2015/16 V・プレミアリーグ 静岡大会
- 開催日時
- 2015年12月13日(日) 15:00
- 会場
- 草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)
0
- 29-31
- 17-25
- 23-25
LOSE
3
スターティングメンバー
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栗山 雅史
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星谷 健太朗
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岡本 祥吾
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エバンドロ グエッラ
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山村 宏太
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松崎 廣光
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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金子 隆行
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阿部 裕太
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柳田 将洋
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椿山 竜介
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米山 達也
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酒井 大祐
試合経過
2015/16V・プレミアリーグは、レギュラーラウンド後半戦に入った。と同時に、これが年内最後のリーグ戦。現在7位のサンバーズは、4位の東レアローズと対戦した。
第1セット、栗山が立て続けにスパイクを決めて攻撃のリズムを作ると、星谷、エバンドロのサービスエースで6-4と先行した。中盤、互いに拾いあってラリーが続くが、サンバーズはそのラリーをものにできず9-10と逆転され、ミスが出て引き離される。しかし終盤、栗山のジャンプサーブで崩し、今季初先発の松崎がブロックでしとめて19-19と追いつくと、東レにミスが出て21-20と逆転した。
その後、逆転されても、エバンドロがサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて23-22と再び逆転。しかしデュースに持ち込まれると、つなぎにミスが出て先行される。エバンドロのスパイクで再び先行するが、レセプションを崩され、スパイクミスが出て流れを手放す。最後もスパイクミスが出てしまい、29-31でセットを落とした。接戦には持ち込んだが、大事なところでつなぎのミスやスパイクミスが出たことが響いた。
第2セットは東レのサーブに崩され4-8とリードを許す。その後も、東レの4本のブロックやサービスエースなどで8-16と大きく点差を離された。途中から入った椿山のスパイクや、山村のブロックなどで一度は追い上げるが、終盤、再び引き離され、セットを連取された。
後がなくなった第3セットは、柳田がコートに入った。「求められているのは攻撃だと思うので、どんどんトスを呼んで打っていこうと思った。勝つためには、相手に向かっていく気持ちが必要だけど、今少しチームはそこが薄くなっているかなと感じたので、攻撃する人間の一人として、今日はそこを強めに意識しました。今のチームを変えられるのは気持ちだと思ったので」と柳田。
その言葉通り、柳田がレフトから力強いスパイクをたたき込み、チームに勢いをもたらすと、エバンドロが立て続けにスパイクを決めて7-3とリードした。その後も、相手コートの隙にボールを落とすエバンドロのクレバーなプレーが出て流れを渡さず、栗山のスパイクや星谷のブロックで得点を重ねる。中盤、東レの好守備から切り返されて13-13と追いつかれるが、エバンドロのサービスエースで再び引き離すと、柳田もサービスエースで続き17-14とリードを広げた。
ところがその直後、サンバーズのスパイクを粘り強く拾われて切り返され、逆にサンバーズは守備が機能せず連続失点。17-18と一気に逆転された。柳田のパイプ攻撃で再び流れを呼び込み、エバンドロのブロックで逆転するが、終盤、レセプションを崩されて切り返され、21-23と2点差をつけられた。東レのマッチポイントから、酒井が好守備を見せて追いつくチャンスを作ったが、それをものにできず、セットカウント0-3で敗れた。
東レは組織的かつ粘り強い守備でサンバーズのスパイクを拾い、サンバーズはスパイク決定率を38.8%に抑えられてしまった。
栗山は、「昨日の豊田合成も今日の東レも、ブロックを抜いてもレシーバーがいるなどチームとして組織だっていて、それにはめられた。逆にこちらは、もっとブロックフォローできるボールがあったし、僕自身も、フェイントを取りにいけなかった場面があった。ここは決められてもいいけどここは拾わなきゃいけない、というふうに、もう少し割り切ってやっていかなきゃいけないと感じました」と課題を語った。
東レの粘りにあいながらも、栗山は51.9%、第3セットに入った柳田は60.0%という高い決定率を残したが、それでも第1、3セットの接戦を取りきれなかったことを2人は悔やんだ。このところ、中盤までリードしていても、終盤に逆転されるセットが多く見られる。
「20点台に入ってから、1点ずつどう取るかというところで、真の力を試されると思うけど、今チームはそこで力を発揮できていない。スキルは足りているし、ファイトも詰まっていると思う。それでもこういう状況に陥ってしまっている...」と柳田ももどかしそうに言う。
負けが先行していることで、チームとして自信を失っている状況だが、「自信は、僕は正直あります」と柳田は力強く言い切った。
「Vリーグでやっていける自信はあるし、決める自信も満々でスパイクを打っています。むしろ、(20点以降のような)しびれる状況の方がワクワクする。そこをつかめないとすごく悔しいけど、そこを勝ち切れば、おいしい思いをみんなで味わえると思うので、なんとか競り勝って、勢いに乗りたいです」
若さと勝ち気があふれるルーキーの言葉が、もがき続けるチームに一筋の明かりをともす。
年内のV・プレミアリーグは3勝9敗の7位で終えたサンバーズ。19日からは、今年最後の大会、天皇杯に臨む。
柳田は、「リーグとは別の大会なので、気持ちを新しくリセットして臨めるんじゃないでしょうか。そういうふうに何でもポジティブに捉えて挑みたいと思います」と意気込みを語った。
心機一転。ゼロからスタートする天皇杯で勝ち方をつかみ、今季の流れを一気に変えたいところだ。