2017/18 V・プレミアリーグ 新潟大会 パナソニック戦
- 開催日時
- 2018年1月 6日(土) 15:00
- 会場
- 新潟市東総合スポーツセンター
0
- 18-25
- 21-25
- 18-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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高橋 賢
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山本 湧
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塩田 達也
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松林 憲太郎
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小川 猛
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2018年の戦いは、1月6日、新潟で幕を開けた。2017/18V・プレミアリーグは3レグがスタート。現在5位のサンバーズは、今年最初の試合で、首位のパナソニックパンサーズと対戦した。
この日は内定選手のセッター、大宅が初めて先発出場。立ち上がりはパナソニックに切り返されて0-2と先行されるが、その後は鈴木のクイックや栗山、藤中のスパイクで確実にサイドアウトを奪ってついていく。しかしサンバーズはブロックでワンタッチを取ってもディグがつながらず、パナソニックの攻撃を防げず連続得点を奪えない。中盤、ミスが出て引き離されるが、エスコバルがカウンターアタックを決めて11-12と追い上げた。しかし中盤、立て続けにブロックに捕まり、サービスエースを奪われて13-18と引き離された。終盤にも、ミスを出さないパナソニックがラリーを制してリードを広げられ、第1セットを奪われた。
第2セットは栗山のカウンターアタックで2-0と先行する。さらに、栗山のサーブで崩し、大宅がツーアタックを決めてV・プレミアリーグ初得点を挙げ5-2とリードした。ところがサンバーズのスパイクがブロックに捕まり連続失点。6-7と一気に逆転された。中盤にはレセプションを崩され、パナソニックの連続ブロックなどで8-14とリードを広げられた。鈴木、エスコバルの連続ブロックで11-14と追い上げるが、レセプションを崩されてスパイクミスを出し、再び点差を広げられる。それでも終盤、星谷のブロックで追い上げ、大宅のサーブで崩してエスコバルのブロック、カウンターアタックで18-19と1点差に迫った。しかしその後、パナソニックのブロックで点差を広げられ、第2セットも失った。
第3セットは星谷のブロック、クイックなどで4-2と先行するが、スパイクミスが出て4-4と追いつかれた。その後、レセプションを崩されて切り返され6-7と逆転される。中盤、サンバーズは立て続けにレセプションを崩されてスパイクミスが出たり、パナソニックのカウンターアタックで9-13とリードを広げられた。終盤もパナソニックの好守備に阻まれて切り返され12-19と大差をつけられる。エスコバルのサービスエースや、途中から入った米山がサーブで崩して得点につなげ追い上げるが、またもパナソニックのブロックなどで引き離され、ゲームセット。セットカウント0-3で敗れた。
この日はパナソニックに67.6%という高い決定率を許した。サーブが効果を挙げられず、ブロックとディグの連携も機能しなかった。
「年末に天皇杯でパナソニックに負けてから、もう一度対策をしてきたんですけど、試合の中で臨機応変に変えられず、後手後手になってしまった」と栗山は振り返った。
今季ここまで、天皇杯での対戦も含めるとパナソニックには4戦全敗。ただ、「サイドアウトはうまく切れていたし、内容的にはそんなに悪くなかったのでネガティブにはなっていない。みんな、ポジティブに明日の試合に挑もうと思っている」と栗山は前向きだった。
その理由の一つは、内定選手として初先発したセッター大宅の頑張りだ。昨年12月20日にチームに合流したばかりだが、積極的にクイックやパイプ攻撃を使い、ミドルブロッカーの鈴木は8本すべてのスパイクを決める活躍だった。また、二段トスの場面ではスパイカーの打点の高さを活かすトスを丁寧に上げ、ジャンプサーブにも光るものがあった。
荻野監督は、「今日の収穫は大宅。初戦なので緊張してパニックになるかと思ったけど、あそこまでやってくれるとは。トスミスをしないし、期待以上の仕事をしてくれた」とねぎらった。
それでも、試合後の大宅は不満げにこう語った。「まだトスもぶれぶれだったし、スパイカーの先輩方に助けられて得点する場面が何度もあった。もう1試合経験したので、明日からはもっと堂々とトスを上げていけるようにしないと。コートに入ったら年齢は関係ないので、会場に来た人に、『この子内定選手?』ってバレないような雰囲気や戦い方をしていきたいなと思います」
デビュー戦が、天皇杯王者でリーグでも10連勝と好調のパナソニックとの対戦となったが、「みんな、(パナソニックは)強い強いという固定観念があって、名前負けしている部分も若干あるのかなと感じました。同じ人間なので、個々で負けているならチーム力をもっと上げて、チーム力が上回れば勝てると思います。1人1人が誰かのために、というバレーを心がけていればさらにいいチームになると思う。内定だけど僕から発信できることもたくさんあると思うので、やっていきたい」と強気な性格をのぞかせた。
頼もしい新戦力が、2018年はサンバーズに嬉しい化学変化をもたらしてくれるかもしれない。