第65回黒鷲旗 グループ戦 パナソニック
- 開催日時
- 2016年5月 2日(月) 16:00
- 会場
- 大阪市中央体育館
2
- 20-25
- 25-22
- 20-25
- 25-17
- 12-15
LOSE
3
スターティングメンバー
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米山 達也
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エバンドロ グエッラ
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星谷 健太朗
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塩田 達也
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山本 湧
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鶴田 大樹
高橋 賢
リベロ
リザーブメンバー
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山村 宏太
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鈴木 寛史
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金子 隆行
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阿部 裕太
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藤中 謙也
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松崎 廣光
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岡本 祥吾
試合経過
黒鷲旗第65回全日本男女選抜バレーボール大会、グループ戦第3戦。サンバーズはV・プレミアリーグ準優勝のパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セット序盤はパナソニックに先行されるが、エバンドロのスパイクで追いつき、さらに、エバンドロのブロックで11-10と逆転した。ところが中盤、クイックがブロックに捕まり、サイドにもスパイクミスが出て13-17とリードを許す。終盤は鶴田やエバンドロのスパイクでサイドアウトを重ねるが、パナソニックの攻撃を封じられず、セットを奪われた。
第2セットの序盤もパナソニックのブロックやサンバーズのスパイクミスなどで4-9とリードされた。しかし、エバンドロがサーブで崩して自らカウンターアタックを決め、さらにサービスエースを奪って追い上げる。「とにかく声を出してムードを変えようとした」という途中出場のセッター阿部が、得点が決まるたびに先頭に立って走り回り、徐々に流れを変えていく。
米山のサーブで崩して鶴田がダイレクトスパイクをたたき込み1点差に詰め寄ると、相手のミスで10-10と追いついた。再び引き離されても、鶴田のブロックで再び同点に。そして再びエバンドロのサーブで崩して、途中から入った山村がダイレクトスパイクを決め17-16とついに逆転した。終盤には山村のサーブで崩してエバンドロがスパイクを決めてリードを広げ、最後は米山のスパイクで逃げ切り、セットを取り返した。
第3セットは鶴田のブロック、山村のノータッチエースなどで4-1と好スタートを切り、米山のスパイクなどでサイドアウトを重ねる。しかし中盤、不用意なスパイクミスから追い上げられ、パナソニックのブロックで11-11と追いつかれた。さらに、コンビミスやスパイクミスが続いて連続失点し、12-17と引き離された。終盤には、今大会限りで勇退する金子がコートに入り、正確なレセプションからリズムを作り、山村が次々にクイックをたたき込み流れが変わり始めるが、点差をつめきれず、セットを奪われた。
第4セットは鈴木と新人の藤中がコートに入り、その2人のスパイクや、藤中のブロックで4-1と流れを取り返した。さらに、山村のクイックやエバンドロのスパイクで8-4とリードを広げる。中盤には、山村のサーブで揺さぶり、鶴田の技ありのスパイクで12-5と大差をつけた。その後も藤中、鶴田が正確なレセプションを返して流れを渡さず、鈴木のブロックなどで点差を広げる。サンバーズは大差でセットを取り返し、試合をフルセットに持ち込んだ。
第5セットは序盤、サンバーズにミスが続いて先行されるが、鶴田が力強いスパイクで二段トスを打ち切り6-6と追いついた。その後も鶴田のスパイクでサイドアウトを重ねるが、中盤パナソニックのブロックで9-11と再び引き離されると、その後は追い上げることができず、最後はスパイクミスが出て12-15でゲームセット。この結果、サンバーズはBグループ2位で決勝トーナメントに進出することとなった。
「最初はみんなあまり調子がよくなく、誰かのミスを他の誰かがカバーできないまま失点になっていた。相手も状態はよくなかったと思うけれど、最初に『いけるんじゃないか』と思わせて乗せてしまった」と阿部は分析する。
それでも第2セット途中から出場した阿部、山村のベテラン陣が一度は流れを変え、勝機をつかみかけていながら、第3セット途中に連続ミスで流れを手放してしまった反省は、決勝トーナメントに活かさなければならない。
身長177cmの小柄な体で、今大会はウイングスパイカーとして活躍している鶴田は、試合後、「悔しいし申し訳ない」と唇を噛んだ。
「ブロックが1枚になっているのに僕がスパイクをアウトにしていたら負ける。僕は100%で打つんじゃなく、力を抜いてシャープにコース打ちをするのが持ち味だけど、今日は力んでしまっていた」と反省した。
それでも、試合直後にサブコートでスパイクを打ち直し、手応えをつかんだ様子だ。「今、練習して感覚は取り戻したので、明日はそれを出すだけです」と雪辱に燃える。
4日目の準々決勝からは負けたら終わりのトーナメント戦。サンバーズは、今季のプレミアリーグ8位のFC東京と対戦する。