好スタートを切るが、その直後、連続スパイクミスが出て2-2と追いつかれる。その後は鈴木のクイックや藤中のスパイクでサイドアウトを奪うが、またもエスコバルの連続スパイクミスが出て5-8とリードを奪われた。それでも、エスコバルの連続ブロックで8-9と追い上げる。FC東京のサービスエースで再びリードされても、粘り強い守備から鈴木のクイックで切り返して追い上げ、FC東京のミスで13-13と追いついた。鈴木、星谷のクイックや栗山のバックアタックでサイドアウトを重ね、終盤、藤中の好ブロックからエスコバルがカウンターアタックを決め21-20とついに逆転。FC東京のサーブに押されて連続失点し21-23と逆転されるが、大宅のサーブで崩し、星谷、エスコバルの連続ブロックで24-23とマッチポイントを握った。ところがそこからFC東京の粘り強い守備に阻まれて逆転され、デュースの末、最後はサービスエースを奪われて惜しくもセットを失った。
第5セットは序盤、エスコバルのサーブで崩し、鈴木、栗山、大宅の3連続ブロックで5-1とリードした。その後も藤中のブロックで7-2と点差を広げる。ブロックに捕まり追い上げられるが、星谷が相手のクイックを封じる値千金のブロックで嫌な流れを止め、11-5と再びリードを広げた。その後サービスエースを奪われるが、終盤、ピンチサーバーの小川のサーブで相手にプレッシャーをかけ、エスコバルのブロックやカウンターアタックで点差を広げて15-8でゲームセット。フルセットの接戦を制し、サンバーズがファイナル6進出を決めた。
今季これまで、リーグ戦ではフルセットとなった4試合はすべて敗れていたが、「今日の5セット目は意地でした。みんなそれぞれやるべきプレーができていた」と栗山はうなずいた。
荻野監督も、「FC東京は非常によく拾うので苦しかったけれど、初めてフルセットを勝ち切ったことは成長だし、選手の自信にもなったと思う」と語った。
ファイナル6を前に、フルセットの苦手を払拭できたことは大きい。ただ、上位を目指す上でまだまだ課題も多い。リベロの酒井はこう指摘する。
「昨日も今日も16点までの戦い方はよかったけど、16点以降の点数の取り方をもう少しチームで共有する必要があると思う。例えば相手のサーブに攻められて1本やられて、2本目でサイドアウトを取れたとしたら、次はまた元の点差に広げるためにサーブからブレイクを取りにいかなきゃいけない。でもその時に、その前に1本やられた負の気持ちを引きずったまま、切り替えができていないところがある。そこはみんなで、『サイドアウト取れたんだから、次サーブからもう一度ブロックとディフェンスで点数取ろうよ!』となれば、サーブも気持ちよく攻められると思うので、割り切りが必要だと思います」
ファイナル6進出は決まったが、ここはあくまでも通過点。次週のレギュラーラウンド最後の2戦は、一つでも上の順位を目指すとともに、ファイナル6に向けた課題解消も重要なポイントになる。