2015/16 V・プレミアリーグ 福岡大会
- 開催日時
- 2015年10月31日(土) 14:05
- 会場
- 福岡市民体育館
1
- 25-20
- 20-25
- 20-25
- 21-25
LOSE
3
スターティングメンバー
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阿部 裕太
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鈴木 寛史
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柳田 将洋
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栗山 雅史
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山村 宏太
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エバンドロ グエッラ
鶴田 大樹
リベロ
リザーブメンバー
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岡本 祥吾
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金子 隆行
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椿山 竜介
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星谷 健太朗
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米山 達也
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松崎 廣光
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高橋 賢
試合経過
10月31日、2015/16V・プレミアリーグが開幕した。満員の観客に埋め尽くされた福岡市民体育館で、昨シーズン準優勝のサンバーズは、昨季優勝チーム、JTサンダーズと対戦した。
昨季のファイナルの再現となった開幕戦。気迫あふれるサンバーズは、立ち上がりから武器のサーブでJTを攻め立てる。まずは新人の柳田が、9月のワールドカップも沸かせた強烈なサーブでポイントを奪い3-1とリード。さらに緩急をつけたサーブで崩し、新キャプテンの栗山が高い打点からカウンターアタックを決めて点差を広げる。その栗山はサービスエースも奪い8-4とスタートダッシュに成功した。
初戦の緊張からか、中盤、サンバーズにミスが続き追い上げられるが、エバンドロのスパイクでリズムを立て直し、1点リードのまま終盤へ。すると、山村がブロックタッチで作ったチャンスを、エバンドロ、栗山がきっちり得点につなげて23-19と突き放し、第1セットを先取した。
第2セットも阿部のブロックやエバンドロのスパイクなどで8-5と先行する。しかしサンバーズはその後ミスが出て追いつかれると、JTの強烈なサーブに崩されて連続失点。10-13とリードを奪われた。終盤、エバンドロのバックアタックや、栗山の連続ポイントで追い上げるが、最後もサービスエースを奪われ、セットを取り返された。
仕切り直した第3セットは、鶴田の好守備をエバンドロが得点につなげて3-1と先行する。しかしこの日のサンバーズはリードしてもそのまま走ることができない。このセットもJTのブロックやミスで逆転された。それでも中盤、柳田に代わり金子がコートに入ると、勢いよくスパイクを決めて走り回り、反撃開始。巧みなサーブで相手を揺さぶり、エバンドロが得点につなげて13-12と逆転に成功した。さらに鈴木がライン際を狙ったジャンプサーブでポイントを奪いリードを広げる。ところが終盤、逆にJTの強力なサーブに崩されて連続失点し、再び逆転を許す。ピンチサーバーの米山のサービスエースで追い上げるが及ばず、セットを連取された。
第4セットはコートに戻った柳田が力強いバックアタックを決め、勢いよくセットをスタートする。栗山、柳田のスパイクで得点を重ね、山村のブロックで9-6とリードを広げた。その後、サービスエースを奪われて逆転されるが、JTにミスが出てサンバーズが逆転。しかし終盤、JTのサーブにおされたサンバーズにミスが続き、18-20と逆転を許してしまう。その後追い上げることはできず、セットカウント1-3で敗戦となった。
互いに強力なサーブで攻め合う展開となったが、サンバーズはレセプション(サーブレシーブ)が崩された時に、つなぎやスパイクにミスが出たりブロックされるなど直接失点する場面が多く、粘り強く得点につなげることができなかった。
栗山は、「1セット目はサンバーズらしく豪快に、サーブで攻めて、二段トスも打ち切って、といういい時のバレーができていたけど、試合後半は1、2点リードしても余裕がなく、うちの悪い時のバレーになってしまった。1、2点リードした後に、3、4点と突き放したかったけど、サーブミスが多かったりして、もう1点が取れなかった。もう一度サーブの精度を確認して、状況ごとの打ち方も考えていきたい」と反省点を語った。
また主将として、「僕自身、今日はいっぱいいっぱいでやっていたので、もう少し余裕を持って、周りに声をかけたり、盛り上げたりしていかないといけない」と自覚ものぞかせた。
一方、プレミアリーグ初先発となった柳田は、敗戦にも表情は沈んでいなかった。
「負けはしたんですけど、いい場面やいいプレーもたくさん出たので、正直あまり落ち込んでいません。自分自身、チームに遅れて合流したんですが、溶け込めている部分も感じられたので、リーグが進むにつれてどんどんよくなるという期待が自分の中である。反面、コンビやディフェンスの連携など、まだまだ噛み合っていない部分もあるので、そこがガチッと噛み合うようにつめていきたい。来週はもっといいプレーを増やして、サンバーズらしいいいバレーをお見せしたいと思います」
経験豊富なベテランと、伸び盛りの中堅、若手が両輪となって走る今シーズンのサンバーズ。栗山、柳田など、この先チームの核となっていくであろう選手の成長は、そのままチームの成長を意味する。
「来週は同じようなことはしない。長いリーグの中で、この負けをいかして、1戦1戦、自分自身も、チームも、成長していきたい」と、栗山はまっすぐに前を見て決意を語った。