サントリーグループは2011年に
「サントリー東北サンさんプロジェクト」
を立ち上げ
「漁業」「子ども」「チャレンジド・
スポーツ」「文化・スポーツ」の分野を中心に
総額108億円の規模で
復興支援活動に取り組んでいます。

太陽の光がさんさんとふりそそぐように
笑顔と希望をお届けしたいという思いのもと、
これからも東北の皆さまと共に
活動を継続してまいります。

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第3期活動紹介#35 大堀相馬焼陶吉郎窯期間再開事業 (近藤学)

◆種 別 個人
◆場 所 福島県浪江町
◆事業名 大堀相馬焼陶吉郎窯期間再開事業
◆ご氏名 近藤学

10月23日、浪江町大堀地区で300年以上続く大堀相馬焼の窯元である近藤学さんを訪問し、「大堀相馬焼陶吉郎窯期間再開事業」についてお話を伺いました。

近藤さんをはじめ浪江町大堀地区の窯元は、福島第一原発事故の影響で避難を余儀なくされ、以前は数十あった窯元もバラバラになり、現在も帰宅困難地域が道路と窯元旧所在地しか解除されない中、大堀相馬焼の生産地としての復活は先が見えません。そのような中、浪江町大堀の地で制作してこそ大堀相馬焼の伝統を継承することであるとして、唯一単身で浪江町に避難先のいわき市での新工房から帰還して、24年の春に大堀の地に再度工房と作品展示店舗を完成させる挑戦をしています。

訪問した折には、いわき市の新工房と浪江町の再建地を見学させていただき、近藤さんが伝統的製法として大切にされてる登り窯や、道路と太陽光発電しかない浪江町の風景を目の当たりにし、近藤さんがすべてを投げうってでも復活の1歩を踏み出そうとしている大堀相馬焼の伝統への熱意に圧倒されました。「大堀の地で作品を作り続けたい。自分一人だけで良いから、大堀相馬焼の伝統を継承するために、最初の一人になる」という熱意に胸を打たれるとともに、次世代に引き継いでいきたいという想いと課題に向き合うご様子にささやかながら応援し続けたいと改めて痛感しました。

私たちは、「みらいチャレンジプログラム」を通じて、「東北のみらいづくり」をこれからも応援しつづけてまいります。

■「みらいチャレンジプログラム」とは…?
東日本大震災から10年の節目を迎える今年、サントリーグループでは、岩手県・宮城県・福島県の復興・再生を目指す方々のさらなるサポートができればと考え、「みらいチャレンジプログラム」をスタートしました。第1~3期で110のチャレンジを応援し、第3期は3県で36の団体・個人(岩手県12・宮城県12・福島県12)の皆さまの“新たな1歩”を応援しています。