2016/17 V・プレミアリーグ 栃木大会 豊田合成戦
- 開催日時
- 2016年12月10日(土) 12:00
- 会場
- 鹿沼総合体育館(フォレストアリーナ)
3
- 25-21
- 23-25
- 25-23
- 18-25
- 16-14
WIN
2
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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阿部 裕太
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鶴田 大樹
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栗山 雅史
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグは年内最後の2連戦を迎えた。現在2位のサンバーズは、4位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
前週、悔しい敗戦で連勝がストップしたサンバーズは、仕切り直して気合い十分。試合の立ち上がりからサーブで攻め、エスコバルのサーブで崩して星谷がブロックで仕留め、2-0と好スタートを切る。中盤には、柳田の強烈なサーブで崩し、好守備からエスコバルが次々にスパイクを決めて3連続得点を挙げ13-8と一気に引き離した。豊田合成の好サーブや好守備に阻まれて14-12と追い上げられるが、酒井の好守備を山本が得点につなげてピンチを脱する。その後も星谷が早くも3本目となるブロックでラリーを制し20-16とリードをキープ。終盤、再び豊田合成の強力なジャンプサーブに攻められるが、サンバーズは4人でレセプションに入るなど、臨機応変に布陣を変えてしのぎ、第1セットを先取した。
第2セットも、レセプションが崩れた場面で柳田が強烈なスパイクを決めてカバーし、好スタート。豊田合成のブロックやノータッチエースなどで3-6と先行されるが、星谷のサーブで揺さぶり、藤中やエスコバルのスパイクで切り返して6-6とすぐに追いつく。さらに、鈴木が相手のクイックをシャットアウトし9-8と逆転。藤中のノータッチエース、柳田のブロックで11-8とリードした。しかしその後、豊田合成のイゴール・オムルチェンのサーブが炸裂。2本のサービスエースを含む4連続失点で12-14と逆転された。鈴木のブロックで追い上げるが、サンバーズにスパイクミスが出て再び引き離される。それでも藤中のスパイクや鈴木のブロックなどで20-20の同点に。その後は柳田のスパイクでサイドアウトを重ねるが、最後はサンバーズにスパイクミスが出て惜しくも第2セットを奪われた。
第3セットも豊田合成のサーブにおされ1-5と出遅れる。それでも、長いラリーをエスコバルのスパイクでものにすると、柳田のバックアタックも決まって流れを引き寄せ6-6と追いついた。しかし再び豊田合成のサーブに崩され、ブロックに捕まり6-10と引き離される。エスコバルがジャンプフローターサーブで揺さぶり11-12と迫るが、続くラリーでクイックが決まらず得点チャンスを逃してしまう。一瞬コートに落胆の色が浮かぶがすぐに解消し、再び追い上げを開始。柳田のサーブでプレッシャーをかけ、好守備からエスコバルが立て続けにバックアタックをたたき込み14-14の同点に。終盤、サービスエースを奪われ18-20とされるが、何度引き離されてもサンバーズは食らいつく。柳田のサーブからエスコバルがスパイクを決め、21-21と追いつくと、柳田のサーブは威力を増し、チャンスをエスコバルが決めてついに22-21と逆転。さらに点差を広げ、激しいシーソーゲームをサンバーズが制しセットを取り返した。
しかし、2セットを取った次のセットが課題のサンバーズ。第4セットの立ち上がりはスパイクミスが出たり、拾われて切り返され1-5と出遅れた。さらにスパイクミスが出て3-8と引き離される。その後立て直しサイドアウトを重ねるが、豊田合成のブロックに阻まれ連続得点を奪えず、追い上げられない。中盤にもスパイクミスが続き8-16と引き離された。途中から入った栗山のスパイクや星谷のサービスエースで追い上げるが、終盤引き離され、セットを落とした。1レグの対戦に続きこの試合もフルセットとなった。
第5セットはエスコバルのブロックやカウンターアタックなどで4-2と先行。ノータッチエースを奪われ追いつかれるが、酒井の好守備からエスコバルが切り返して7-5と再びリードした。さらに、藤中の好守備からエスコバルが決め9-6と点差を広げる。しかし破壊力のある豊田合成のジャンプサーブにおされて切り返され10-10と追いつかれた。それでも、後衛に入った鶴田がしっかりとレセプションを返し、エスコバルのスパイクで流れを切ると、エスコバルのサーブで崩してミスを誘い、再びリード。ところがマッチポイントからスパイクミスが出て14-14と追いつかれ、デュースにもつれこむ。それでも鈴木のクイックで流れを切ると、最後は酒井の好守備で粘り、エスコバルのブロックでしとめて16-14で競り合いを制した。サンバーズは今季8勝目を挙げた。
白熱の好ゲームに勝利したが、セッターの山本は、「個人的には練習でやってきたことができなかった。打てないトスを上げてしまうようなミスがあった」と満足しない。
真ん中を積極的に使うのが山本の持ち味だが、クイックのコンビが合わず決めきれないという場面が何度かあり、最後はエスコバルに偏る形になったことに悔いが残ったようだ。
「ラリー中に点が欲しいところでクイックが合わないと、こういう展開になってしまうんだと実感しました。そこが今日の一番の反省点。修正しないと。明日は年内最後のリーグ戦なので、粘り負けせずに勝って、天皇杯につながる試合にしたいです」
また、この日は豊田合成のジャンプサーブが好調で、サンバーズは9本のサーブポイントを奪われたが、耐えて競り勝った。
柳田は、「僕自身は(レセプションの)調子が悪く、本当にチームに迷惑をかけた。試合の中で周りの人に声をかけてもらったりして、自分を修正してもらって、少しずついいバレーができるようになったかなと思う」と反省と感謝を口にした。
しかし、レセプションで取られた分はサーブで取り返した。特に第3セット終盤は次々に鋭いサーブを打ち込み、一気に逆転につなげた。
「自分がやられてる分、やり返してやろうぐらいの気持ちでエンドラインに立っていました。(サーブは)自分が現状で唯一強く出られるところだったし、そこからリズムを作ろうと思ってもいたので、かなり前のめりにやっていました」
厳しい試合も強気でものにし、前週の敗戦を払拭したサンバーズ。次戦はリーグの年内最終戦。ジェイテクトSTINGSに勝って、連勝で締めくくる。