サントリーグループは、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命の輝き』を目指す」という企業理念のもと、お客様にとって価値ある商品・サービスの提供を目指して活動しています。
この理念実現のため、私たちは、事業活動を通じて蓄積されたノウハウと、AI技術を掛け合わせることで商品・サービスやお客様体験の更なる改善を行い、お客様に喜んでいただける新しい価値の提供に日々チャレンジしています。
AI活用によって事業活動に大きな便益をもたらす一方で、AIは発展途上であり、重大な課題やリスクも伴います。サントリーグループでは、これらのリスクに対して責任ある姿勢で取り組むために、サントリーグループ全体で共有し遵守する、AI基本方針を策定します。
このAI基本方針をサントリーグループ全体で実践していくため、AI活用のための適切なガバナンス体制を構築し、AI活用を推進していきます。
サントリーグループは、AI基本方針及び適用ある各国の法規制等を遵守し、責任あるAI活用を通じて、「世界で最も愛され、信頼される食品酒類総合企業グループ」を目指し、更なる革新と挑戦を続けていきます。
サントリーグループは、お客様にサントリーグループならではの商品・サービスやお客様体験等の価値を提供するために、これまで培ってきたサントリーグループの強み(ブランド価値創造、MONOZUKURI技術、文化・社会貢献等)とAI技術を融合し、イノベーションを加速するとともに、社外との積極的な共創を推進していきます。
サントリーグループは、サントリーグループ人権方針を策定し、常に個人の人権と人格を尊重します。AI技術の進歩によってもたらされる恩恵だけでなく、AI技術の利活用によって起こり得るバイアス、不公平さ、差別、偽情報等のリスクに対し、人間の尊厳や能力、可能性が限定・否定されることのないよう配慮するとともに、そうした危険性につながるAI技術の悪用・誤用がなされることのないよう取り組みます。
サントリーグループは、AI技術を利活用した商品・サービスの開発・提供にあたっては、AIによって起こり得るさまざまなケース(著作権・肖像権・パブリシティ権の侵害、誤った情報提供等)を想定し、適正にリスクの分析・検証を行い、AI技術を利活用した商品・サービスの安全性を目指します。また、AI技術の進展や社会の変化に合わせて、利活用の適用範囲を適宜見直していきます。
サントリーグループは、AI技術の利活用にあたって収集・活用するデータが、個人・団体の権利や利益に及ぼす影響を認識し、データが適切な環境下で取り扱われるよう、プライバシーの保護やセキュリティの確保に努めます。個人情報の取り扱いに際しては、サントリーグループのプライバシーポリシー及び適用法令を遵守し、適正な管理・運用に配慮します。
サントリーグループは、AI技術を利活用するにあたり、必要な説明責任を果たせるよう、情報提供を行い、誠実かつ適切なコミュニケーションに努めます。透明性を担保した取り組みを通じてステークホルダーからより高い信頼を獲得し、AI技術を活かした商品・サービスの充実を図っていきます。
サントリーグループは、AIを正しく理解した上でAI技術の積極的な利活用を推進するため、AIに関する教育やトレーニングを従業員に対して行っていきます。AI技術の特性やリスクを適切に理解し、AI技術を活用して新たな挑戦に取り組むことができる人材を育成していきます。
制定:2024年12月