2016/17 V・プレミアリーグ 東京ホームゲーム 堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2016年11月26日(土) 13:05
- 会場
- 大田区総合体育館
3
- 25-22
- 25-22
- 28-30
- 25-19
WIN
1
リザーブメンバー
-
山村 宏太
-
岡本 祥吾
-
鶴田 大樹
-
星谷 健太朗
-
栗山 雅史
-
米山 達也
-
高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグは2レグに入った。現在3位のサンバーズは、東京ホームゲームで2レグをスタート。7位の堺ブレイザーズと対戦した。
第1セット序盤、サンバーズはエスコバルのサービスエースや藤中のカウンターアタックで先行するが、堺のブロックで追いつかれ、一進一退の展開となる。それでも、エスコバルのカウンターアタックで9-7と先行すると、中盤、藤中や山本、エスコバルがボールに食らいついてつなぎ、最後はエスコバルの強力なスパイクで長いラリーをものにし流れをつかむ。中盤にも好守備からエスコバルが連続得点を決めて16-12とリードした。ミスが出て追い上げられるが、藤中のサービスエースで再び引き離し、終盤は二枚替えで入った栗山がうまくスパイクを決めてピンチを脱し、サンバーズが第1セットを先取した。
第2セットは塩田のクイックで小気味よく得点を重ね5-3と先行した。レセプションを崩されても、藤中や鈴木の巧みなスパイクでしのぎ、鈴木のクイックなどで10-6とリード。さらに、鈴木がフライングレシーブで上げたボールをエスコバルが得点につなげ12-7と点差を広げた。堺のサービスエースやブロックで13-13と追いつかれるが、藤中の好守備をエスコバルが得点につなげ15-13と再び先行。さらに、エスコバルが守備でも好プレーを見せ、最後は自分で決めて17-14とリードを広げる。終盤、堺の強力なサーブに押されて点差を詰められるが、藤中のスパイクで流れを切り、第2セットもサンバーズが連取した。
しかし第3セットの立ち上がり、サンバーズはスパイクミスなどで1-4と出遅れた。エスコバルの連続サービスエースで4-4とすぐに追いつくが、堺のブロックで6-8と先行される。それでも中盤、堺のミスで逆転。鈴木のサーブで揺さぶり、塩田や柳田のスパイクで14-12と先行した。サンバーズのレセプションが崩れて逆転を許すが、柳田の巧みなフェイントなどで17-15と再びリードした。終盤は難しいトスを藤中、柳田が得点につなげてサイドアウトを重ねるが、堺のブロックで23-23とされ、デュースにもつれ込む。サンバーズは先にマッチポイントを握るが、試合を決める好機でミスが出たり、つなぎの精度を欠いてチャンスをものにできず、最後は堺のブロックに捕まり、接戦を落としセットを奪われた。
第4セットは柳田に代わって入った栗山がサーブで揺さぶり、エスコバルがバックアタックを決めて5-3と先行するが、その後サンバーズのミスや堺のブロックで5-6と逆転され、スパイクミスが出て点差を広げられる。それでも中盤、エスコバルのスパイクで追いつくと、キャプテン栗山がサービスエースを奪い14-13と逆転した。
「今、フローターっぽい回転のジャンプサーブを練習していて、それがうまくいきました」と栗山は流れを変えた1本を振り返る。
さらに、エスコバルのバックアタックで15-13とリードした。スパイクミスが出て追いつかれるが、サンバーズは酒井や山本が好守備を見せ、それをエスコバルが得点につなげて白熱のラリーを制し18-16と抜け出すと、鈴木、エスコバル、藤中の3連続ブロックで21-16と点差を広げた。終盤は、レセプションを崩されても藤中がスパイクを決めてしのぎ、最後は塩田のブロックで締め、サンバーズがセットカウント3-1で勝利。サンバーズの勢いは2レグに入っても止まらず、連勝を6に伸ばした。
この日もオポジットのエスコバルが好調で、56.5%という高いスパイク決定率を残し、1人で39得点を奪ってチームを勝利に導いた。
エスコバルは、「技術面もフィジカル面も、スタッフが自分のニーズに合わせていいメニューを組んでくれているので、自分の思い通りのプレーができている。日本に来る前は、Vリーグのレベルはそれほど高くないのではないかと聞いていたけれど、来てみたら思った以上にレベルの高いチームが揃っていて、それが大きなモチベーションになっている。これからも自分が輝いている姿をもっと見てもらえるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。
また、開幕から先発出場を続けるルーキー・藤中がこの日も攻守でしっかりと役割を果たし、ジルソン監督は、「サンバーズは伝統のあるチームで周りの期待も大きいけれど、藤中は物怖じすることなく、堂々と活躍している。特にレセプションに関しては安定感があり、私の期待にしっかり応えてくれている」とねぎらった。
新戦力の活躍に加え、中堅、ベテラン選手もしっかりとチームを支えている。この日は第4セット途中から出場し流れを変えた主将・栗山の働きが光った。
「ちょっとチームがおとなしくなっていたので、得点が決まったりいいプレーが出たら、大げさに喜んだり、走り回って雰囲気を変えようと思った。それも含めて僕の役目ができたかなと思います。今、チームはすごくいい雰囲気でやれています」
1人1人が役割を果たしての6連勝。それでも選手たちが課題に挙げるのは、2セットを連取した後の第3セット。「ここ何試合か3セット目を取れないということが続いているので、勝負が決まる最後の最後まで、締めをきちんとできるようにしたい」と藤中は気を引き締める。
課題を一つ一つ克服しながら、サンバーズはより強固で揺らがないチームへとステップアップしていく。