2016/17 V・プレミアリーグ 京都大会 パナソニック戦
- 開催日時
- 2016年12月 4日(日) 13:00
- 会場
- 島津アリーナ京都(京都府立体育館)
0
- 25-27
- 15-25
- 21-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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鶴田 大樹
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星谷 健太朗
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栗山 雅史
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグは、年内残すところ3戦となった。現在7連勝中で2位につけているサンバーズは、首位のパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはレセプションを崩されて先行されるが、柳田のカウンターアタックで追いつき、塩田のブロックで5-4と逆転。さらに、柳田のブロックで7-5と先行する。前日の試合で流れを変えた勢いそのままに、柳田は強力なサーブで崩し、自らバックアタックをたたきこみ10-7と点差を広げた。しかし中盤、パナソニックの鋭いフローターサーブにエースを奪われ、ミスも出て16-16と追いつかれる。さらに終盤、ブロックに捕まり18-19と逆転された。藤中のサーブで崩して柳田のスパイクで切り返し、20-19と逆転するが、攻撃を拾われて切り返され、再び逆転されると、スパイクミスが出て21-23とされた。それでも、後衛に入った鶴田の好守備を柳田が得点につなげて23-23の同点に。柳田のスパイクでデュースに持ち込み、鈴木のクイックでサイドアウトを奪うが、最後はパナソニックのブロックに捕まり接戦を落とし、第1セットを失った。
第2セットは出だしに柳田がノータッチエースを決めて反撃開始。パナソニックのフローターサーブに揺さぶられて先行されるが、鈴木のサーブで崩し、藤中のスパイクでラリーを制して3-3と追いつくと、塩田のブロックや柳田のカウンターアタックで6-5と逆転した。しかしその後、サンバーズにミスが出て逆転され、パナソニックのブロックで7-10と引き離された。サンバーズはパナソニックのサーブにおされて攻撃のリズムができない。中盤にも連続サービスエースを奪われ10-16と引き離された。エスコバルのスパイクで一度は追い上げるが、終盤、パナソニックのブロックやサービスエースで引き離され、第2セットも奪われた。
第3セットも出だしはサーブに崩されスパイクミスが出るなど4-6と先行されるが、パナソニックのミスや、塩田のブロックのワンタッチから藤中のスパイクで切り返し7-6と逆転した。さらに中盤、柳田のブロックで引き離し、柳田がカウンターアタックも決めて13-10とリードした。その後も塩田が小気味よくクイックを決めて流れを渡さず、エスコバルの強力なサーブで崩して藤中がダイレクトスパイクを決め18-13と点差を広げた。
ところが終盤、パナソニックの好レシーブがサンバーズのコートに落ち、流れが変わる。その後サーブに崩され、ブロックに捕まったり、スパイクで切り返され連続失点。20-20とついに追いつかれた。さらに失点は止まらない。サンバーズはメンバー交代を試みるがコート内が落ち着かず、2本のサービスエースやブロックポイントを奪われ、結果的に9連続失点で20-23と引き離された。最後もブロックに捕まって21-25でゲームセット。
第1、3セットとも、リードを守りきれず逆転され、セットカウント0-3で敗れた。サンバーズの連勝は7でストップし、今季3敗目を喫した。
柳田は試合後、悔しさをあらわにした。
「完全に力負けした試合だった。首位との対決ということで燃えていましたし、今日勝てば差を縮められたので、その分、今日の悔しさというのは、リーグを通して一番の悔しい思いです」
第3セットの連続失点の場面は、「レセプション自体がすごく崩れていたわけじゃなくフィニッシュまで行っていたけど、決めきれなかったことに尽きる。僕も含めて、決定できなかった」と振り返る。「それぞれ何が原因なのかはわからないけど、僕自身は決定力不足だと思っている。個人のレベルが上がらないと、組織組織といってもたぶん通用しないと思うので、しっかり当事者意識を持ってやりたい。パナソニックとはたぶん天皇杯でも当たることになると思うので、この悔しさをバネに、天皇杯で勝てるように頑張りたいと思います」と雪辱を誓った。
この日のサンバーズは被ブロックが9本、スパイクミスも9本と粗いプレーが目立った。
塩田は、「1セット目はいい感じで入れたけど、セットを取れなかったことで2セット目以降は焦りがあって、焦りからだんだんプレーが雑になったのかなと感じた。3セット目はリードしていたけど、あそこからひっくり返されたというのは、ちょっと集中力が足りなかったのかなと思う。パナソニックは最後まで集中してやるべきことをしっかりやっていたけど、うちはどこかで抜けてしまって、決めきれないという部分があった。そこが差だったんじゃないか」と悔やむ。
連勝中にも垣間見えていた試合中の隙やゆるみを、首位のパナソニックは見逃してはくれなかった。この日の敗戦を教訓に、サンバーズは1戦、1点への執着心を高め、隙のないチームを目指し次週から再スタートする。