2017/18 V・プレミアリーグ 新潟大会 豊田合成戦
- 開催日時
- 2018年1月 7日(日) 13:00
- 会場
- 新潟市東総合スポーツセンター
2
- 25-17
- 22-25
- 23-25
- 25-21
- 11-15
LOSE
3
リザーブメンバー
-
高橋 賢
-
山本 湧
-
塩田 達也
-
松林 憲太郎
-
小川 猛
-
米山 達也
-
鶴田 大樹
試合経過
2017/18V・プレミアリーグ、レギュラーラウンドは残すところ6試合。2018年の初白星を目指す5位のサンバーズは、2位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
第1セットは豊田合成のミスで先行し、鈴木のサーブで崩して3枚ブロックで仕留め8-5とリードした。中盤、エスコバルがサイドライン際にノータッチエースを決めてリードを広げ、リベロ酒井の好守備をエスコバルが得点につなげて11-6とした。さらに、栗山のサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、鈴木のブロックも出て16-9と点差を広げた。久々の先発となった酒井がレセプションを安定させ、栗山のスパイクなどでサイドアウトをリズムよく奪っていく。また、酒井や内定選手の大宅らの守備や、つなぎも良く、それをエスコバルや藤中がきっちりと得点につなげて22-13 とリードを広げ、第1セットを先取した。
第2セットも2-0と先行するが、豊田合成のブロックやカウンターアタックで逆転され、さらにブロックで3-5とリードされた。それでも大宅の好守備からエスコバルがカウンターアタックを決めて7-7の同点に。藤中が巧みなショートサーブでエースを奪い12-11と逆転し、栗山のブロックで14-12とリードした。ラリーになってもサンバーズは守備やつなぎで粘って最後はエスコバルが得点を重ねる。ところが、豊田合成のイゴール・オムルチェンの強力なサーブにエースを奪われ16-16と追いつかれると、豊田合成のサーブが走りだし、終盤2本のサービスエースを奪われてセットを失った。
第3セットの立ち上がりも豊田合成にサービスエースを奪われ0-2と先行される。藤中のブロックで追いつくが、コンビミスや豊田合成のサービスエースで5-8とリードされた。星谷のサーブで崩し、エスコバルがカウンターアタックを決めて9-10と追い上げるが、再びサービスエースを奪われ13-16と引き離された。それでも栗山、藤中や鈴木のスパイクでサイドアウトを重ねてくらいつく。終盤、ピンチサーバーの小川がノータッチエースを奪い19-20と迫ると、栗山のスパイクでラリーを制して21-21とついに追いついた。しかしその後サンバーズはスパイクを決めきれず、豊田合成にラリーを奪われて再びリードされ、セットを落とした。
第4セットはエスコバルのカウンターアタックなどで2-0と先行。藤中や鈴木のスパイクでサイドアウトを取り、エスコバルのサービスエースで7-4とリードした。しかし豊田合成のサービスエース、ブロックで9-9と追いつかれ、サンバーズのスパイクミスなどで11-13とリードを奪われた。それでも、酒井が懸命につないだボールを星谷がブロックで得点につなげて追い上げ、エスコバルのサービスエース、星谷のダイレクトスパイクで16-16と追いついた。豊田合成のサービスエースで17-19と再び引き離されるがサンバーズは諦めない。ピンチサーバーで入った米山のサーブで崩し、大宅のブロックでしとめて追いつくと、好守備をエスコバルが得点につなげて20-19と逆転。さらに、頼れる主将・米山がサービスエースを奪って21-19と引き離し、勝利への執念を見せる。最後は粘ってつないだボールをエスコバルが決め、サンバーズが試合をフルセットに持ち込んだ。
勝負の第5セット。米山が「行くぞー!」と気合い十分の号令でスタートの選手たちを送り出す。サンバーズは鈴木のブロックで3-2と先行するが、豊田合成のサーブに崩されて逆転され、スパイクミスで3-6と点差を広げられた。サンバーズにつなぎのミスが出てチャンスを逃し、切り返されて7-11と点差が広がる。サーブで攻めてブレイクチャンスを作りたいところだが、サーブミスが続いて劣勢を打開できない。終盤、立て続けにブロックに捕まってリードを広げられ8-14とマッチポイントを握られた。そこから大宅のサーブでプレッシャーをかけ、酒井の好守備からエスコバルがカウンターアタックを決め11-14と追い上げるが及ばず、悔しい敗戦となった。
この2連戦、先発出場し攻守に存在感を発揮した鈴木は、「自分たちから出すミスの本数の差が明暗を分けたのかなと思う。取られる点数じゃなく、あいてにあげてしまう点数が多い方が負ける。その精度を上げていかないと」と語った。
また、この日は勝負所で豊田合成の強力なサーブにポイントを奪われ、逆にサンバーズのサーブは相手になかなかプレッシャーを与えられず、サーブ力の差が勝敗を分けた。
それでも接戦に持ち込めた一因は、久々にスタメン出場したリベロ酒井がコート内をコントロールしていたからだ。荻野監督は、「酒井は周りによく指示を出すので、そこは託している。雰囲気がよかったし、ディグも上がっていたし、よくやってくれた。ベテランとしての仕事を果たしてくれた」と評価した。
特に試合前半は相手の強力なサーブを正確に返し、周囲の選手にも指示を出してコート内を安定させていた。
しかし酒井自身は、「サーブである程度攻められるのはわかっていたけど、特に最後のセットはやられすぎた。チームとしてビッグサーバーへの対応を、リベロが中心となってやっていく必要がある。今日は完全に自分の責任。久々に(先発で)入った分、どこを誰に取らせるかというのも自分のコミュニケーション不足だった。まだ未熟だなと思う。リベロとして超反省です」と責任を一身に背負い込んだ。
この年明け2連戦は内定選手のセッター大宅が先発したが、酒井は「黒星を2つつけてしまった。オレらが負けさせたという責任を感じます。特に自分のせいです。一番上がちゃんとしないといけないと思っているので」と悔やんだ。
その大宅は試合直後、悔し涙を流した。「サーブが入らないことがストレスになって、ちょっとトスもぶれ出したところがあった。2、3セット目も、取れたセットだったので...自分の責任です」。まだチームに合流して約2週間だが、「ポジションがポジションなので、自然と責任がついてくる。セッターはコートの中でキャプテンになりきるというか、仕切っていかないと」と語る。
36歳のベテランであれ、内定選手であれ、本気で勝敗の責任を背負って戦う選手が多ければ多いほどチームは強くなる。次戦の東京ホームゲームでは、必ずや2018年の初白星を挙げてみせる。