2015/16 V・プレミアリーグ 東京HG
- 開催日時
- 2015年11月22日(日) 13:00
- 会場
- 大田区総合体育館
3
- 25-21
- 25-19
- 22-25
- 25-23
WIN
1
スターティングメンバー
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柳田 将洋
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阿部 裕太
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鈴木 寛史
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星谷 健太朗
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椿山 竜介
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金子 隆行
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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山村 宏太
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岡本 祥吾
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山本 湧
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栗山 雅史
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米山 達也
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松崎 廣光
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酒井 大祐
試合経過
2015/16V・プレミアリーグは1レグ最終戦を迎えた。現在1勝5敗の8位と苦しむサンバーズは、東京ホームゲームにて7位のFC東京と対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはコンビが合わず連続失点するが、椿山のバックアタック、柳田のレフトスパイクですぐさま追いつき、FC東京のミスで6-5と逆転した。レセプションを崩されても、柳田が強烈なスパイクで3枚ブロックをぶち抜いて会場を沸かせ、椿山のカウンターアタックで10-8とリード。さらに、鈴木が力強いジャンプサーブでエースを奪い12-8と引き離した。前日、「コンビが課題」と語っていた星谷のクイックも決まり、流れを渡さない。
この日は、ベンチスタートとなった山村が、「ブロックフォロー行けよ!」「星谷走れ!」と声を張り上げてコート上の選手たちを鼓舞するなど、ベンチの選手からも絶えず声が出て、1点1点一体感が高まっていった。山村は「やっぱり強いチームや、まとまっているチームは、試合に出ている選手だけじゃなく、控え選手やベンチに入れない選手もみんながチームのために全力でやっている。自分は今はベンチスタートだけど、その中でやれることをマックスでやろうと思った」と振り返る。
終盤、FC東京のブロックなどで1点差に迫られるが、椿山のスパイクで流れを断ち切ると、柳田の強烈なサーブで崩して相手のミスを誘う。最後は椿山のノータッチエースが決まり、サンバーズが第1セットを先取した。
第2セット、FC東京はセルジオ・フェリックスが爆発力を発揮し次々にスパイクを決めるが、サンバーズも柳田や金子のスパイク、鈴木のクイックで応戦し一進一退の展開となる。中盤、好守備から椿山がスパイクを決め、さらに椿山のサービスエースで15-12と引き離す。その後も粘り強い守備から、柳田の強烈なスパイクでラリーを制しリードを広げる。終盤もブロックのワンタッチで作ったチャンスを、椿山が確実に得点につなげて引き離し、最後は柳田が強烈なバックアタックをたたき込み、サンバーズが2セットを連取した。
第3セットは星谷がクイックを決めて走り回り、金子のブロックなどで6-4と先行した。追いつかれても、酒井の好守備を椿山が得点につなげ再びリード。中盤、柳田がブロックに捕まるが、すぐにトスを呼びストレートに打ち抜いて取り返す。そして中盤、柳田のサーブが炸裂し15-11と点差を広げた。ところがその後、スパイクミスで流れが変わり、FC東京の強烈なサーブにポイントを奪われ追い上げられる。守備のいい松崎が入ってしのぐが、その後FC東京の連続ブロックで18-19と逆転された。ピンチサーバーの米山のサーブで一度は追いつくが、その後またリードされ、追い上げるチャンスでミスが出てしまい、このセットを失った。
第4セットも4-7と先行されるが、コートに入った山村がすぐさまクイックを決め、走り回った。「盛り上げて、第二の星谷になろうと思った(笑)。年齢とか関係なく、ムードを変えるのは、途中から入る人の役割だから」と山村。
そして中盤、その山村がサーブで相手を揺さぶってミスを誘い、一気に15-15と追いついた。その後、レセプションを崩されてリードされるが、途中から入った栗山のスパイクで流れを切り、その栗山のサーブで崩して再び追いつく。引き離されても、椿山のカウンターアタックでまたも同点に。ネットインサーブにも食らいついて拾い、金子のスパイクでピンチを脱すると、ブロックのワンタッチから、椿山がバックアタックをライン際にたたき込み23-22とついに逆転。さらに、金子のサーブで崩して山村のクイックで切り返し24-22とマッチポイントを握ると、最後は椿山のスパイクで締めて、今シーズン2勝目と、今季初の3ポイントを獲得した。
苦しい場面でパワーあふれるスパイクを決め、54.1%という高い決定率でチーム最多の22得点をたたき出した椿山は、試合後、表情に手応えをにじませた。
「今日は考えすぎず、頭を整理してスッキリした状態で試合に臨めました。今日はあまり相手にブロックされることがなかったので、だんだん自信を持てて、ブロックに当てて出せばなんとかなるんじゃないかと思えた。相手ブロックが迷っているような感じがしたので、気持ち的に優位に立てていたのが大きかったと思います。最近試合に出続けているので、試合感覚も戻ってきました」
怪我をした同じオポジットのエバンドロは練習を再開しているが、「ポジションは譲らない」という気持ちをプレーで表現した。「僕がそういう気持ちでいた方が、エバンドロのモチベーションも上がると思うので」と椿山。
今季は苦しいスタートとなったが、この日は1人1人がしっかりと自分の役割を果たし、1レグを勝利で締めくくった。
阿部は、「自分のキャリアの中でも結構苦しいほうのシーズンになっていますが、こういう時こそチームが成長する、チーム力がアップする時だと思うので、チーム一丸となって苦境を乗り越えて、2レグから全勝する気持ちでやっていきたい」と力強く宣言した。
次週のパナソニックパンサーズ戦から2レグがスタートする。サンバーズの巻き返しが、ここから始まる。