第59回近畿6人制バレーボール総合男子・女子選手権大会 決勝
- 開催日時
- 2017年9月 3日(日) 15:05
- 会場
- 大阪市中央体育館
2
- 25-18
- 28-26
WIN
0
スターティングメンバー
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栗山 雅史
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小川 猛
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星谷 健太朗
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鈴木 寛史
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山本 湧
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米山 達也
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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高橋 賢
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ヤドリアン エスコバル
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岡本 祥吾
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藤中 謙也
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松林 憲太郎
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加藤 久典
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酒井 大祐
試合経過
近畿総合選手権大会決勝、連覇を目指すサンバーズは、パナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズは栗山がカウンターアタックを決めると、小川のブロックや、米山のサーブで崩して小川が得点につなげ4-0とスタートダッシュに成功。この試合もサンバーズはリベロの鶴田を中心に、パナソニックの強打をしっかりと拾っていく。中盤には、米山のサーブで崩し、栗山のスパイクや小川のブロックで13-7とリードを広げた。
その後も小川は相手を吹き飛ばす強烈なスパイク、レシーバーの前に落とす緩いスパイクと緩急を使い分けて得点を奪っていく。追い上げられても、終盤にセッター山本が巧みに米山のパイプ攻撃を使って決め、21-15と再び引き離した。鈴木のクイックも決まって流れを渡さず、サンバーズがセットを先取した。
第2セットは一進一退の立ち上がりとなるが、小川のスパイクやパナソニックのミスで6-4と抜け出した。栗山のレフトからのバックアタックも決まってチームは勢いづき、星谷のクイック、栗山のブロックで10-6とリードを広げた。さらに、栗山がレフトから中に切れ込んでのスパイクや、小川の巧みなスパイクで13-7と点差を広げる。
ところが、レセプションを崩されて15-12と追い上げられ、パイプのコンビが合わないなど攻撃にもズレが生じて17-17と追いつかれると、カウンターアタックを決められ、ついに17-18と逆転された。米山のサーブから小川がカウンターアタックを決め20-19と逆転するが、サービスエースを奪われ21-22と再び逆転される。先にセットポイントを握られるが、小川のバックアタックでデュースに持ち込むと、鈴木のサーブで崩して星谷が得点につなげ25-24と逆転。最後は小川がライトからブロックアウトを奪って28-26で競り合いを制し、サンバーズは大会2連覇を達成した。
監督就任後初の公式戦を優勝で飾った荻野新監督は、「選手たちがよく頑張ってくれた。今日3試合目で足もあまり動かなくてきつい中、よく乗り切ってくれた」と選手をねぎらった。
「最後(スパイクが)決まらなかったとしても、とにかくボールを落とさずに、ディグからつなぎまでは持っていこうと言ってやってきた。特に準決勝、決勝の2試合はそれがよく出ていたと思う。それと、昨シーズンよりはパイプの本数が増えたかなと。やっぱりオポジットばかりになって単調になったら無理なので、もしもパイプを使ってミスになったとしても、結果論で文句は言わないから、どんどん使えと言ってきました。
ただ決勝戦に関してはパイプがいい時と悪い時の差が激しかったので、もう少し精度を上げていかないと。あとはもう少しクイックをからめた攻撃をやりたい。それとレセプション。イージーボールはもっとしっかり返さないとVリーグでは通用しないかなと思います。今はまだ半分ぐらいの仕上がりなので、これからまた詰めていきます」
その荻野監督が、「チームを引っ張ってくれているし、サーブでリズムを作ってくれたり、トータル的に非常によかった」と讃えたのが、新キャプテンの米山だった。
今大会の最高殊勲選手にも選ばれた米山は、「夏場から『これをしっかりやっていこう』と言ってきたことが形になりつつある。ディグとつなぎだったり、攻撃も、レフト、ライト、クイック、パイプ、バックライトだけでなく、バックレフトとか他のチームがあまりやっていない攻撃も取り入れてきました。ただ、2セット目にあれだけリードしていたのに追いつかれた。ああいう部分は修正していかないと」と語った。
昨シーズンは出場機会が限られたが、今季は主将に指名され、「やってやろうという気持ちはある」と表情を引き締める。責任感と覚悟がみなぎる主将のもと、V・プレミアリーグ開幕に向け、サンバーズは進化を続けていく。