2015/16 V・プレミアリーグ 大阪HG
- 開催日時
- 2016年2月 7日(日) 13:07
- 会場
- 大阪市中央体育館
3
- 25-20
- 25-23
- 25-15
WIN
0
スターティングメンバー
-
山村 宏太
-
柳田 将洋
-
エバンドロ グエッラ
-
山本 湧
-
栗山 雅史
-
塩田 達也
酒井 大祐
リベロ
リザーブメンバー
-
鈴木 寛史
-
岡本 祥吾
-
金子 隆行
-
鶴田 大樹
-
椿山 竜介
-
米山 達也
-
高橋 賢
試合経過
2015/16V・プレミアリーグ、レギュラーラウンドはいよいよ最終戦を迎えた。現在7位のサンバーズは、大阪ホームゲームで1位の豊田合成トレフェルサと対戦した。サンバーズがファイナル6に進むためには、セットカウント3-0か3-1で勝利しポイント3を獲得することが最低条件となる。
第1セットの立ち上がりはエバンドロのスパイクとノータッチエースで2-0と好スタートを切った。この日も塩田のクイックは好調で、相手ブロックが2枚来ればその後ろにフェイントを落として得点を奪う。中盤、エバンドロのバックアタックでリードを広げ、柳田のサービスエースで12-8と点差を広げた。さらに、山村のサーブで崩し、塩田がダイレクトスパイクをたたきこみ14-9とする。その後も塩田のクイックやブロックで流れを渡さない。終盤はエバンドロ、柳田のスパイク、栗山の時間差攻撃などでサイドアウトを重ねていく。スパイクミスが続いて追い上げられるが、エバンドロのブロックで失点を断ち切り、サンバーズが第1セットを先取した。
第2セットは序盤ミスが出て先行されるが、栗山がサーブで揺さぶり、エバンドロの連続ブロック、柳田のカウンターアタックで連続得点を挙げ8-5とリードした。さらに、塩田も緩急をつけたサーブでエースを奪い11-6と点差を広げる。追い上げられても、栗山の力強いカウンターアタックで再びリードを広げた。その後、豊田合成のカウンターアタックやブロックで1点差に追い上げられるが、終盤、柳田のサーブで崩してミスを誘い21-18と再び点差を広げた。ところが、サンバーズにスパイクミスが出て追い上げられ、サーブで崩されて22-22と追いつかれた。しかしエバンドロのカウンターアタックでセットポイントを握ると、最後は塩田が思い切りよくクイックを打ち込んで逃げ切り、サンバーズが2セットを連取した。
第3セットは山村、塩田のクイックや栗山のスパイクでサイドアウトを重ねるが、豊田合成のサービスエースやブロックで4-6と先行された。それでも、主将の栗山が鋭いサーブでエースを奪いすぐさま追いつくと、エバンドロのカウンターアタックで7-6と逆転。一度は逆転されるが、ブロックのワンタッチからエバンドロがカウンターアタックを決めて再び逆転。さらに、山本のブロックやエバンドロ、柳田のスパイク、山村のブロックなどで7連続得点を奪い15-9と一気にリードを広げた。その後も柳田の強烈なサーブで崩して山村のブロックで仕留め17-10と点差を広げる。勢いに乗るサンバーズは終盤、山本がコートの外からつないだボールを柳田がたたき込む好プレーも出て流れを渡さず、大差で第3セットを奪い、セットカウント3-0で勝利。今季初の3連勝でレギュラーラウンドを締めくくった。
主将の栗山は、「今日の試合は、昨日と同じく負けられない試合だったけど、みんな昨日よりも硬くならず、いい表情でできていた。1人1人が自分の仕事をして、ちょっと相手に先に行かれても焦らずに粘り強くバレーができていたので、今日の試合を今後もやっていきたい」と晴れやかな表情で語った。
レギュラーラウンド前半戦はなかなか勝ち星を挙げられず苦しみ、終盤戦はファイナル6進出をかけた重圧の中プレーした。初めてシーズンを通して戦ったルーキーの柳田は、レギュラーラウンドをこう振り返った。
「最後の2戦は、プレッシャーは確かにありましたけど、しびれる状況の中でもしっかりできたかなと思う。今季、負けてこういう順位だから言えるというか、負けなければ感じられなかったことだと思うんですが、改めてこのチームでよかったなと感じました。すごく信頼できる周りの人に、苦しい時こそ支えてもらった。悪い時こそ、支えて、上にあがっていこうという団結の心があるチームだなと改めて思いました」
柳田と同じルーキーの山本や塩田がこの終盤戦、チームに新しい風を吹き込み、サンバーズがようやく今季の勝ち方をつかみかけたところで、レギュラーラウンドは終了した。最終戦では3ポイントを獲得し、この日できることはやりきった。
ただ、サンバーズの勝利の後、広島会場で行われた試合で、6位のJTサンダーズが勝利したため、サンバーズの7位が確定。サンバーズはファイナル6進出を逃し、チャレンジマッチ(入替戦)に臨むこととなった。
最終戦を終え、この結果が出る前、リベロの酒井はこう語っていた。
「今日は自分たちがやるべき仕事がきちんとできていた。今のサンバーズにとっては、勝つことがいい薬になると思う。波はありましたが、昨日今日踏ん張れたことが、今このチームにはすごくプラスになる。ここにきて最後にこういう試合ができたということを自信に変えれば、間違いなく、次がファイナル6であっても、入替戦であっても、勝てると思います。どっちであっても試合はできるのだから、勝てばいいんです」
その自信と、苦しいシーズンを戦い抜いた経験を携え、サンバーズは次なる舞台、V・チャレンジマッチ(3月5日、6日)への準備を整える。