2015/16 V・プレミアリーグ 静岡大会
- 開催日時
- 2015年12月12日(土) 14:00
- 会場
- 草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)
0
- 18-25
- 18-25
- 25-25
LOSE
3
スターティングメンバー
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栗山 雅史
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岡本 祥吾
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山村 宏太
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星谷 健太朗
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エバンドロ グエッラ
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金子 隆行
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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阿部 裕太
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柳田 将洋
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椿山 竜介
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米山 達也
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松崎 廣光
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酒井 大祐
試合経過
2015/16V・プレミアリーグは、年内残すところ2試合となった。現在7位のサンバーズは、首位の豊田合成トレフェルサと対戦した。
第1セット序盤、サンバーズは豊田合成のジャンプサーブに崩されてスパイクミスが続き、2-5と先行される。その後、エバンドロのブロックで追い上げるが、つなぎにミスが出て再びリードされる。しかしその後は、レセプションを崩されても、スパイカーがリバウンドを取って攻め返すなど、ミスをなくして1点1点粘り強く取っていこうという姿勢が見える。ディグもよく上げ、粘って食らいついていくが、中盤、イゴール・オムルチェンに連続サービスエースを奪われ15-9と一気に引き離された。終盤、山村のブロックで追い上げるが、サンバーズはこのセット4本目のサービスエースを奪われ、第1セットを失った。
第2セットは、粘り強く拾って豊田合成のミスを拾い、1点1点泥臭く得点を重ねていく。しかし、サーブミスが続いて乗り切れず、スパイクミスで6-8と先行された。それでも、山村が相手のクイックをシャットアウトして流れを変えると、エバンドロの好守備など、サンバーズは粘り強く拾って山村のBクイックで鮮やかにラリーを制し、9-8と逆転に成功した。ところが、レセプションとつなぎにミスが出て逆転されると、中盤、またもイゴールのサーブにおされてミスが出てしまい、11-15と引き離された。その後もサービスエースなどで点差を広げられ、このセットも奪われた。
第3セットは、第2セット終盤からコートに入った松崎、柳田が引き続き起用された。今季初めてセットのスタートから入った松崎は、「自分はずっと出ていなかったので、体力的には誰よりも元気。だから、サーブやディグなど自分の持ち味を出して、プレーでチームを活気づけようと思った」。
するとセット序盤、その松崎のサーブで崩し、エバンドロがカウンターアタックを決めて先行する。さらに、柳田の爽快なサービスエースが決まり9-6とリードを広げた。その後もエバンドロのサーブで崩すなど、サンバーズのサーブが機能し始め12-9とした。中盤、豊田合成のブロックなどで逆転されるが、終盤、エバンドロのサービスエースなどで20-18と再び逆転。しかしその後、豊田合成にサービスエースを奪い返され20-21と逆転される。
それでもサンバーズは松崎のサーブで崩してミスを誘い、同点に追いつくと、柳田が豊田合成の大砲・イゴールをシャットアウトして23-21と逆転し、ムードは最高潮に達した。このままセットを奪取したいサンバーズだが、続くチャンスをミスで逃すと、その直後、豊田合成のサーブに崩され、ブロックに捕まり連続失点。一気に23-25でセットを奪われ、セットカウント0-3で敗れた。
「いい流れは作れたけど、セットを取れなかった......。いい形で連続得点を取ったあとに、同じように相手に連続で取られてしまった。今チームは、点差が競っている時に、ここなら決まると自信を持ってコンビを組めていない」と松崎は悔しそうに語った。
攻撃も守備も粘り強く戦おうという姿勢は見えたが、どうしても相手の強力なサーブに対し直接失点してしまったり、ミスが出て引き離された。
ただ、そんな苦しい試合の中でも存在感を発揮したのはベテランの山村だった。要所で3本のブロックを決め、ネットから離れた場所からの難しいトスも、相手ブロックの隙間をぬって巧みに決めた。
「それを何とかするのが仕事です」と百戦錬磨のベテランは頼もしい。しかし、もどかしそうにこう言った。
「フェイント以外ほとんど決まっていたのは自信になるし、不調だったブロックも取り戻せてきていて、個人的にはすごくいい状態にあります。でもそれに勝ちがついてこないというのが何より歯がゆい。なんとか勝って勢いに乗っていきたいところなんですけど...。上位のチームに勝っていかないと、順位的に苦しいのはわかっているので、なんとか早く連勝して、勢いをつかみたいです」
なかなか勝ち星をつかめない中、選手1人1人が悩み、悔しい思いを抱えている。次戦は年内最後のリーグ戦。これまでのうっぷんをぶつけ、勝利で締めくくりたいところだ。