2017/18 V・プレミアリーグ 奈良大会 FC東京戦
- 開催日時
- 2017年11月 4日(土) 13:00
- 会場
- ジェイテクトアリーナ奈良(橿原公苑第一体育館)
3
- 20-25
- 25-20
- 25-15
- 25-21
WIN
1
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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高橋 賢
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岡本 祥吾
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松林 憲太郎
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小川 猛
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2017/18V・プレミアリーグ第4戦。前週今季初勝利を挙げたサンバーズは、連勝を目指し現在8位のFC東京と対戦した。
第1セットは星谷、塩田のクイックでサイドアウトを重ねるが、レセプションが崩れてFC東京のブロックに捕まり3-6と出遅れた。エスコバルのスパイクや、塩田のノータッチエースで7-8と追い上げたが、中盤スパイクミスなどで再び引き離される。終盤、二枚替えで入った新人の小川が勢いよくスパイクを決めて流れを引き寄せるが、粘り強く作ったラリーの中でミスが出てしまい、追い上げのチャンスをいかせず第1セットを失った。
第2セットも0-2と出遅れるが、FC東京のミスや栗山のカウンターアタックで4-3と逆転。第1セットはリベロの鶴田がレセプション、酒井がディグの時に起用されたが、荻野監督は第2セットから2人の役割を逆にした。すると、酒井がレセプションを落ち着かせ、第1セット途中から入った米山や栗山のスパイクでサイドアウトを重ねていく。中盤、エスコバルが強烈なサーブでエースを奪って11-9と先行。その後追いつかれるが、ラリーをエスコバルや塩田のスパイクで制して14-11とリードした。終盤も米山が機動力を活かして得点を重ね、流れを渡さない。塩田、星谷のクイックも効果的に機能し、終盤にはサーブ好調の塩田がサービスエースを奪って点差を広げ、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットは栗山の連続得点で3-1と先行。その後追いつかれたが、ブロックのワンタッチや好守備から、エスコバルや米山が切り返して連続得点を挙げ7-4とリード。サンバーズが第2セットからの流れを渡さない。栗山のパイプ攻撃も勢いよく決まり、エスコバルの2本のブロックで15-10と点差を広げた。さらに、エスコバルのバックアタックやサービスエースで18-12。終盤にはピンチサーバーとして入った新人の松林が好サーブを打ち込み、米山が得点につなげて20-13と大差をつけ、サンバーズが2セットを連取した。
第4セットは立ち上がりに星谷がブロックでチームに勢いを与えると、エスコバルや星谷のスパイクで得点を重ねていく。中盤、FC東京にミスが出て11-8と抜け出すが、立て続けにブロックに捕まり13-11と追い上げられる。米山が時間差攻撃を決めて切り抜けるが、14-13と1点差に迫られた。それでも苦しい場面でエスコバルがスパイクを決めてしのぐと、栗山のブロックで18-15と再び点差を広げた。スパイクミスが出て追い上げられるが、エスコバルの強烈な連続サービスエースで22-17と差を広げ、サンバーズが3セットを連取し、逆転で勝利した。
第1セットはレセプションが崩れて流れをつかめなかったが、第2セット以降、リベロの酒井が入ってレセプションを立て直し、それによりミドルブロッカーのクイックも機能し始めた。
「僕は鶴田より動けないですけど、その中でも(米山)達也やクリ(栗山)の範囲はなるべく狭くして、自分が取りにいくのか、2人に取らせるのかというのは常に意思表示した方がアウトサイドの選手はやりやすいと思うので、声で役割を明確にすることを意識しました」と酒井。
また2セット目以降、エスコバルや塩田のジャンプサーブが走り、流れを引き寄せた。エスコバルは5つ、塩田も2つのサービスエースを奪った。
塩田は、「今日はサーブの調子がよかった。日頃から荻野監督に、『ネットにはかけるな。ネットにかけるぐらいなら、思い切り奥に打ってアウトになったほうがいい』と言われていて、そう考えたら打つ時に気持ちが楽になって、力が抜けて今日はいいサーブが打てたのかなと思います」と振り返った。
ただ、試合の立ち上がりは相変わらずの課題。今季は開幕から4戦すべて出だしが悪く第1セットを落としている。
「2セット目以降のようにみんながコートの中を走り回って、声出して、ということが最初からできれば、1セット目ももっといい展開にできると思う。それを誰がやるかと言ったら、別に誰でもいいし、誰にでもできると思うので、そういうことをちゃんとやっていかなきゃいけない」と塩田は言う。
この2連勝は第1セットを落としてから逆転勝ちすることができたが、次戦のジェイテクトSTINGS戦こそ、スタートダッシュを決めて勝利へまっすぐ突き進みたい。