2016/17 V・プレミアリーグ 栃木大会 ジェイテクト戦
- 開催日時
- 2016年12月11日(日) 14:00
- 会場
- 鹿沼総合体育館(フォレストアリーナ)
1
- 25-21
- 18-25
- 19-25
- 18-25
LOSE
3
リザーブメンバー
-
山村 宏太
-
岡本 祥吾
-
阿部 裕太
-
鶴田 大樹
-
栗山 雅史
-
米山 達也
-
高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグはいよいよ年内最後の試合。現在2位のサンバーズは、5位のジェイテクトSTINGSと対戦した。
第1セット序盤、ジェイテクトのブロックで先行されるが、星谷のブロックで4-3と逆転し、エスコバルの連続サービスエースで7-4とリード。追い上げられても、柳田が強烈なサーブでサービスエースを奪い9-6と再び引き離す。中盤、サンバーズのミスなどで追いつかれ、サービスエースを奪われて10-11と逆転される。しかし再び柳田のサーブが火を噴き、連続サービスエースで17-15と逆転すると、終盤はサンバーズの流れとなる。エスコバルのブロックで22-18とリードを広げ、さらに鶴田の好サーブが再びエスコバルのブロックにつながって点差を広げ、サンバーズが第1セットを先取した。
第2セットの立ち上がりは守備が乱れて2-4と先行される。その後もサンバーズのスパイクを拾われて切り返され4-8とリードされた。星谷のサーブで崩し、藤中のブロック、鈴木のダイレクトスパイクで7-8と追い上げるが、サービスエースを奪われ再び引き離される。中盤、ジェイテクトのフローターサーブに揺さぶられ、ブロックに捕まったりサービスエースを奪われ連続失点。9-15と大差をつけられた。それでも、柳田のサーブで崩し、星谷がブロックでしとめて追い上げる。終盤には藤中に代わって入った鶴田がスパイクを決め、コートの角を狙ってノータッチエースを奪い追い上げるが、届かず、セットを奪われた。
ジェイテクトのサーブに対しレセプションが不安定になったサンバーズは、第3セットも立ち上がりにサービスエースを奪われ、スパイクミス、ジェイテクトのブロックで0-3と出遅れた。その後も相手ブロックやサンバーズのミスで1-7と点差を広げられる。サンバーズは星谷のブロックや、藤中のサーブで崩してエスコバルがスパイクを決め11-13と追い上げる。しかし続くチャンスをスパイクミスで逃すと、サービスエースを奪われ12-16と再び点差を広げられた。それでも山本のブロックや、リベロ高橋の好守備をエスコバルが得点につなげて15-16と再び食らいつく。しかし終盤、レセプションが乱れ、それをスパイクミスで失点にしてしまい連続失点。スパイクミスや被ブロックが多い淡白な展開でセットを失った。
第4セットはスタートから山村と鶴田を投入。すると早速山村がクイックを決めて流れを引き寄せ、星谷のブロックで先行。その後逆転されるが、ジェイテクトのミスで逆転し、柳田のノータッチエースや星谷のブロックで7-4とリードを広げた。しかしジェイテクトの強力なサーブに崩され、次々に切り返され9-9と追いつかれる。さらにブロックに捕まり逆転されるが、山村がサーブで揺さぶって相手のミスを誘い12-11と逆転。しかし中盤、3連続でブロックに捕まり、スパイクミスも出て14-18とリードされた。終盤には連続でサービスエースを奪われて点差を広げられ、ゲームセット。サンバーズは年内のリーグを8勝4敗の3位で終えた。
この日はジェイテクトのサーブにおされて第2セット以降劣勢が続く中、これまで出場機会の少なかった高橋や山村、鶴田が途中から出場。第4セットは流れが変わったかに見えたが、勝利に導くことはできなかった。
第4セットのスタートから入った山村は、「1本、レセプションが乱れたところでトスが上がってきたのを決められなかった。あそこで決めていたらたぶん相手もマークしなきゃいけなくなって、こちらが楽になったのに。Bクイックが僕の特徴なので、そこで少しでもリズムを変えたかったんですが」と悔しそうに振り返る。
第3セット途中から入ったリベロの高橋は、「今、ベンチの選手はすごくいい雰囲気でやっているので、そういうベンチの盛り上がりを、そのままコートに持ってこれたらいいなと思いながら入って、走ったり声かけをすることを意識してやりました。でも、サーブで崩してブロックで仕留めるという自分たちのやりたいバレーを相手にやられてしまった」と悔やむ。
サンバーズは9本のサービスエースを奪われ、スパイクミスは11本、被ブロックは14本にも及んだ。レセプションを崩され、そこで粘り強い攻めができず、決め急いで直接失点にしてしまった。
「レセプションが崩れていた部分もあったけど、そこで単発でミスにするのではなく、サイドがリバウンドを取ったりしてもう一度立て直し、エスコバルに持っていくであったり、もっと他の戦い方ができていれば結果は違っていたかもしれない」と高橋。
ミドルブロッカーの鈴木も、「相手のサーブの効果が出て、そこから両サイド中心の攻撃になって対応されてしまった。劣勢でももう一度切り返す力とか、リバウンドを取ってもう一度チャンスをもらうということを、サーブで攻めてくる相手に対してはやり直していかなくちゃいけない」とチームがやるべきことを指摘する。
年内のリーグ戦12試合は、7連勝もあったが、この日のようにいったん崩れ出すとミスや被ブロックが止まらないという粗い一面が顔を出すこともあった。まだ未完成で成長途上のチーム。年明け後のリーグ後半に向けて修正をはからなければならない。
その前に、17日からは天皇杯に臨む。鈴木は、「天皇杯はトーナメント戦で、負けたらそこでおしまい。雰囲気もコンディションも全部、そこに整えられるかどうかで結果が左右される。1戦1戦チーム力を発揮できるように持っていきたい」と今年最後の大会に向け気持ちを新たにした。