第66回黒鷲旗 グループ戦 中央大学戦
- 開催日時
- 2017年5月 3日(水) 14:00
- 会場
- 大阪市中央体育館
3
- 24-26
- 25-21
- 25-21
- 25-21
WIN
1
リザーブメンバー
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岡本 祥吾
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鶴田 大樹
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塩田 達也
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星谷 健太朗
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栗山 雅史
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
第66回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会2日目、サンバーズは昨年の大学王者・中央大学と対戦した。一昨年の天皇杯で対戦し、敗れたことのある相手だ。
第1セット序盤、サンバーズは柳田が立て続けに強烈なサーブを打ち込んで崩し、山本のスパイクなどで得点につなげ4-2と先行する。その後、中央大のブロックやサンバーズのミスで5-7と逆転されるが、山本のサーブで揺さぶり、エスコバルのスパイクで7-7と追いつき、相手のミスで逆転した。中盤、エスコバルがサイドライン上にノータッチエースを決め14-11とリード、柳田も気迫のこもったスパイクを打ち込む。しかしその後、サンバーズにスパイクミスが続き17-18と逆転され、さらに18-21と点差を広げられた。終盤、追い上げるチャンスで痛い返球ミスが出て好機を逃す。鈴木のブロックでデュースに持ち込むが、最後は中央大のブロックに捕まりセットを先取された。
第2セットも中央大のサービスエースで先行されるが、エスコバルのカウンターアタックで追いつき、相手のミスで5-4と逆転。しかしサンバーズのツーアタックをブロックされて再び逆転される。それでも、藤中がサイドラインギリギリにノータッチエースを決めて8-7と逆転。さらに、エスコバルのサーブで崩し、藤中の好守備から柳田の素早いカウンターアタックで切り返し11-9とリードした。その後は山村、鈴木のクイックでサイドアウトを重ねていく。終盤には藤中の巧みなフェイントで点差を広げ、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットは山村のブロック、エスコバルのサービスエースで3-0と好スタートを切る。さらに、柳田の巧みなサービスエースも決まって6-2。鈴木や藤中のブロックなどで10-3と点差を広げた。しかし中盤、サンバーズのスパイクミスからリズムを崩して追い上げられる。エスコバルの強烈なスパイクや鈴木のブロックで19-14と流れを取り戻したかに見えたが、その後、中央大のブロックや、堅い守備に拾われて次々に切り返され19-18と追い上げられた。引き離しても、サービスエースを奪われ22-21と迫られるが、エスコバルがノータッチエースを奪い返して逃げ切り、サンバーズがセットを連取した。
第4セットは中央大のブロックで先行されるが、柳田の強力なサービスエースで3-3と追いつくと、その後もサーブで崩し、エスコバルが得点につなげて5-3とリード。中盤、立て続けにブロックに捕まり11-12と逆転されるが、鈴木のブロックで15-14と逆転。さらに、エスコバルのサービスエースで18-16とリードした。終盤、柳田がサーブで揺さぶり、エスコバルが得点につなげて点差を広げ、サンバーズが3セットを連取。セットカウント3-1で逆転勝利をおさめ、グループ戦2連勝で準々決勝進出を決めた。
第1セットを奪われ、選手たちには一昨年の敗戦がよぎったが、第2セット以降はサーブで攻めて主導権を握った。強力なサーブや気迫のこもったスパイクで流れを引き寄せた柳田はこう語った。
「一昨年負けたことは頭の片隅にはあったし、セットを取られたので焦りはゼロじゃなかったけど、酒井さんが『自分たちにできることは、今までやってきたことだけ』という話をしてくれて、それは間違いないなと思いました。それ以上を求めると返ってくるのはマイナスでしかないというのは経験済みなので、改めて自分たちに何ができるかというのをコート内外で話しました」
大学生相手に二度は絶対に負けられないと、必死だったと言う。
「サントリーサンバーズの看板を背負ってる1人として負けられないし、一緒にコートに立っていた山村さんのキャリアをここで終わらせるわけにはいかない、ということもずっと考えていました。今大会は、誰々が最後、自分が最後、という気持ちを強く持ってやっている。花を添えて終えられるように、全力で結果を出せるように頑張ります」と柳田。
今大会後、柳田は海外に挑戦することを表明しており、山村も今大会を最後に引退する。
その山村は、本人の予想外の先発出場に、「唇がカラッカラに乾くぐらい緊張しました」と苦笑したが、「もっと試合に出たい。出まくりたいです。明日のパナソニック戦も、一緒に北京五輪に出た選手が多いので、ぜひ出たいですね」と目を輝かせていた。