2015/16 V・プレミアリーグ 愛知大会
- 開催日時
- 2015年11月 8日(日) 13:00
- 会場
- 刈谷市総合運動公園体育館(ウイングアリーナ刈谷)
2
- 25-17
- 17-25
- 25-18
- 20-25
- 12-15
LOSE
3
スターティングメンバー
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鈴木 寛史
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金子 隆行
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エバンドロ グエッラ
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岡本 祥吾
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栗山 雅史
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山村 宏太
酒井 大祐
リベロ
リザーブメンバー
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阿部 裕太
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柳田 将洋
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椿山 竜介
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星谷 健太朗
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米山 達也
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松崎 廣光
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鶴田 大樹
試合経過
11月8日、刈谷市総合運動公園体育館にて今シーズン第3戦が行われ、サンバーズは昨シーズン7位の東レアローズと対戦した。
開幕2連敗中のサンバーズは試合の立ち上がり、エバンドロのサービスエースやカウンターアタックで連続得点。さらに、栗山のバックアタック、岡本のブロックで6-0とスタートダッシュに成功した。サンバーズに加入後初先発となったリベロの酒井が、1回ごとに周囲にレセプションの指示を出し、確実にサイドアウトを重ねていく。中盤、エバンドロの強力なサーブで崩して15-7とリードを広げ、終盤は山村のクイックで得点を重ねて、サンバーズが大差で第1セットを先取した。
しかし第2セットは攻めに出た東レのサーブにおされ1-5と先行される。金子や栗山のスパイクで悪い流れを切り、サイドアウトを重ねるが、中盤、サンバーズにミスが出て引き離される。サンバーズは、難しい状況ではブロックに当ててリバウンドを取り、攻め直すというしつこい攻撃の形が徐々に出てくるが、サーブにミスが多く追い上げらず、セットを取り返された。
第3セットもレセプションを崩され、スパイクミスが続いて先行される。それでも、鈴木のサーブで崩し、栗山のブロックで仕留め追い上げ開始。ところが、エバンドロが右足を痛めて退場してしまう。しかしこのアクシデントに選手たちが奮起した。栗山がサーブで崩して東レのミスを誘い12-12と追いつくと、エバンドロに代わって入った椿山がサーブで揺さぶり、金子の巧みなスパイクや鈴木のブロックで連続得点。17-14と一気にリードを奪った。さらに、栗山のブロックや金子のサービスエースで引き離すと、ピンチサーバーの米山もノータッチエースを奪い、セットを奪った。
第4セットは椿山が破壊力満点のスパイクを打ち込みチームに勢いをつける。すると、山村に立て続けにブロックが出て8-5とリードした。しかしその後、東レにサービスエースを奪われて同点とされ、中盤、東レのブロックに捕まり14-16とリードを奪われた。その後も東レのブロックやカウンターアタックで点差を広げられてセットを落とし、試合はフルセットに持ち込まれた。
第5セット、オポジットに栗山、アウトサイドに金子と柳田を入れる新布陣で臨んだサンバーズは、セットの立ち上がり、東レのミスや栗山のバックアタックで3連続得点を奪う。その後も金子のスパイクなどで5-1とリードし、このセットから入った柳田の力強いスパイクも決まり8-4でコートチェンジとなった。ところが、サンバーズのミスから流れが変わる。東レのスパイクで追い上げられ、サンバーズのスパイクミスでついに10-11と逆転された。さらに東レのブロックで点差は広がり、最後もサンバーズにスパイクミスが出て12-15で敗れた。今季初の勝ち点「1」は獲得したが、初白星には届かず3連敗となった。
「この勝ち点1に、意味を見出さなきゃいけない」
そう話すのは、JTサンダーズから今季サンバーズに移籍したリベロの酒井だ。
「どうしたらセットを取れて、どうしたらセットを落とすのかを、みんなが理解した試合になったと思う。やっぱりミスをしていたら負ける。練習中から結構ミスが多かったので、練習通りのプレーが出たということ。例えば、セッター以外の誰かが二段トスを上げるというような難しい状況で、スパイカーは無理に点数を取りにいってミスするんじゃなく、上位のチームは、相手の嫌な場所に返して、こちらが3枚ブロックに行ける状況を作るといったクレバーさがある。サンバーズはそういうところをつめていければ勝てるチームだと思う。本当に選手のポテンシャルは高いので」
昨季の優勝リベロ、酒井がサンバーズに来た時、ジルソン監督からは「うしろから声を出して統率してくれ」と言われた。2連敗中の重苦しい雰囲気の中、初先発した酒井は、指揮官の期待通りに常に周囲に声をかけ、指示を出したり鼓舞したりと統率力を発揮した。
「とにかく勝ち点を取りにいくということと、チームのみんなが抱えているストレスをなるべく軽減してあげたいと思った。それに、自分にとってはアピールの場。新人と同じで、もう一度サンバーズというチームで、自分の立ち位置を確立しなければいけませんから。僕は昨シーズンの後、一時は所属チームがないという経験をしたので、今はやっぱり、バレーボールが楽しいですね」
この1年で、優勝も、苦境も味わった守護神は、「今がチームのターニングポイント。落ちていくか、上がることができるかの瀬戸際だと思う。優勝するための試練ですね」と言う。
次戦は14日のパナソニックパンサーズ戦。サンバーズは、きっとここから這い上がるはずだ。