2015/16 V・チャレンジマッチ(3月5日戦)
- 開催日時
- 2016年3月 5日(土) 11:00
- 会場
- ひたちなか市総合運動公園総合体育館
3
- 25-22
- 25-13
- 25-21
WIN
0
スターティングメンバー
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星谷 健太朗
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栗山 雅史
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山本 湧
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エバンドロ グエッラ
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柳田 将洋
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塩田 達也
酒井 大祐
リベロ
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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岡本 祥吾
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金子 隆行
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鶴田 大樹
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椿山 竜介
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米山 達也
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高橋 賢
試合経過
3月5日、サンバーズはV・チャレンジマッチ(入替戦)に臨んだ。サンバーズにとってチャレンジマッチ出場は23年ぶりのこと。プレミアリーグ残留をかけて、チャレンジリーグ2位の大分三好ヴァイセアドラーと対戦した。
挑戦者として向かってくる相手を乗せないために重要な第1セット。立ち上がりはブロックに捕まり0-2と先行されるが、キャプテン栗山の力強いカウンターアタックですぐさま追いつくと、息づまる一進一退の展開が続く。そんな中、柳田のサーブから、ラリーを山本の強烈なツーアタックで制して8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。一度は逆転されるが、山本のサービスエースで追いつくと、中盤、栗山のサーブから、エバンドロのカウンターアタックで逆転し、柳田のブロックで14-12と引き離した。さらに、栗山が再三好守を見せ、それを柳田が得点につなげて17-13と点差を広げる。終盤、大分三好のサービスエースなどで22-21と追い上げられたが、エバンドロのスパイクで流れを切って逃げ切り、第1セットを先取した。
第2セットは立ち上がりに栗山のスパイクや柳田のパイプ攻撃で勢いに乗ると、塩田のブロックや、山本の好守備をエバンドロが得点につなげて4-1と先行した。さらに、塩田のキレのあるクイックも決まり、栗山の力強いサービスエースで7-2とリードを広げた。中盤には、エバンドロのサーブで崩し、柳田や星谷が押し込んで連続得点を挙げ12-5と点差を広げる。終盤にもエバンドロのサーブから山本のブロックなどでさらに得点を重ね、大差で第2セットも奪った。
第3セットはサンバーズのスパイクを切り返され先行されるが、塩田のサービスエースで5-5と追いつく。その後、スパイクミスで再びリードされるが、柳田のサーブで崩し、栗山のカウンターアタックや星谷のブロックで10-8と逆転した。追いつかれても、柳田のカウンターアタックで14-12と再びリード。終盤は柳田やエバンドロのスパイクでサイドアウトを重ね、最後は柳田がショートサーブでエースを奪い25-21でゲームセット。サンバーズがセットカウント3-0で勝利し、3ポイントを獲得した。
ほとんどの選手が初めて入替戦に臨む中、試合前に円陣の中で積極的に声を発していたのは、4年前にJTサンダーズで入替戦を経験したベテランの酒井だった。
「こっちはプレミア残留を守りたいという立場なので、どんな選手であっても硬くなってしまうのが入替戦。そんな中で、気を引き締めながらも、若い選手には若さを出してほしいし、レギュラーラウンドの最後にできたプレーを、こういうプレッシャーのかかる場でもしてもらいたかったので、常に話すことを心がけました。そんなたいしたことは言っていませんが、若い選手たちは『コミュニケーションを取ってくれてるな』とは感じてくれると思うので」
この日、61.9%という高いスパイク決定率でチーム最多の15得点を挙げた柳田は、「僕ら若いチームが伸び伸びとプレーする上で、酒井さんがどっしりと土台を固めてくれているのは大きかった」と感謝した。
この日は主将の栗山も、安定したレセプションと高いスパイク決定率でチームを支えた。
「僕は今シーズン序盤、もっと自分がやらなきゃとか、キャプテンだからとか、考えすぎて、自分で自分を難しくしすぎて自滅していた。入替戦は独特の雰囲気だと聞いてはいたけど、難しく考えすぎて同じことを繰り返したくなかった。ミスしたとしても引きずらずにすぐ切り替えて、自分のプレーができれば結果はついてくる。今日はそういう自信をしっかり持って、練習してきたことを出すことができました」
主将1年目の今シーズンは苦しんだが、栗山はその中で自分をコントロールする術を身につけ、たくましさを増した。
ただ、チャレンジマッチはまだ初日を終えただけ。2日目の戦いですべてが決まる。
栗山は、「今日はそれぞれがしっかり自分の仕事をできていたけど、ネットタッチやサーブミスなど、もっと減らせる失点があった。明日もしっかり最初から最後まで気を抜くことなく勝ち切りたい」と気を引き締める。
酒井もこう決意を語った。
「相手は明日、たぶん今日よりも負けてもともとという気持ちでぶつかってくると思うので、こちらも若さを前面に出して、来季へのいいスタートになる試合をしたいと思います」
チャレンジマッチ2戦目も攻めの姿勢を貫き、来季、V・プレミアリーグでリベンジを果たすための挑戦権を勝ち取りにいく。