2017/18 V・プレミアリーグ 東京ホームゲーム FC東京戦
- 開催日時
- 2017年11月25日(土) 13:00
- 会場
- 大田区総合体育館
3
- 25-23
- 25-14
- 25-22
WIN
0
スターティングメンバー
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栗山 雅史
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ヤドリアン エスコバル
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星谷 健太朗
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塩田 達也
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岡本 祥吾
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米山 達也
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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酒井 大祐
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山本 湧
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藤中 謙也
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松林 憲太郎
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小川 猛
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高橋 賢
試合経過
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11月25日、サンバーズは大田区総合体育館で東京ホームゲームを行った。現在6位のサンバーズは、8位のFC東京と対戦した。
第1セットの立ち上がりは一進一退の展開となるが、栗山がサービスエースを奪って5-4と先行すると、リベロ鶴田の好守備から栗山がパイプ攻撃を決めて6-4。さらに、米山の好守備から、栗山が今度はレフトからバックアタックで得点を奪い7-4とリードした。ところが中盤、クイックが拾われて切り返され10-10と追いつかれると、サンバーズはレセプションを崩されてFC東京にカウンターアタックを決められ、6連続失点となり10-13と逆転された。その後も、エスコバルがブロックに捕まり11-15と点差を広げられる。
それでも、栗山の好守備を米山が得点につなげて14-16と追い上げる。終盤、レシーバーとしてコートに入った酒井が声を張り上げてムードを変えると、高橋が再三の好守備を見せ、それを栗山が勢いよくコートにたたき込んで追い上げる。そして岡本のブロック、エスコバルのサービスエースで23-22とついに逆転。エスコバルのカウンターアタックで24-22と一気にセットポイントを握り、最後は栗山が鋭いスパイクを決め、逆転で第1セットを奪い取った。
第2セットは、第1セットの勢いそのままに栗山のカウンターアタックで2-0と先行。さらに、岡本のブロックポイントや、栗山のディグが相手コートに落ちて得点となり7-3。塩田のブロックで8-3とリードを広げた。今シーズン初先発のセッター岡本がクイックや時間差攻撃を巧みに使って相手に的を絞らせず、リズムよくサイドアウトを重ねていく。終盤にはエスコバルが爆発。2連続サービスエースやカウンターアタックで19-9と大差をつけた。20点以降も栗山、エスコバルのカウンターアタックで点差を広げ、サンバーズが2セットを連取した。
第3セット序盤は互いにサイドアウトを取り合う。サンバーズにスパイクミスが出て先行されるが、FC東京のミスで7-6と逆転。サンバーズのスパイクミスやFC東京のカウンターアタックで逆転されるが、栗山のブロックで9-9と追いつく。中盤も互いに抜きつ抜かれつの展開の中、サンバーズはリベロ高橋が粘り強いディグやつなぎを見せるなど、ボールに食らいついて流れを渡さない。すると米山の力強いスパイクで17-16と先行し、終盤、栗山がサービスエースを奪って22-20と抜け出した。さらに、ピンチサーバーとして入ったルーキー小川が強力なサーブで崩し、エスコバルが得点につなげて24-21とマッチポイントを握り、最後もエスコバルのスパイクでゲームセット。セットカウント3-0でサンバーズが勝利した。
この日は今季初先発のセッター岡本が、時には時間差攻撃を使うなどスパイカーを動かして仕掛け、また時には託すトスを上げてサイド陣の力を引き出した。
「アウトサイド陣にしっかり打たせられるという点で、今日は僕がスタートから行くことになったと思うので、そこは第一に考えました。米山も栗山も長く一緒にやっているので、お互いに『このあたりに来るだろう』とか『ここは時間差かな』といった意思疎通はできていると思うし、2人がしっかり打ち切ってくれました」と岡本は納得の表情で振り返った。
チーム最多の18得点を挙げた栗山は、「岡本さんは、『もう1本気持ちよく打てたらスイッチが入る』とか、『ここで1本決めればいける』みたいな僕の乗せ方をわかってくれていて、うまく使ってくれて前半に得点を稼げたので、自分も『よし今日行ける!』と乗っていけました」と感謝した。
今季のサンバーズはエスコバル頼りにならない攻撃を目標に掲げてきたが、そのためには栗山の得点力が必要だ。
岡本は「最終的にはエスコバルと栗山の2枚がしっかりすることで、『レセプションが少々乱れても2人が決めてくれる』という安心感も生まれると思う。だから(栗山が)1、2本ミスったからといって他の人に切り替えるというよりは、僕としては『頼みにしてるぞ。上がってこいよ』という気持ちで上げています」と期待を込めた。
また荻野監督は、「高橋を中心に粘り強くよく上げてくれた」と守備をねぎらった。
今シーズン、ディグで起用され結果を出している高橋は、「今まであまり試合に出られていなかったので、今季は少しでもチームの役に立ちたい。今季のチームのテーマが"つなぐ"なので、そこを自分が体現できるように、タダでボールを落とさず、相手に気持ちよく決めさせないというのを意識しています」と語る。
攻守の理想がかたちになったサンバーズ。この日のようなバレーを継続できれば上位浮上が見えてくる。