2015/16 V・プレミアリーグ 愛知大会
- 開催日時
- 2015年12月 5日(土) 13:00
- 会場
- 岡崎市中央総合公園総合体育館
0
- 22-25
- 18-25
- 18-25
LOSE
3
スターティングメンバー
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鈴木 寛史
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金子 隆行
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エバンドロ グエッラ
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阿部 裕太
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柳田 将洋
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星谷 健太朗
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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椿山 竜介
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栗山 雅史
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米山 達也
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松崎 廣光
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酒井 大祐
試合経過
年内のV・プレミアリーグは残すところ4試合。現在7位のサンバーズは、6位のJTサンダーズと対戦した。
第1セット、サンバーズは先行されるが、柳田の強力なジャンプサーブで崩し、エバンドロのブロックで6-6と追いつき、その後は互いにサイドアウトを取り合う展開となる。中盤、エバンドロのサーブで崩して阿部のブロックが決まり10-9と先行したが、その後、JTのサーブに揺さぶられて攻撃の的を絞られ、ブロックに捕まり10-12と逆転される。その後もブロックで12-16とリードを広げられた。
それでも、柳田がカウンターアタックを決めて追い上げを開始。エバンドロのスパイクなどで19-18と逆転した。しかし終盤、サンバーズのコンビが乱れて切り返され、20-22と再びリードを奪われ、セットを失った。
第2セットも出遅れるが、このセットから入った栗山が勢いよくスパイクを決める。さらにラリーを栗山のスパイクでものにして6-5と逆転。しかし、サンバーズにスパイクミスが出てすぐに逆転されてしまった。好守備が出ても、そこで簡単にスパイクミスを出し、チャンスをふいにしてしまう。追い上げられないまま中盤に入ると、JTの2本のサービスエースなどで11-17と一気に点差を広げられた。セット途中から入ったセッター岡本がトスをうまく散らし、栗山のスパイクや山村のクイックをいかしてサイドアウトのリズムを作っていくが、大差を巻き返すことはできず、セットを奪われた。
それでも第2セット終盤の攻撃のリズムを第3セットにつなげたいサンバーズだが、出だしにコンビミスが出たり、サーブミス、スパイクミスが続いて勢いに乗れず2-6と出遅れる。入ったばかりの椿山が勢いよくスパイクを決め、山村は2枚ブロックが来ても巧みにブロックアウトを奪う。岡本も相手コートをよく見てツーアタックを決めるなど、途中出場の選手が奮闘し流れを取り戻そうとするが、連続得点を奪えない。すると終盤、JTのブロックで点差を広げられ、セットカウント0-3で敗れた。
ブロックフォローを繰り返しながら粘り強く、ミスなく戦うJTに対し、サンバーズはスパイクミスや被ブロックが多く、粘り強い攻撃ができなかった。
ジルソン監督は、「スパイカーが難しい状況の時は、相手のブロックを利用したりリバウンドを取ったりして、直接的な失点を少なくするよう指示はしているが、試合中、苦しい場面では選手が自分の世界に入ってしまい、なかなか指示が頭に入らない状況になる」と分析する。「明日の試合に向けては、ミスが出たり、物事がうまくいかなかった時に、すぐにスイッチを切り替えて、次のアクションの準備をすばやくするようにと伝えたい」。
リベロの鶴田も、「みんな、気迫を持って試合をスタートしたんですが、負けがこんでいるせいか、リードされると気持ちが落ちてしまい、やられてしまう。昨シーズンのように勝っていた時は、相手にリードされても『まだ大丈夫!いける!』という感じだったんですけど......」と明かす。
2勝7敗の7位と苦しむチームの中、リベロ転向2年目の鶴田は、横の選手のレセプションを積極的にカバーするなど、なんとか流れを変えようと奮闘している。
昨季は1年目ながら先発起用され、決勝の舞台も経験したが、今季は酒井という強力なライバルが加入した。しかし鶴田は「酒井さんが入ってくれたことが僕は本当に嬉しかった」と言う。
「昨季初めてリベロをやって、正直、リベロがどんなものか、まだわかっていない部分があった。だから、日本トップのリベロを間近で見られることは、すごくプラスになるんじゃないかと思ったんです。酒井さんから学びたいのはコート上の落ち着きですね。どんな強いサーブやスパイクが来ても、酒井さんは自然体で受け流す。普通なら力が入ってしまうものだけど、酒井さんは常に自然体で力みがないから、周りがよく見えている。『ああいう人をリベロって言うんだな』と思いました。僕も意識してやっていますが、なかなかうまくいきません」
今季、鶴田は先発を外れた試合もあるが、現在は、サンバーズにサーブ権がある時は酒井、サイドアウトを取る時は鶴田が入る起用法となっている。
「今は、酒井さんから学べて、試合にも出られる。本当に成長の機会を与えてもらっているので、それに応えなきゃダメだなと思っています。連続失点をなくすことが今のチームの課題ですが、連続失点するということはサイドアウトを取れていないということなので、そこは責任を感じています。もっと酒井さんのように声をかけたり、周りを落ち着かせるようにしないと」
まだまだ成長途上のリベロだが、お手本が近くにいることで、やるべきことは明確になっている。
次戦の相手は1レグで勝利したFC東京。鶴田は、「自分たちがリードしても、リードされても、点数を気にせず、常に同じ気持ちで自分たちがやってきたバレーを出すことだけに集中したい。自分たちの持っている技術を100%出せるよう頑張ります」と決意を語った。