みらいチャレンジプログラム

岩手県

岩手で、みらいを明るく照らすプロジェクトが着々と進んでいます。

2022年 第2期助成先コメント

事業名 / りくぜんたかた お弁当届けようプロジェクト 活動場所 / 陸前高田市

団 体 / 特定非営利活動法人 りくカフェ

代表理事
鵜浦 章さん

本プロジェクトは、市内の高校生以下の子どもがいる子育て世帯やひとり親家庭や貧困などの悩みを抱える家庭に対して、無料のお弁当配布を行っています。お弁当には食育の一環として、子どもたちに食べ物の力や食事の大切さ知ってもらうために食育クイズやレシピをつけ、家族で一緒に食事をしながら食について考えてもらえるように工夫をしています。奨励金は食材や備品等の購入に使用させていただき、より多くの方にお弁当の提供と家族での大切な時間を過ごしていただくことができ、利用した方からも「おいしかった!」「子どもが残さず全部食べた。」と大変喜んでいただいています。今回ご支援いただいたことで、地域課題解決に向けて新しいことに挑戦しながら活動をすることができています。

事業名 / 美味しい”いわて”をツナグ 活動場所 / 奥州市、岩手県内

個 人 / 伊藤 勝康

伊藤 勝康さん

永きにわたり気候・風土に根ざし伝えられてきた食文化にはこれから我々が健康に暮らす大きなヒントがあると思います。いままでは郷土を見直すこと、郷土料理・伝統料理を継承していく小さな事を積み重ねる活動をしてきました。
地域の生活と文化は伝統料理との関連性が非常に重要であり、現代の生活に即したかたちで再構築できるようにしていきたいという思いがあります。今回の受賞をきっかけにして定期的な郷土料理・伝統料理の教室を開催し後継者育成、食を通した地域コミュニティーの回復、高齢化社会に寄与できるような活動を広く多くの皆さんと協働していきたいと思います。

2021年 第1期助成先コメント

事業名 / みんなの寺子屋事業 活動場所 / 大槌町

団 体 / 宗教法人 吉祥寺
「みんなの寺子屋」実行委員会

会長
髙橋 英悟さん

私たちは東日本大震災に負けずこの地で生きることを目指し、防災教育や高齢者・児童の居場所づくり、賑わいづくり等に努めています。しかし、さまざまな外的要因から震災風化や過疎化等に歯止めがかからない状況です。これは私たちの問題でもあり、各地で起きている社会問題でもあります。今回の受賞を契機に、「みんなの寺子屋事業」が他のエリアに先駆けて課題解決のモデルとなれるよう決意を新たにしています。

事業名 / レッドカーペット・プロジェクト
~みらい世代とつくる椿産業と誰ひとり取り残さない地域社会~ 活動場所 / 陸前高田市

団 体 / 一般社団法人 レッドカーペット・プロジェクト

代表理事
髙橋 和良さん

震災の津波被害を受けた未利用地を中心に、市花である「椿」の植樹を行っています。椿は、深く根を張る樹木です。その性質から他の樹種にくらべて何倍もの生育時間を要しますが、災害には最も強いタイプの樹種です。この受賞をいただき、奨励金で市内中学校に卒業記念植樹を行いました。たとえ時間がかかっても、椿のように深く根を張る人に育って、人生の荒波に耐えて欲しいと願っています。ありがとうございました。

事業名 / 宮沢賢治の想念「イワテヤマナシ梨園」創生事業 — もう一度、北国に春を 活動場所 / 奥州市

個 人 / 菊地 憲野

菊地 憲野さん

宮沢賢治の童話『やまなし』でも紹介されているイワテヤマナシは、岩手県を中心とした東北地方に残る野生のナシです。私たちは近年絶滅が危ぶまれるイワテヤマナシを植栽することで、日本でも貴重な在来種の果物を地域活性化につなげる挑戦を始めました。今後栽培を軌道に乗せ、地域の人々に食材として活用してもらうほか、東日本大震災前につながりのあった沿岸部地域との交流のきっかけにもなってほしいと考えています。

葛巻 徹

特定非営利活動法人
いわて連携復興センター、
代表理事

東日本大震災から11年が経過しました。被災した岩手県沿岸部では施設などのハード面の復興が進む中、コミュニティの再生や人口減少などソフ ト面の復興はまだ道半ばです。みらいチャレンジプログラムは「地方創生」・「地域活性化」をテーマにしたプログラムです。事業規模やこれま での活動実績にとらわれず、被災地域の課題解決が地域の活性化につながるような、数多くの提案が集まると良いなと思っています。奮ってご応 募いただけますと幸いです。

[ 審査員 ]

齋藤 徳美

岩手大学 名誉教授

東日本大震災から12年、復興へのハード事業はほぼ終わったものの、人々が「心豊かに」暮らせるための課題は山積です。公的支援ではカバーできない事業に皆さんのアイデアと熱意が求められます。本事業も今回で第3期となりますので、チャレンジ精神に富んだ応募を期待しています。

菅原 悦子

岩手大学 名誉教授・
岩手県食育推進
ネットワーク会議会長

岩手の復興や活性化に挑戦したいという強い意欲をもったすばらしい申請が、1期・2期ともに多数ありました。申請された皆様の活動が地域の人々とつながることで、笑顔と希望にあふれる岩手が実現できると思います。3期も、チャレンジ精神と地域愛にあふれる活動の申請を期待しています。

川村 公司

岩手日報社 常務取締役
岩手日報総合研究所所長
兼総合メディア担当
兼執行役員広告事業局長

本年度のエントリー事業も昨年度にも増して、地域づくりの意欲に満ちた数々の「作品」に触れることができ、審査を通して勇気をいただきました。震災からの復興、それだけでも多難な道のりなのに、予期せぬコロナウイルスとの闘いが重なりながらも、知恵と工夫を凝らし、逆境にめげない反骨心で東北の未来の扉をたたく。草の根のパワー、民の力はますます無限の可能性を秘めていると実感します。

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※各審査員の役職は、2023年1月現在のものを記載しています。