2017/18 V・プレミアリーグ 京都大会 豊田合成戦
- 開催日時
- 2017年11月12日(日) 13:00
- 会場
- 島津アリーナ京都(京都府立体育館)
3
- 25-17
- 25-23
- 19-25
- 25-20
WIN
1
リザーブメンバー
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酒井 大祐
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岡本 祥吾
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塩田 達也
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松林 憲太郎
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小川 猛
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2017/18V・プレミアリーグ、1レグ最終戦。6位のサンバーズは全勝で首位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
3連敗中のサンバーズは、エスコバル、星谷、栗山のスパイクでサイドアウトを取りスムーズなスタートを切ると、好守備から栗山や鈴木が切り返して4連続得点を奪い7-3と先行した。その後も、豊田合成のクイックをブロックのワンタッチで触って拾い、エスコバルや栗山のスパイクで9-4と引き離す。サンバーズは中盤もクイックを中心に着実にサイドアウトを重ねていく。追い上げられても、栗山のサーブで崩してエスコバルがダイレクトスパイクをたたき込み19-13と再びリードを広げ、終盤も流れを渡すことなく、サンバーズが危なげなく第1セットを先取した。
しかし第2セットは豊田合成のカウンターアタックやブロックで2-5と先行される。それでも、栗山が高い打点から鋭角に打ち抜きカウンターアタックを決めて追い上げ、山本のノータッチエースで6-6と追いついた。サンバーズのスパイクを拾われて切り返され、サービスエースを奪われて8-11と再び引き離されたが、藤中の好守備を鈴木が得点につなげて13-14と追い上げる。そしてエスコバルのブロックで追いつき、ピンチサーバー米山のサービスエースで17-16とついに逆転した。
終盤の勝負所では、前日の試合後に「冷静に状況判断できるようにしたい」と語っていた栗山が、難しい状況でリバウンドを取ってチャンスを作り直し、それをエスコバルが得点につなげると、山本のサービスエースで24-21とセットポイントを握った。その後24-23と迫られるが、藤中が巧みにフェイントを決めて25-23で逃げ切った。
第3セットは豊田合成のカウンターアタックやサンバーズのスパイクミスで3-6と先行された。さらに、レセプションを崩され4-9と点差を広げられた。星谷が相手のクイックをシャットアウトし追い上げるが、サービスエースを奪われ再びリードされる。中盤、二枚替えで入ったオポジットの小川が立て続けにスパイクを決め11-13と点差を詰める。しかしその小川がついにブロックに捕まり12-17とリードを広げられた。終盤、エスコバルのスパイクやブロックで追い上げるが、サービスエースを奪われて引き離され、セットを奪われた。
第4セットはエスコバルや、このセットから入った米山、塩田のスパイクでサイドアウトを重ねていく。互いにサイドアウトを取り合うが、エスコバルのサーブで崩し、エスコバルや米山がカウンターアタックを決めて9-7と抜け出した。さらに、塩田の好守備をエスコバルが得点につなげ11-8とリードしたが、豊田合成のブロックで14-13と追い上げられた。それでも、栗山や山本の好守備から、エスコバルが立て続けにカウンターアタックを決めて17-14と再び引き離す。また追い上げられても、米山が力強いサーブでサービスエースを奪って21-17と再び点差を広げた。塩田も緩急をつけたサーブで揺さぶって得点につなげる。このセットから投入された米山、塩田が流れを引き戻し、終盤も点差を広げてセットを奪い、セットカウント3-1でサンバーズが勝利した。
藤中は、「最初の5試合はずっとスタートが悪いのがチームの課題だったけど、昨日はスタートはよかったので、その部分は継続しようと、ゲームの入り方には気をつけた。出だしからしっかり会話を増やしていくことと、ブレイクよりもまずはサイドアウトを1本で切ることを意識しました。1レグの課題を最後に修正できたのはよかった」と語った。
2試合ぶりにスタメン復帰したリベロの鶴田も、「1セット目を取れたのはこの2日間通しての成果。昨日は2セット目を取られたけど、今日1、2セットを連取できたのは、昨日よりも意識の改革がしっかりできていたということだと思う」と手応えを漂わせた。
鶴田は、自分自身のプレーも試合開始直後に好スタートを切れるよう、この日は試合前の練習のやり方を変えていた。
「昨季は(アウトサイドとしてベンチに入っていたため)試合前の公式練習でスパイクを打っていたので、スタートからしっかり体が動いていた。でも今季はリベロとして入っていて、試合前にスパイクを打っていないせいか、1セット目は足が動かなくてレセプションを返せていなかった。だから今日は練習中に動き回って、ジャンプしたりステップを入れたりしたので、試合の出だしから足が動いていたのかなと思います」
ただ、首位の豊田合成に勝ったからと言って手放しで喜んではいない。この日は相手のエース、イゴール・オムルチェンが出場していなかったため、「ストレートで勝たなきゃいけなかった。第3セットを落としたのは反省。でも、その1セットを取られたことで、この勝ちに浮かれることなく、次につなげられる。いろいろな意味でいい試合になった」と鶴田は言う。
1レグは3勝4敗の5位で終えたサンバーズ。荻野監督は2レグ以降の課題について、「つなぎのトスが悪い。レセプションとつなぎの精度を高めなければ」と語った。この日はリベロの高橋を中心にディグが上がっていたが、つなぎが悪いため得点につながらない場面も多かった。その他、コンビのバリエーションや正確性など、夏場の強化がまだ発揮されていない部分も多い。そうした課題を一つ一つクリアして白星をつかみ、2レグでは上位進出を目指す。