平成29年度 天皇杯全日本バレーボール選手権大会 2回戦
- 開催日時
- 2017年12月16日(土) 13:00
- 会場
- 東京体育館
3
- 20-25
- 25-21
- 27-25
- 21-25
- 15-12
WIN
2
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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酒井 大祐
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松林 憲太郎
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加藤 久典
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小川 猛
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2017年最後の大会、天皇杯全日本バレーボール選手権大会が開幕し、サンバーズは2回戦から登場。V・チャレンジリーグの大分三好ヴァイセアドラーと対戦した。
第1セット、サンバーズは相手のミスや栗山のカウンターアタックで3-0と先行した。ところがその後、大分三好のブロックやカウンターアタックで3-3と追いつかれる。エスコバルのカウンターアタックで再び先行するが、サンバーズのミスや大分三好のサービスエースで6-7と逆転された。中盤にはサンバーズの攻撃を拾われて切り返され10-14とリードを広げられる。さらに、サンバーズにスパイクミスが出て12-17と点差を広げられた。終盤、ピンチサーバーとして入った米山のサーブから、エスコバルや塩田のスパイクで切り返して4連続得点を挙げ19-21と追い上げたが、最後はサンバーズにスパイクミスが出て第1セットを落とした。
第2セットは塩田のブロック、クイックで得点を重ね、サイドアウトを奪っていく。すると中盤、星谷のサーブで崩し、山本や藤中の好守備を栗山や塩田が得点につなげ、6連続得点で12-6とリードした。ところがその後、サンバーズのスパイクミスで流れが変わる。大分三好のサービスエースやブロックで追い上げられ、カウンターアタックを決められて15-15と追いつかれてしまった。それでも藤中のブロックで再び先行すると、終盤、エスコバルが2連続サービスエースを奪って23-18とリードを広げ、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットは大分三好のブロックなどで2-4と先行されるが、藤中が巧みなスパイクで得点を重ねて追いつき、大分三好のミスで8-7と逆転。栗山のブロックや、藤中のサーブで崩して星谷がダイレクトスパイクをたたきこみ10-7と先行。エスコバルのカウンターアタックで点差を広げた。しかし中盤、大分三好のブロックやサンバーズのスパイクミスで14-13と追い上げられる。さらに、スパイクミスが続いて16-17と逆転されてしまった。終盤にはサービスエースを奪われ19-21とリードされる。それでも、相手のセットポイントを、途中から入った米山のスパイクでしのぐと、米山のサーブで崩してデュースに持ち込み、最後はエスコバルのカウンターアタック、鈴木のブロックで27-25。逆転でセットをものにした。
第4セットは大分三好の2本のブロックなどで1-4と出遅れたが、好守備をエスコバルが得点につなげ、星谷のブロックなどで8-7と逆転した。サンバーズの守備が機能し始め、山本の好守備や星谷のワンタッチを栗山、エスコバルが得点につなげて11-8とリード。その後ブロックに捕まり追い上げられるが、ラリーを米山の巧みなスパイクで制して15-12と再び点差を広げた。ところがその後、ノータッチエースを奪われ、時間差攻撃がブロックに捕まり16-16の同転に。さらに大分三好のブロックで17-18と逆転を許した。その後、鈴木のブロックで20-19と逆転するが、終盤、ブロックやサービスエースを奪われて連続失点し、セットを奪われフルセットに持ち込まれた。
第5セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズは連続得点のチャンスを作るが、スパイクミスや返球ミスが出てチャンスをものにできない。するとレセプションを崩されて切り返され3-5と先行された。それでも中盤、米山がサーブで崩し、星谷のスパイクやエスコバルのブロックで逆転。さらに、米山がノータッチエースを奪い4連続得点で9-7と点差を広げた。終盤はエスコバルのカウンターアタックでリードを広げ15-12でゲームセット。サンバーズがフルセットの試合をものにして初戦を突破した。
セッターの山本は、「僕は個人的に初戦が苦手で、今日もそれが出てしまって、1セット目から悪いプレーが出てしまった」と反省を口にした。
もう1人のセッター、岡本が足の怪我のため今大会は山本1人で上げ切らなければならない。「『自分がしっかりしないと』という気持ちが強いし、逆に、代わりがいないから思い切ってできる部分もある。岡本さんが戻ってきてもスタメンを譲らないように、何としてもこの大会で結果を出したい」と意気込む。
そんな山本を助けたのは、苦しい場面で得点を奪ったオポジットのエスコバルと、第3セット後半にコートに入り、サーブやスパイクで流れを変えた主将の米山だった。
「それまではあまりコンビが合っていなかったんですけど、米山さんが入って、思い切り打ってくれたので、僕も乗っていけました」と山本は感謝する。
米山は、「得点が決まったら、決めた選手のテンションがさらに上がるように声をかけたり、とにかく常に周りに声をかけることを意識しました」と振り返った。
出遅れながらも辛くも逆転勝利を収めることができたが、次戦からはそうはいかない。米山は、「"ヤバイ"となってから目の色が変わっても遅い。最初からやらなきゃいけない」と苦言を呈した。
次戦、準々決勝の相手は現在V・プレミアリーグで首位を走るパナソニックパンサーズ。初戦の反省をいかし、スタートからアグレッシブに攻めていく。