平成28年度 天皇杯全日本バレーボール選手権大会 2回戦
- 開催日時
- 2016年12月17日(土) 17:00
- 会場
- 東京体育館
3
- 25-12
- 25-11
- 25-22
WIN
0
リザーブメンバー
-
山村 宏太
-
高橋 賢
-
岡本 祥吾
-
阿部 裕太
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栗山 雅史
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2016年最後の大会、天皇杯全日本バレーボール選手権大会が開幕した。サンバーズは初戦となった2回戦で大塚高校と対戦した。
第1セット、サンバーズは大塚高のコンビバレーをブロックで封じ6-3と先行。その後もエスコバル、星谷の連続ブロックで9-4とリードを広げた。中盤も、サーブやブロックでプレッシャーをかけて相手のミスを誘ったり、柳田のスパイクや藤中のバックアタックで切り返して17-7と点差を広げた。その後もブロックのワンタッチで得たチャンスを着実にものにして得点を重ね、最後は星谷のクイックが決まり第1セットを先取した。
第2セットの出だしもエスコバルのブロックが決まり好スタートを切ると、藤中のカウンターアタックなどで5-2とリードした。藤中のフローターサーブで揺さぶり、エスコバルの連続ブロックなどで得点を重ねて15-6と大差を付ける。その後も柳田のスパイクや鈴木のクイックで得点を重ね、終盤には藤中やこのセット途中から入った米山のスパイクも決まり、サンバーズがセットを連取した。
第3セットは、第2セット途中から入った山村のクイックや米山のブロックで5-2とリードを奪う。さらに、同じく2セット目から入った栗山が立て続けにバックアタックを決め8-3と点差を広げた。メンバー交代をしながらそれぞれがしっかりと役割を果たし、中盤は藤中のスパイクやブロックで連続得点を奪い12-4とする。しかし終盤、大塚高が粘りを発揮し21-17と追い上げられる。さらに、レセプションを崩され23-21と迫られるが、キャプテン栗山がバックアタックを決めて流れを切り、サンバーズがセットカウント3-0で初戦をものにした。
「高校生が相手だからといってダラダラしたところが出ることもなく、いい意味で普通にできたと思う」と言う藤中の表情が、チームの好スタートを物語る。「目標は......優勝です」と、ルーキーはサンバーズでの初のタイトル獲りに狙いを定めている。
また、この日は鶴田が今シーズン初めてリベロとして出場した。
「昨年のこの大会でリベロからサイドに戻ったので、ちょうど1年ぶりのリベロでした。最初はちょっと違和感があったけど、だんだん『こんな感じだったな』と感覚を取り戻せた。相手は高校生とはいえ、フローターのいいサーブを打ってきていたので、とにかく隙を与えたくなかった。しっかり返せていたと思う。昨年は初戦で負けたということがあったので、正直、今日はリーグ戦よりも気合いが入っていた。それが最後まで維持できてよかったです」
前日の選手ミーティングでは、1人1人が「この天皇杯で自分はこれをやる!」という決意表明をしたという。鶴田の決意は「コミュニケーションを取る、声を出す、パスをしっかり返す」。その役割を果たし、チームを勢いに乗せた。
次戦、準々決勝の相手は現在V・プレミアリーグ首位のパナソニックパンサーズ。今季、サンバーズが2敗している相手だ。この天皇杯での対戦を見越して、「これまでのパナソニック戦のビデオを見て、悪かったところを再確認してきた。課題はブロック。今までは相手の攻撃に好き勝手やられていたけど、それにどう対応するか、練習してきました」と藤中は言う。
その成果を発揮して大勝負をものにし、6年ぶりの優勝に弾みをつけたいところだ。