革新的な商品・サービス、革新的な業務オペレーションの創造のためには、デジタル部門だけでなく、研究・生産・SCM・マーケティング・営業等のあらゆる部門がデジタルリテラシーを備え、それぞれの専門性と掛け合わせて業務に取り組むことが必要です。
そこでサントリーでは、社員の自己啓発の共通基盤である「サントリー大学」に「デジタル学部」を開設。オンラインによる通信教育、社内外有識者の講義映像といった幅広いコンテンツを揃え、誰もが自主的にデジタルリテラシーを修得できる環境を整えています。また、それらのコンテンツを総合的にパッケージ化し、選抜者を対象に週1日、半年に渡って集中的にトレーニングするプログラム「デジタルチャレンジ」も2021~22年にかけて実施しました。
こうしたいわゆる“座学”中心の研修と、各部門の実践的なデジタル活用の場でのOJTのサイクルを回して、各部門のデジタルキーマン育成に取り組んでいます。
一方のデジタル部門。サントリーではデジタル人財を3つの領域に分類し、能力ごとにさらに細かな人財像を定義しています。
また、JAPANリージョンのIT機能会社であるサントリーシステムテクノロジーでは、iCD※を活用した人財育成に取り組んでいます。
※経産省管轄の独立行政法人・IPAが提供するITスキルレベルの可視化フレームワーク
この活動が、NPO法人・スキル標準ユーザー協会(SSUG)が主催するiCD活用企業認証制度にて、同協会初のGold★★★トリプルスター認定企業に選ばれました。
さらに、デジタルの領域は、他のビジネス領域に比べてノウハウや成功事例の水平展開や標準化によるメリットを創出しやすいという特徴があります。そこで、2010年より定期的に開催している世界各エリアの中核会社CIOによる「Global CIO Conference」では、中長期のシステム戦略策定などに加えて、エリアを超えたデジタル人財交流、協同で人財育成を議題に取り上げるなど、積極的に各国でのノウハウ共有を推進。グローバルOne SUNTORYを実践しています。