原料
麦芽
主な大麦の生産地
サントリーが購入する麦芽のもとになる大麦の主な生産地は、ヨーロッパと北米です。
ヨーロッパは、ウイスキーやビールづくりに長い歴史があり、北米は、気候条件、土壌、栽培方法などが優れています。
ビール用麦芽
麦芽とは
麦芽とは、発芽した麦のことです。
ビールの味と香りの源となり、また色を形成し泡持ちをよくする働きがあります。
醸造用の大麦には、大きく分けて2種類あり麦芽はその大麦の性質を強く受けつぎます。一般的に、ビールの原料としては二条大麦が使用されます。
大麦が麦芽になるまで
大麦は、精選、浸麦、発芽、焙燥(乾燥)、除根と呼ばれる工程を経て麦芽になります。
- 精選
- 精選機で異物やハスクを除去した後に粒のそろった麦だけを選び出します。
- 浸麦
- 麦を水に浸け、風味をそこなう成分を除去しながら、発芽に必要な水分を吸収させます。
- 発芽
- 発芽条件のととのった麦を発芽装置に入れ、水分、温度、酸素をコントロールしながら約一週間にわたって発芽させます。
- 焙燥(乾燥)
- 発芽した麦芽を乾燥室(キルン)に送り、熱風を浴びせて短時間のうちに乾燥させます。
- 除根
- 乾燥を終了した麦芽は必要のない根を取り除きます。
ビール用麦芽の品質保証
サプライヤーと共同で行う品質管理
大麦の収穫後、サプライヤーと麦芽の品質について協議し、製麦条件や目標品質管理を決定しています。
サプライヤーと共同で品質管理することで、サントリーの基準を満たした高品質の麦芽を安定して調達することが可能になります。
厳選された麦芽の使用
サントリーとサプライヤーの厳しいチェックを受け、安全を保証されたものだけが、商品の原料となります。
- サントリー
- 受け入れ時のサンプリング
- 麦芽の分析・検査
- サプライヤー
- 大麦生産者から提供される情報の確認
- 大麦・麦芽の分析