サントリーグループは2011年に
「サントリー東北サンさんプロジェクト」
を立ち上げ
「漁業」「子ども」「チャレンジド・
スポーツ」「文化・スポーツ」の分野を中心に
総額108億円の規模で
復興支援活動に取り組んでいます。

太陽の光がさんさんとふりそそぐように
笑顔と希望をお届けしたいという思いのもと、
これからも東北の皆さまと共に
活動を継続してまいります。

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写真は公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン提供

2017年度水産高校奨学金受給生が卒業!

2016年度サントリー・SCJ水産業復興奨学金受給生463名のうち150名が卒業しました。

サントリーグループは、東日本大震災復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」の一環として、(公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとともに2012年に「サントリー・SCJ水産業復興奨学金プログラム」を立ち上げました。高齢化・後継者不足が懸念されている東北の水産業の復興をめざすもので、青森・岩手・宮城・福島の水産高校7校の被災生徒を対象に年間30万円の奨学金をこれまでにのべ約2500名に給付し、資格取得や教材購入などに活用されています。

3月、2016年度受給生463名のうち3年生150名が卒業しました。
奨学金対象校7校のうちのひとつ、宮城県水産高校では、3月1日に卒業式を迎え、受給生56名が次の進路へ期待を胸に母校を巣立ちました。
宮城県水産高校は、今年度120周年を迎えた歴史と伝統のある高校で、震災後も被災した水産業の人材育成を担っています。

フードビジネスを専攻していた奨学金受給生徒のひとりは、「2年生の夏から卒業までホヤを使った食品の商品開発に取り組み、ホヤのおにぎりを考えたことが高校生活の一番の思い出です。奨学金は、ホヤの商品開発の活動で、愛媛・東京・石川などに行くときの旅費にも活用させてもらいました」と話してくれました。そんな彼は、ホヤの商品開発から、海洋汚染にも関心をもったそうです。「色々な検査で安全とは言われているが、風評被害もある。地元のものがもっと売れると良い。石巻が好きなので、自分の夢は、海をきれいにすることを通じて地域に貢献すること」と語り、4月からは汚水をきれいにして海に戻すために、排水関係の企業に就職する予定です。

調理を専攻していた奨学金受給生徒のひとりは、「食べ物の好き嫌いが多かったので、調理類型のあるこの学校に進学しました。実習で取り組む中で、今まで食べられなかったものが食べられるようになるだけでなく、魚もさばけるようになりました。奨学金のおかげで、5本セットの包丁や実習用の白衣など、実習に何かとかかる費用をまかなうことができました。」と話してくれました。そんな彼女は、まだ女性が多くはない船員となり、船の司房員として、新たな一歩を踏み出します。

サントリーグループは、夢へ向かって羽ばたく卒業生の皆さんのますますの活躍を心より応援しています。