第66回黒鷲旗 グループ戦 駿台学園高校戦
- 開催日時
- 2017年5月 2日(火) 15:00
- 会場
- 大阪市中央体育館
3
- 25-18
- 25-5
- 25-10
WIN
0
リザーブメンバー
-
阿部 裕太
-
鶴田 大樹
-
加藤 久典
-
星谷 健太朗
-
栗山 雅史
-
米山 達也
-
高橋 賢
試合経過
5月2日、第66回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会が開幕した。サンバーズは、グループ戦初戦で駿台学園高校と対戦した。
第1セットの序盤、サンバーズはエスコバルのスパイクで先行。塩田のサーブで崩し、藤中のスパイクでチャンスをものにして8-5とリードした。その後も、エスコバルのスパイクや鈴木のクイックなどでリードを広げる。しかし中盤、駿台学園高はサンバーズの強打を粘り強く拾って切り返し、追い上げる。サンバーズはエスコバルのサービスエースで再びリードを広げるが、駿台学園のブロックやサンバーズのミスで16-15と追い上げられた。それでも、栗山、阿部が二枚替えで入ると、柳田のサーブで崩し、入ったばかりの栗山がスパイク、ブロックで連続得点を挙げ19-15と引き離す。さらに、藤中のブロック、スパイクで点差を広げ、サンバーズが第1セットを先取した。
第2セットは藤中が立て続けに鋭いサーブを打ち込んで崩し、柳田、エスコバルのブロックや星谷のクイックで切り返して8連続得点。さらに、藤中が2本目となるサービスエースを奪って9連続得点とし、11-1と大きく突き放した。その後も星谷のサーブから、エスコバルや塩田のスパイクで16-2と点差を広げる。終盤にも栗山のブロックや米山、塩田のサービスエースなどでリードを広げ、サンバーズが大差でセットを奪った。
第3セットは星谷のクイックや、このセットのスタートから入った栗山のスパイク、ブロック、同じくこのセットから入った鶴田の素早いカウンターアタックなどで7-1とリードする。さらに、栗山が強烈なサーブを打ち込んでノータッチエースを奪い、そこから5連続得点で13-3とする。その後も、鶴田がサービスエースを奪ったり、栗山が高い打点から次々にスパイクを決めて突き放す。最後は、ルーキーの加藤がBクイックを決めて試合を締めくくり、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
この試合、唯一のピンチは第1セット終盤、駿台学園高が勢いに乗り、サンバーズのミスで16-15と追い上げられた場面だったが、主将の栗山とベテランセッターの阿部が二枚替えで入るとしっかり流れを切り、その後は一方的な展開に持ち込んだ。
この黒鷲旗がサンバーズでの最後の大会となる阿部は、「今季のリーグではあまりプレーする機会がなかったので、この大会は初心に返って、しっかり気持ちを表現して、自分のスタイルでプレーしようと思って臨みました。今日はバタバタする相手ではなかったけど、初戦ということでチームに硬さがあったので、ムードを変えられるようにということを意識して入りました。それはバレーを始めたときからの自分のスタイルなので、それを思い返してやりました」と語った。
一方で、今年サンバーズに入ったミドルブロッカーの加藤にとっては、この試合がデビュー戦となった。
「ピンチサーバーから入るのは初めての経験だったので緊張しました。試合でのサーブの精度をもっと上げないといけないと感じました。最後の25点目は、セッターの山本さんから、『最後は行くぞ』と声をかけられていました。決まったけど、あまりコンビが合っていなかったので、どういうトスが来ても打てるミドルブロッカーにならないと。サンバーズでAチームに入るために、返球がネットから離れた場面でのクイックの精度を高めたり、フィジカルトレーニングをしっかりやってスピードをつけて、もっとリードブロックに対応できるようにやっていきたいと思います」と今後の成長を誓った。
サンバーズやバレー界を長年支えてきた山村、阿部と、これからのサンバーズを担う選手たちが同じコートで躍動する最後の大会がいよいよ幕を開けた。