2016/17 V・プレミアリーグ 鹿児島大会 パナソニック戦
- 開催日時
- 2016年11月 5日(土) 12:00
- 会場
- 串良平和アリーナ
0
- 19-25
- 18-25
- 17-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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阿部 裕太
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鶴田 大樹
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栗山 雅史
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
2016/17V・プレミアリーグ第2戦、サンバーズは昨シーズン準優勝のパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットの立ち上がりは互いにサイドアウトを奪い合うが、サンバーズのスパイクがパナソニックのブロックに捕まり5-8と先行された。さらに、サーブで崩されて切り返されリードを広げられる。その後、好守備が出てラリーに持ち込むが、ミスが出て惜しくもチャンスをものにできない。それでも中盤、セッター山本に代わって阿部が入り、藤中の強力なサーブで崩して連続得点を奪い追い上げる。その後も、藤中が力強いスパイクを幅広いコースに決めてサイドアウトを重ね、終盤には柳田もパワフルなスパイクを見せるが、パナソニックの速いコンビに対応できず、連続得点を奪えないサンバーズは第1セットを失った。
第2セットの序盤も相手のブロックやサンバーズのミスで4-7と出遅れた。パナソニックの武器である速いコンビを封じるにはサーブで崩すことが必須だが、そのサーブが機能せず、相手のリズムを崩すことができない。逆にサンバーズのスパイクは拾われたりブロックに捕まり、10-15と点差を広げられた。得点チャンスでブロックフォローのミスが出るなど好機をつかめないサンバーズは流れを変えることができない。終盤、藤中が立て続けにスパイクを決めて追い上げるが及ばず、セットを連取された。
第3セットは柳田の連続得点などで3-1と先行するが、サービスエースを奪われて追いつかれる。柳田の鋭いスパイクですぐに流れを断ち切るが、その後もサンバーズのスパイクを拾われて切り返され8-11とリードを奪われた。それでも、山本がサイドラインギリギリにノータッチエースを決めて11-12と追い上げる。しかし中盤以降、パナソニックのサービスエースやブロックなどで13-20と一気に引き離された。サンバーズはメンバーチェンジを試みるが流れは変わらず、セットカウント0-3で敗れた。
試合後、ジルソン監督は一番の敗因にサーブを挙げた。
「パナソニックに正確なパスを返されると、我々のブロックで対処するのが難しくなる。しかし今日はサーブで相手のレセプションを崩すことができず苦しい展開になった。まず改善すべきはサーブミスの多さ。連続ミスを減らさなければいけない。それに、終盤になってやっとスイッチが入るのではなく、試合の出だしからいいサーブを打てるように改善しなくては」
一方で、敗戦の中でも指揮官が収穫に挙げたのがアウトサイドの柳田、藤中の2人だった。「特に藤中は開幕戦ではそれほど攻撃では目立たなかったが、今日は非常によかった」とジルソン監督。
ルーキーの藤中は、開幕戦では打数が8本と少なかったが、この日は18本打って12本決定。66.7%という高いスパイク決定率を残した。ブロックが2枚ついてもそのインナーに力強いスパイクを打ち込むなど、得意の守備だけでなく攻撃でも存在感を発揮した。
「相手がどういうブロックや守備で来るかという映像を見ながら、『こう来るからこういう使い方をしよう』と攻撃パターンをセッターと話していたので、開幕戦の時よりも今日は『自分にトスが上がってくる』という意識が強くなって、積極的に攻撃に参加できました」と藤中は言う。それでも、「今日はレセプションのほうで、ミドルブロッカーがしっかり使える返球が少なかった」と反省も忘れなかった。
開幕2連敗となったが、リベロの酒井は、「レセプションの連携はよくなっているので、サイドアウト率は上がっていると思う。サーブについては、チームに明確な意図がないと、それに連動してブレイクを取るのは難しいので、明日に向けてはどういうサーブを打つかというのをチームで浸透させていきたい」と冷静に分析する。
やるべきことは明確だ。課題を一つ一つ確実につぶし、次こそ勝利を引き寄せる。