2016/17 V・プレミアリーグ 東京ホームゲーム JT戦
- 開催日時
- 2017年1月21日(土) 13:05
- 会場
- 大田区総合体育館
3
- 18-25
- 26-24
- 25-20
- 25-23
WIN
1
リザーブメンバー
-
岡本 祥吾
-
阿部 裕太
-
鶴田 大樹
-
塩田 達也
-
星谷 健太朗
-
小川 猛
-
高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグは、レギュラーラウンド残り6戦となった。現在5位のサンバーズは、東京ホームゲームで6位のJTサンダーズと対戦した。
試合の立ち上がり、JTのサービスエースとブロックで先行されるが、藤中のブロックで追いつき、藤中の時間差攻撃などでサイドアウトを重ねていく。しかし再びJTのサービスエースとブロックで5-9とリードされる。その後も、このセット3本目のブロックを与え、堅いJTの守備に粘り負けしてミスを出し9-15と点差を広げられた。それでも、エスコバルのノータッチエースやカウンターアタックで追い上げ、ブロックのワンタッチからエスコバルのスパイクで切り返して17-19と迫った。しかしその後スパイクミスが出てチャンスを逃すと、終盤、互いに粘りを見せた長いラリーをJTが制しリードを広げられる。サンバーズはコンビやスパイクの精度が低く、このセットだけで5本ものブロックポイントを相手に与え第1セットを失った。
第2セットもJTのブロックなどで先行されるが、エスコバルや藤中のスパイクで4-3と逆転。しかしJTに連続サービスエースを奪われ5-7とリードされる。栗山のスパイクや鈴木のブロックで8-8の同点とするが、またもブロックに捕まり、サービスエースを奪われ8-11とリードを奪われた。サンバーズは難しい体勢からも無理にスパイクを打ってブロックに捕まるなど、個々のプレーになってリズムをつかめない。
それでも、エスコバルが次々にスパイクを決めて流れを引き寄せると、JTにミスが出て15-16と追い上げる。山村のブロックでピンチをしのぐと、エスコバルのサーブで崩し、エスコバルや藤中がカウンターアタックを決めて22-21とついに逆転。その後デュースとなるが、前週にリベロからウイングスパイカーに戻った鶴田が途中出場し、次々にスパイクを決めてサイドアウトを重ねる。最後は好守備からエスコバルが鋭いスパイクをたたき込んでデュースを制し、サンバーズがセットを取り返した。
第3セットはエスコバルのブロックや、好守備から鈴木のクイックで切り返し3-0と好スタートを切る。JTの2本のサービスエースなどで6-7と逆転されたが、白熱のラリーを栗山のブロックで制して9-8と逆転すると、山本、鈴木のブロックやエスコバルのカウンターアタックで連続得点を奪い13-9とリードを広げる。追い上げられるが、栗山のサーブで崩し、エスコバルのブロックで仕留めて16-11と再び引き離す。終盤は山村のクイックや藤中の時間差攻撃、エスコバルのスパイクなどでサイドアウトを重ね、サンバーズがセットを連取した。
第4セットは栗山のスパイクなどでサイドアウトを重ね、藤中が鮮やかにカウンターアタックを決めて先行する。しかしJTにブロックやカウンターアタックを決められ6-9とリードを許した。中盤は鈴木、山村のクイックなどでサイドアウトを重ねるが、チャンスでミスが出て連続得点を奪うことができず点差を詰められない。するとJTにサービスエースを奪われ13-17と引き離された。それでも、しぶとくボールをつないで藤中が得点につなげて食い下がる。さらに終盤、山村の好守備をエスコバルが巧みに得点につなげて追い上げ、鶴田が二段トスを力強く打ち抜いて決め、21-21の同点に追いついた。さらに、鶴田がJTのルブリッチ・ドラジェンをシャットアウトして23-22とついに逆転。山本は身長177cmの鶴田にトスを上げ続け、鶴田はそれに応えてスパイクを決め24-23とマッチポイントを握った。
「(鶴田の)速いトスは僕も好きなので上げやすいし、今日のあの調子なら何を上げても決まるだろうと思った。勢いのある選手に託した方がいいかなと思って」と山本。
最後は、後衛に回った鶴田がサーブで崩し、藤中がブロックで仕留めて25-23でゲームセット。サンバーズはホームで2017年の初勝利を挙げた。
鶴田は試合後、「あんなにトスが上がってくるなんてビックリですよね(笑)。でもジャン(エスコバル)に相手ブロックがついてきていたから、(山本)湧がいろいろと考えて上げてくれたおかげでいいバレーになったと思います」と喜んだ。山本は、「最近、連敗していたので、今日はどうしても勝たなきゃいけないという気持ちだった。とにかく勝ててよかったです」と安堵の表情を浮かべた。
サンバーズは通算成績を9勝7敗とし、4位に浮上した。レセプションの中心となり、時間差攻撃で相手を翻弄した藤中は、「1セット目のチームの入りがすごく硬くて、ブロックに捕まったりサーブミスをしたりと、直接失点が多かった。そこを修正しようと、途中からフローターサーブにして、狙うべき選手をしっかり狙っていった結果、崩すことができた。2セット目以降は僕自身、時間差攻撃も使ってリズムを作っていけました」と手応えを語った。
昨年末から4連敗とチームが苦しむ中、今シーズン初先発となった最年長の山村が、難しいトスも打ちこなして要所でクイックを決め、センター線を生命線とするセッターの山本を助けた。
「36歳のジジイがコートに立ってはしゃぐ姿が、若い子たちの刺激になればという気持ちでやっていた。もちろんパフォーマンスは落ちてきているし、昔みたいな動きはなかなかできないですけど、それでも今の僕にできることはあると思うし、それを伝えたいなと、少しでも伝わればいいなと思ってコートに立っていました」と山村は言う。
ベテラン陣の安心感に支えられて、若手選手が躍動し、連敗を脱出したサンバーズ。次戦は今季最後のホームゲームで、堺ブレイザーズと対戦する。
この日、途中出場で逆転勝利の立役者となった鶴田は、コートインタビューで、「サンバーズは今シーズン、ホームゲームで無敗。皆さんの応援のおかげです。明日も連勝できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と胸を張って呼びかけた。