2016/17 V・プレミアリーグ ファイナル6 パナソニック戦
- 開催日時
- 2017年3月 5日(日) 13:08
- 会場
- 大田区総合体育館
1
- 21-25
- 25-22
- 23-25
- 21-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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鶴田 大樹
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星谷 健太朗
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小川 猛
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栗山 雅史
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高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグ、ファイナル6はついに最終戦を迎えた。現在3位のサンバーズは、ファイナル3進出をかけて5位のパナソニックパンサーズと対戦。この試合で勝ち点1以上を獲得すればサンバーズのファイナル3進出が決まる。
第1セットは0-2と先行されるが、藤中のサーブで揺さぶり、柳田がカウンターアタックを決めて6-6と追いつき、鈴木のブロックで8-6とリードした。レセプションが乱れてもエスコバルが得点してカバーし、中盤、エスコバルのブロックや藤中のスパイク、ブロックで14-9とリードを広げた。パナソニックの連続ブロックで14-12と追い上げられるが、エスコバルがブロックの間を打ち抜いて流れを食い止める。パナソニックのサービスエースやカウンターアタックで18-18と追いつかれたが、柳田がサービスエースを奪い20-18と再びリードした。しかし、レセプションを崩されて20-21と逆転されると、終盤もサーブに崩されたりブロックに捕まって連続失点し、セットを失った。
第2セットもパナソニックに2本のサービスエースを奪われ2-5と出遅れた。塩田のクイックで流れを切り、その塩田が力強いジャンプサーブで崩し、山本がダイレクトスパイク決めて6-6と追いついた。そして中盤、鈴木のサーブからディフェンスで拾い、塩田のクイックやエスコバルのスパイクで得点につなげ11-9と先行。しかしパナソニックの粘りや巧みなプレーに揺さぶられ、サンバーズにミスが続いて14-15と逆転された。それでも柳田のスパイクなどでついていき、終盤、藤中のサーブで崩し、塩田のブロックで20-19と逆転。パナソニックのミスで21-19とリードした。追いつかれても、ワンポイントブロッカーとして入った星谷がきっちりとワンタッチを取り、藤中が懸命につないでエスコバルが渾身のスパイクをたたき込み、苦しみながらも25-23でセットを取り返した。
しかしセットの立ち上がりが悪いサンバーズは第3セットも立て続けにブロックに捕まったり、サービスエースを奪われ0-4と出遅れた。柳田のサーブで崩し、エスコバルがスパイクを決めて3-4と追い上げる。その後は互いにサイドアウトを奪い合うが、パナソニックの好守備に拾われて切り返され6-9とされた。相手のミスで追いつくが、中盤、パナソニックのカウンターアタックやブロックで12-16と点差を広げられた。エスコバルのカウンターアタックで17-19と追い上げ、さらに終盤、柳田のサーブから、ブロックとディグで拾ってエスコバルが得点につなげ、3連続得点で21-20と逆転。しかしパナソニックのブロックで22-23と逆転され、最後も相手の堅い守備から切り返されて競り負け、セットを落とした。
後がなくなったサンバーズは第4セットの立ち上がり、ミスが出たりブロックに捕まり1-5とまたも出遅れた。それでも、エスコバルのカウンターアタックなどで5-7と追い上げる。さらに、セット途中から入ったセッター岡本がサーブで崩し、山村が得点につなげたり、エスコバルのスパイクで9-9と追いついた。引き離されても、エスコバルのブロックで追いつき、藤中のブロックで13-12と逆転。しかしその後、パナソニックに連続でサービスエースを奪われ13-16とリードされた。サンバーズにミスが続き13-18と引き離される。エスコバルが立て続けにスパイクを決めて18-20と追い上げるが、終盤、粘り強いパナソニックの守備に拾われて切り返され21-25でゲームセット。
セットカウント1-3で敗れて勝ち点を獲得することはできず、サンバーズは自力でファイナル3進出を決めることができなかった。
リベロの酒井は、「昨日の敗戦でファイナル3の切符を獲れなくて、今日のスタートはあまりいいイメージで入ることができなかった。チームとしてやってきたスタイルをちょっとは見せられたけれど、いかんせんブレイクの時に、取るべき点数が取れなかった」と敗因を語った。
また、この日はレセプションの乱れや攻撃の偏りが出て、パナソニックに13本のブロック、6本のサービスエースを許した。
塩田は、「この2日間はすごくジャン(エスコバル)に上がる本数が多かった。コート内にいる僕たちが(山本)湧にもっと声をかけてあげて、『オレたちを使ってくれたら決める力を持ってるんだ』と示してあげられれば、もっとジャンの負担も減らせたんじゃないかと思う」と悔やんだ。
柳田も、「個人的に課題としていたレセプションが乱調で、失点につながるようなパスを返してしまった。責任を感じなければいけないと思っていますし、そこから目をそらさずにやっていかないといけない」と悔しさを噛みしめた。
次に行われた第3試合でジェイテクトSTINGSが勝ち点3を取ってファイナル3進出を決め、サンバーズは4位に終わった。
サンバーズはファイナル3進出に王手をかけてこの最終週に臨んだが、勝負どころの2戦で連敗。わずかにあと1ポイント、1セット届かずファイナル3を逃した。
今シーズン、大幅にメンバーを若返らせて戦ったサンバーズは、レギュラーラウンドで7連勝するなど強さを発揮した試合もあったが、ファイナル6を初めて経験する選手が先発の半分を占める中、プレッシャーがかかる舞台で力を発揮しきれなかった。ファイナル3にあと一歩まで迫っていただけに悔やみきれない2連戦だが、若いサンバーズはこの痛恨の記憶を、飛躍の力へと変えていく。