2016/17 V・プレミアリーグ 奈良大会 ジェイテクト戦
- 開催日時
- 2017年2月 4日(土) 15:05
- 会場
- ジェイテクトアリーナ奈良
3
- 25-21
- 25-21
- 25-20
WIN
0
リザーブメンバー
-
山村 宏太
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岡本 祥吾
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柳田 将洋
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星谷 健太朗
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小川 猛
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栗山 雅史
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高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグは、ついにレギュラーラウンド最終週を迎えた。現在4位のサンバーズは、5位のジェイテクトSTINGSと対戦。レギュラーラウンドの順位を決める上で重要な直接対決だ。
第1セットの立ち上がり、鶴田のジャンプサーブで崩して藤中がダイレクトボールをたたき込むと、山本の好守備からエスコバルのスパイク、ブロック、そして鶴田のノータッチエースと続き、4-0とスタートダッシュに成功した。さらに、鈴木のノータッチエースで6-1と点差を広げる。しかし中盤、ジェイテクトの2本のサービスエースやブロックで13-12と追い上げられる。それでも堅い守備で拾ってエスコバルのスパイクで切り返し、15-12と再びリード。鈴木のブロックや、エスコバルの好守備を鈴木がそのまま打ち込んで19-14とした。終盤、ジェイテクトのブロックなどで点差を詰められるが、塩田のクイックや藤中のスパイクで逃げ切りセットを先取した。
第2セットもサンバーズはエスコバルのスパイクや、塩田が小気味よくクイックを決めて5-1と好スタートを切る。前週に引き続き、この日もサンバーズはブロックとディグのつながりがよく、相手スパイクを簡単には決めさせない。中盤、鶴田のカウンターアタックで11-5と点差を広げ、鶴田のノータッチエースや鈴木のサーブで崩し15-8とする。終盤にはエスコバルの連続ブロックで21-13と大差をつけた。終盤追い上げられるが、最後は二枚替えで入った小川が巧みにスパイクを決め、セットを連取した。
第3セットはサンバーズのミスで先行されるが、塩田のサーブで崩して鈴木が押しこみ5-5と追いつくと、鈴木のブロックで6-5と逆転。ジェイテクトのブロックで逆転されるが、中盤、鶴田のサーブで崩して藤中が立て続けにカウンターアタックを決めて10-8と一気に逆転すると、鶴田が鋭いサーブでエースを奪い11-8。さらに、このセット途中から入った岡本の好守備を藤中が得点につなげて点差を広げ、エスコバルのカウンターアタックで15-9とする。その後ジェイテクトに連続サービスエースを奪われ15-12と追い上げられるが、終盤、今度はピンチサーバーで入った小川が鋭いフローターサーブで崩し、鶴田が二段トスを決め連続得点。20-14と再び引き離す。ジェイテクトのブロックやサービスエースで追い上げられるが、途中からコートに入った星谷のサーブで崩し、エスコバルが得点につなげて点差を広げ、25-20でゲームセット。サンバーズはセットカウント3-0で勝利を収めた。
「今日が大事な試合だというのはチーム全員がわかっていた。スタートから一気に勢いをつけられたのが大きかった」と藤中は納得の表情で語った。
この日は終止サーブで相手を揺さぶり、ジェイテクトに万全の状態でスパイクを打たせず、それを確実に拾って得点につなげた。特に鶴田や鈴木のサーブの時に連続得点につながるケースが多かった。ここ数試合、サーブが機能しているが、その要因について鈴木はこう話す。
「練習の中で、『自分はここからこのコースに打ちます』という得意なコースだけでなく、エンドラインのいろいろなところから幅広いコースに打ったり、前後に揺さぶったり、いろんな練習をしていて、それを試合でもできていることが結果につながっているんじゃないか。試合中もベンチから細かく指示が出ていますしね」
この試合はエスコバルをはじめスパイカー陣も好調で、揃って高い決定率を残した。鈴木は、「藤中、鶴田と酒井さんの3人のレセプションがいいので、真ん中の攻撃で存在感を出して、そこにサイドの速い攻撃を絡めたり、バランスのいい攻撃ができた。ブロックが2枚つくケースが少なかった。怪我をしている選手が何人かいる中で、今いる選手が役割を果たし、一つの形にこだわらず、適材適所でいいチームになってきている」と手応えをにじませた。
理想的な展開で12勝目を挙げ、36ポイント目を獲得したサンバーズは、レギュラーラウンド4位が確定した。
次戦のレギュラーラウンド最終戦は、現在1位のパナソニックパンサーズと対戦する。サンバーズの順位は決まったが、ジルソン監督は、「今シーズン、まだ(リーグで)勝てていないのはパナソニックだけ。明日は初の1勝を目指したい」と勝利へのこだわりは変わらない。
藤中も、「パナソニックはファイナル6以降も当たる相手。レギュラーラウンドで1勝しているのとしていないのでは気持ち的に全然違ってくると思うので、しっかり勝ちたい」と語った。
4位からさらに上を目指すファイナル6に向け、大きな弾みをつける最終戦にしたいところだ。