2016/17 V・プレミアリーグ 広島大会 JT戦
- 開催日時
- 2017年1月 7日(土) 16:00
- 会場
- 広島県立総合体育館(グリーンアリーナ)
2
- 23-25
- 25-20
- 17-25
- 25-18
- 23-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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山村 宏太
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高橋 賢
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岡本 祥吾
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星谷 健太朗
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栗山 雅史
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
年末の天皇杯を挟んで中断していた2016/17V・プレミアリーグが1月7日、再開した。現在3位のサンバーズは、7位のJTサンダーズと、JTのホーム、広島県立総合体育館で対戦した。
第1セットはJTの2本のブロックで先行されるが、リベロ鶴田の好守備をエスコバルが得点につなげて追いつくと、エスコバルのサーブで崩し、山本のブロックで仕留めて4-3と逆転。鈴木のブロックで8-6と先行した。しかしミスが出て追いつかれ、中盤は一進一退の展開に。一度は逆転されるが、久しぶりに先発に復帰した塩田のクイックで流れを切ると、藤中のサーブで崩して16-15と逆転。さらに、塩田が相手のクイックをシャットアウトして19-16と点差を広げた。ところが終盤、JTに連続サービスエースを奪われて19-19と追いつかれる。スパイクミスが出て20-21と逆転され、ブロックでリードを広げられた。それでも、先ほどサービスエースを奪われた柳田が、今度は強烈なサーブでサービスエースを奪い返し22-22の同点に追いつく。ところがその後スパイクミスが出てリードを許し、最後はJTのブロックが決まり23-25。大事なところでミスが出たサンバーズは第1セットを落とした。
第2セット序盤はJTにフェイントを決められ先行されるが、サンバーズは好守備から切り返して6-5と逆転すると、塩田のサービスエースで8-6とリード。ブロックに捕まり追いつかれるが、山本がノータッチエースを奪って再び先行し、藤中のブロックで11-8。さらに、鶴田の好守備を粘り強く点数につなげて13-8と一気に引き離した。一度はミスで追い上げられるが、ブロックのワンタッチから柳田が力強いスパイクを決めて再び引き離し、鈴木のブロックや藤中のバックアタックも決まり17-10と突き放す。終盤には、柳田のサーブから、二枚替えで入った栗山がカウンターアタックを決めて22-14と大差をつけた。セットポイントを握ってから追い上げられるが、最後は柳田の強烈なパイプ攻撃が決まり、サンバーズがセットを取り返した。
しかし第3セット序盤はコンビの呼吸が合わず、JTのサーブにも崩され2-6と出遅れた。中盤、鈴木のサービスエースや、山本の好守備からエスコバルがスパイクを決めて9-10と追い上げる。しかしレセプションが崩れて再びリードされると、長いラリーをJTに奪われ11-15と点差を広げられた。さらに、JTのブロックやカウンターアタックで13-20と大差をつけられ、セットを奪われた。
後がなくなった第4セットは柳田のパイプ攻撃やエスコバルのスパイクでサイドアウトを重ね、塩田のサーブで崩して相手のミスを誘い8-4とリードする。さらに鈴木のブロックやエスコバルのスパイクで11-5と点差を広げた。その後は柳田やエスコバルのスパイクでサイドアウトを重ねてリードをキープ。終盤は藤中のスパイクや塩田のブロックでサイドアウトを取り、柳田のサービスエースや鈴木のブロックでリードを広げてセットを奪い、試合をフルセットに持ち込んだ。
第5セットはJTのブロックなどで0-2と出遅れるが、柳田のサービスエースで4-4と追いつくと、柳田が再び強力なサーブで崩し、エスコバルのバックアタックや塩田のブロックで6-4と先行した。スパイクミスが出て7-7と追いつかれるが、山本の好守備をエスコバルが得点につなげて10-8と抜け出す。しかしJTの強力なサーブに崩されて切り返され、11-11と再び同点に。互いにサーブミスが続く中、柳田のサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い14-12とマッチポイントを握る。ところが、JTのブロックに捕まり14-14とデュースに持ち込まれ、カウンターアタックを決められて14-15と逆転された。それでもエスコバルのスパイクなどで相手のマッチポイントを6度しのいだ後、柳田のサーブで崩して21-20とついに逆転。しかしボールに食らいついて拾うJTに切り返されて再び逆転される。最後はJTのサーブに崩されてカウンターアタックを決められ23-25。ホームの大声援を背に粘り強さを発揮したJTに惜しくも競り負け、今年最初の試合を白星で飾ることはできなかった。
この日はスパイクなどのミスで流れを手放してしまう場面が多く、ジルソン監督は、「選手たちは最後まで諦めずにプレーしたが、やはりミスしてはいけない場面での単純なミスが目立った。冷静さが足りなかった場面もあった。レベルの高いバレーになるほど、要所でのミスは許されない」と敗因を挙げた。
鈴木も、「決定的なところでミスが出てしまったし、防げるミスもあった。失点というものに対して、全員でもう一度考えないと。この負けをただの負けで終わらせないようにしなきゃいけない」と語った。
柳田も、「勝ちが目の前にあったり、劣勢だったりというところで、冷静にやるべきだったけど、僕も含めて焦ったバレーをしてしまった」と悔やんだ。
そんな中でも、年末年始に柳田や藤中が課題として重点的に取り組んだレセプションについては試合を通して改善が見られた。ただ藤中は、「最後デュースになった時、2本ほどAパスにならなくて、『これ返せたのに』と思った場面があった。そういうところを修正したい」と競り合いの中でこそ精度が問われると痛感していた。
次戦の相手は、昨年末の天皇杯で優勝して勢いに乗る東レアローズ。天皇杯準決勝で東レに敗れてから、サンバーズの選手たちは自分を見つめ直し、課題克服に取り組んできた。より精度の高さが問われる一戦で、今度こそ練習の成果をいかんなく発揮する。